フジテレビ系で月～金曜の午前8時に放送中の番組「めざまし8」が来年3月をもって終了することが分かりました。俳優の谷原章介がメインキャスター、月～木曜のMCが小室瑛莉子アナ、金曜のMCが岸本理沙アナです。地上波の中で視聴率最低といわれるフジテレビですが、この番組は「めざましテレビ」とともに評判の悪くはない番組でした。
ことの発端は兵庫県議会で開かれている「百条委員会」です。斎藤元彦知事が再選されたあとも、まだ百条委員会をやっていることにもちょっと驚きましたが、そこで辞任された片山元副知事がこの間のテレビや新聞の報道の問題点をいろいろ指摘しました。なかでもヒドかったと名指しで言われたのが９月17日に放送された「めざまし8」でした。
片山氏は「この番組のコメンテーターが『知事や副知事が人を殺してしまった』という趣旨の発言をしました。これについては、私は自分の弁護士を通じてBPO（放送倫理検証委員会）に提訴することにしました」と発言されました。このコメンテーターというのはジャーナリストの立岩陽一郎氏ですね。ネットの中では知られている人物です。元NHK記者だそうで、このレベルの記者でもNHKの海外特派員などを歴任し、今は大学の講師をつとめられるということに驚きます。「知事や副知事が人を殺してしまった」というこの発言の根拠はどこにあるのでしょう。何の根拠もなく憶測で言ったのなら名誉棄損で訴えられてもおかしくありません。
11月17日に投開票された兵庫県知事選挙は地方自治体の首長選挙という枠を超えて、さまざまなことをあぶり出す結果になりました。大手メディア、特にテレビは斉藤知事がパワハラで渡瀬県民局長を自殺に追いこんだという嘘をつき続けました。しかし斉藤氏が失職後に再立候補して、出直し選挙で当選すると、自分たちが嘘をついたことを謝罪するのではなく、ＳＮＳの存在が問題だというふうに話をすり替えました。こういうことをすると、テレビの情報はますます視聴者に信用されなくなります。
そもそもテレビの報道が何かおかしいと感じ、信用できないからＳＮＳやネットで真相を調べてみようという気持ちになるのであって、自分たちが真実を伝えてこなかったことをまず反省すべきでしょう。しかし既得権益にあぐらをかき、根拠のない優越感を持つ彼らにはそんな謙虚さはありません。
ここ数日、元SMAPの中居正広のスキャンダルが世間を賑わわせています。フジテレビの元女子アナと思われる女性の告発を前に、フジテレビの幹部はただ逃げ回るだけという醜態をさらしています。彼らには国民の公共財である電波を使って仕事をしているという責任感や倫理観のかけらもないように見えます。もうフジテレビ自体が店じまいした方が良いのではないでしょうか。
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「岡真樹子の日本人に生まれて良かった」
