2018年10月22日

御礼

「あとりえ華」・「ぎゃらりい華」は、2018年10月21日(日)をもって、閉店・閉館いたしました。永年のご愛顧・応援を賜り、真にありがとうございました。
       あとりえ華 店主

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2018年10月21日

本日で終了

DSCN2838「あとりえ華」の営業は
本日16時で終了いたします。

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2018年10月19日

高橋英生のつぶやき(最終)

001英生:「こうやって、一生、人に助けられて生きるのかなぁ・・・・・・。みんな、ありがとねぇ〜!! (笑顔)」

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2018年10月16日

お客様の言葉を励みに

DSCN3891 私は2年間の学生生活を喫茶店のアルバイトをしながら過ごしました。初めての就職先はホテルでした。その後幾つか転職しましたが、常に人と関わる仕事に就き、身内の飲食店で働いたこともあります。上勇知に来てから喫茶店を始めましたが、この仕事が嫌だと思ったことは一度もなく、毎日が楽しい時間でした。「ここは特別の場所」と、お出でくださった多くのお客様の声が、今の私の財産です。

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2018年10月15日

北海道銀行のカレンダーから 11月/12月

001壁(1990年 油彩画 北海道銀行蔵)
「路地裏のさりげないたたずまい。生活感が好き」と語る高橋は、しばしばマレ地区に足を運び、写生をしている。このあたりは、パリのなかでも最も古い面影を残す場所で、お屋敷街には、16〜18世紀に建てられた元貴族の館が並んでいる。そして、その隣には、いかにも下町という雰囲気の一画があり、古びたカフェなどが多くみられる。この作品はそうしたカフェの一つを描いたもので、石壁のよごれにかすむ文字や、貼り重ねられたビラ、そして窓辺に置かれた植木鉢などのいきいきした描写が、庶民の生活のぬくもりを巧みに伝えている。(北海道銀行作成のカレンダー高橋英生の絵画世界1〜12月の監修・解説は、当時北海道立近代美術館の大熊敏之氏によるものです。)

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2018年10月12日

北海道銀行のカレンダーから 9月/10月

002街 (1991年 油彩 北海道銀行蔵)夏が終わり、9月になると、パリの街なかは活気をとりもどし、騒がしくなる。人々は歩きながら、あるいはカフェのテーブルでお茶を飲みながら、楽しかったヴァカンスの想い出を語り合う。そんなパリが落ちつき、静かになるのは10月である。この季節、空はどんより曇りはじめ、時おり小雨がぱらつく。人恋しさがつのってくるのも、こんな時である。カフェの隣に立つ建物の古びた側壁も美しく見える。くすんだ情景のなかに白と赤、黄色のコントラストがつややかに映え、初秋のパリの詩情を高めている。


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2018年10月08日

北海道銀行のカレンダーから 7月/8月

011リュクサンブール公園(1988年 油彩画 北海道銀行蔵)
学生街として知られるカルチェ・ラタン。その一角には、市民の憩いの場であるリュクサンブール公園が大きく広がっている。敷地の北側にあるリュクサンブール宮殿は17世紀に建てられたもので、現在はフランスの上院議場となっている。そして、この宮殿前の庭園を中心に濃い緑を繁らせているのが、マロニエの木立ちである。そこには、スタンダールや、ボードレール、ヴェルレーヌなどフランス文学史を飾った文豪たちの像が点在している。人影のない、このリュクサンブール公園の画面をみていると、木々の間に、いにしえの文人の囁きが聴こえるような幻想をおぼえる。

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2018年10月05日

北海道銀行のカレンダーから 5月/6月

010赤い花(1991年 油彩画 北海道銀行蔵)
高橋は、かつて「赤の英生」と呼ばれたことがあった。それほど、彼がもちいる赤色は美しく、印象に残る。近年の壁や酒瓶をモチーフとした作品では、黒やブルーが画面を支配する主調色になっているが、それでも部分的に赤が使われ、しゃれたアクセントをそえていることが多い。この花の静物は、そうした高橋の赤が存分に生かされた作品である。質感の豊かな花瓶にいけられた花が、黒い背景のなかに鮮やかに浮びあがっている。パリの華やかな初夏の夜が、ふと匂いたってくるかのようである。(監修・解説/北海道立近代美術館 大熊敏之)

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2018年10月02日

ぎゃらりい華から

 上勇知のあとりえ華に併設する「ぎゃらりい華」では、「K、Tsubouchi 2人展」を開催中です。坪内晃さんのパステル画と、息子の径さん(1976〜2007)が残されたイラストレーションの作品を並べた親子展です。
 こんな作品もあるんだ〜と、友達と、家族で、おひとり様で、じっくりご高覧ください。

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2018年10月01日

北海道銀行のカレンダーから 3月/4月

009壁の詩 (1986年 油彩 北海道銀行蔵)
パリのどっしりとした石壁の前に、酒瓶やグラスが並んでいる。高橋の絵画にしばしばあらわれる、なじみ深い情景である。黒と青を主調色としたモノトーンの壁面は幾度も塗り変えられたらしく、アルファベットの文字はかすれて、消えかかっている。そこには、人々の生活の歴史が深くしみていることだろう。そして、この壁を背景として、「白い瓶たちは小さなドラマを演じているかのようである。瓶と瓶は寄りそい、あるいは少し離れて静かに会話をかわす。高橋がここで描いているのは、冷たく無機的な静物ではない。彼は瓶に託して、人間味あふれるコント(寸劇)を語らせているのである。


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2018年09月28日

北海道銀行のカレンダーから 1月/2月

008モンマルトル コタン小路(1985年 油彩 北海道銀行蔵 )
 コタン小路は、モンマルトルの丘の裏側にある細い道で、ここには、いまでもパリの古いたたずまいがそのまま残されている。また、この小路は、モンマルトルに生まれ育ったユトリロが愛し、「白の時代」の傑作の画題としていることでも知られる。高橋はこの場所を、ユトリロとは反対側の位置、すなわち小路の奥の石段を登りつめたところから通りを見下ろすかたちで描いている。街並みは変わらないとはいえ、小路には、何台もの自動車が駐車している。そして遠くには、近年建てられるようになった現代的な高層ビルの群れが望める。なにかと保守的な歴史の街・パリも、時代の流れのなかで、やはり動いているのだ。


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2018年09月26日

お知らせ

9月27日(木)・28日(金)は
休業いたします。

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2018年09月24日

北海道銀行のカレンダーから

001監修・解説/北海道立近代美術館 大熊敏之
パリのエスプリを謳う〜高橋英生の絵画世界
 パリは、街のそこかしこに歴史の断片が息づく古い都である。いにしえの栄光を秘めたノートルダムやルーヴルはもちろんのこと、なにげない裏通りの建物の壁にも、幾世代の人々の哀歌が刻まれている。ユトリロがこよなく愛し、佐伯祐三や荻須高徳が繰り返し描いた石壁。それらは、いまもなお、パリを訪れる者に何事かを語りかけてくる。新道展と近代美術協会展を舞台にする高橋英生も、こうしたパリの街並みに美をみいだし、独自の絵画世界をきりひらいた画家である。1933年(昭和8)に稚内に生まれた高橋は、少年時代を札幌で過ごしたのち、18歳で上京した。文学青年であった彼は、演劇をこころざし、詩人にも憧れたが、やがて美術に深い関心を寄せるようになり、1950年代なかばから独学で油彩画の制作をはじめた。おりしも抽象絵画の全盛期であり、高橋の初期の作品もまた、白と黒を基調とした純粋抽象を志向するものであった。その後、札幌に帰郷。約10年間にわたり、抽象的な作風を展開した。このような高橋が、それまでの制作活動を踏まえつつ自己の画業を展開させるのは、1976年に初めてパリを訪問してからである。ここで彼は「自身の感性に合う壁の肌の魅力」に触れ、それらをモチーフに心象的なパリ風景を描きあらわすようになる。その画面には豊かな抒情性が満ちているが、だからといって、けっして一時の鑑賞や懐古趣味に流されているわけではない。そこにはむしろ、人々が生活し、いまも動いている街への静かな共感が込められている。そして数回のパリ滞在を経た現在、高橋の芸術はより深まりをみせ、しゃれたエスプリを漂わせるようになってきた。(1992年 北海道銀行のカレンダーから)

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2018年09月23日

この上なく幸せな瞬間

DSCN4199  「あとりえ華」で、嬉しい思い出は数多ありますが、最も心に残るのは、今年ある若い男女が訪れた日のことです。二人はカフェの奥座敷に入り、書きものをしていました。閉店時間を一時間ほど過ぎて、二人の作業は終わりました。なんと、婚姻届を書いていたのです。婚姻届はここで書き上げようと決めてこられたとのこと。この上ない幸せの瞬間を味わった私には、生涯忘れられない思い出の贈り物を頂戴いたしました。ありがとう。

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2018年09月22日

閉店・閉館のお知らせ

DSCN8881 当ブログにご訪問のみな様、どうもありがとうございます。
 「あとりえ華」「ぎゃらりい華」は、諸事情により、10月21日(日)で閉店・閉館することになりました。私は今年上勇知を離れますが、日にちは未定です。また、ここには次に住む人がいます。カフェ・ギャラリー開設の予定はありません。どうか次の住人が静かに暮らせるよう、ご配慮くださると幸いです。

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2018年09月21日

次回からは

DSCN0180 毎週月曜・金曜日は、画家のつぶやきなどを掲載していましたが、次回からは、以前北海道銀行のカレンダーに起用された時の、監修・解説などを綴ってまいります。
 ブログは、22・23日の後は、月曜・金曜日のみとなります。

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2018年09月20日

少し早いですが

華(ロゴ)「ぎゃらりい華」からのお知らせ
大自然の恵みを受けた「ぎゃらりい華」で、最後の作品展を行いますので、ご高覧ください。発表するの稚内在住の坪内晃さんです。息子の径さんの残された作品との2人展です。
9月29日(土)から10月21日(日)までです。「ぎゃらりい華」は、この2人展を最後に閉館いたします。
左のロゴは、坪内晃さんの作品です。「ぎゃらりい華」入り口の看板も、坪内晃さんの作品です。

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2018年09月19日

遅くなりましたが・・・・・・

DSCN0941 御礼
 先日の地震・停電に際し、多くの方から、ご心配のお電話やお手紙を頂戴いたしました。お陰様で、水道が通っていたこともあり、ほぼ普段と変わらぬ生活をしておりました。
 ご心配くださり、どうもありがとうございました。

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2018年09月18日

「コスモス」

DSCN3759油彩画 4号 高橋英生
 8月から9月にかけて、旭川で行われた高橋英生の回顧展に足を運んでくださった方、そしてギャラリーシーズのみな様には、高橋英生ともども、最後の最後までお世話になりました。
 大変遅くなりましたが、御礼申し上げます。
 どうもありがとうございました。

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2018年09月17日

またまた「画家のつぶやき」

DSCN8890高橋英生:「生まれてから死ぬまでずうっと貧乏暮し。どんなに貧乏しても、花だけは欠かしたことがなかった。パリの絵を描いてる時は薄野のシャンソンの店に通ったりしたけど、お金がなくなりパリにも行けなくなってからは、お金も時間も、人のために使えたらいいなと思ったね。でも、そんな余裕もなく人生が終わった。」

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2018年09月16日

画家の後姿

DSCN3755 画家に電話が入り声をかける時など、当然のことですが、私はとても神経を使いました。声をかけることで、集中力が途切れてしまうからです。絵を描いているその姿が、楽しそうに見えたことは一度もありません。まるで、リングに上がっているボクサーのように、また、鶴が自分の羽を一本一本抜いて機を織っているようにさえ見えました。正直、描いている姿を見るのは辛かったものです。私が画家という職業人と一緒に来られたのも、お互い、家族という関係を超え、同志として、生活・生き方を共にしてきたからだと思います。

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2018年09月15日

画家の生活 6

DSCN8917 英生さんは、長年愛用していた煙草と油絵の具が原因だったのか、肺を患ったことで、水彩画に移行し始めました。水彩画の多くは、自分で手入れしていた庭の草花等を描いたものです。子供連れの若い親御さんには、草花を見たら「かわいいね・きれいだね」という言葉が出るように育ててほしいと言っていました。

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2018年09月14日

ふたたび「画家のつぶやき」

DSCN3757高橋英生:「札幌のアトリエでは花を欠かしたことがなかったね。薄野の近くに花保(はなやす)という花屋さんがあってね、花はそこ以外では買ったことがなかった。おしゃれな花屋でね、いつもツケで買ってたの。それで、個展やって絵が売れると借金返しに行ってね。今じゃそんな店、考えられないね。」

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2018年09月13日

画家の生活 5

DSCN9256 移転した上勇知は、周囲が牧草地です。住宅の庭も牧草です。二人で早朝から畑を起こし、花の種を蒔いたり苗を植えたりしましたが、淘汰され、ほんのわずかの花が生き残りました。
 英生さんは自分の描く絵画を想像しながら、主に小花を育てていたようです。庭に絵を描いていたのです。

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2018年09月12日

画家の生活 4

DSCN9174 英生さんは、故郷に戻ると決めた時から煙草を絶ちました。それは子供たちに接するからとのことでした。「子供たちのために」という言葉を口にしない日はありませんでした。故郷稚内には美術館もギャラリーもないことを嘆いていました。自然豊かな上勇知にギャラリーを開設し、子どものみならず大人も生の作品に触れて、それが生活の中に根付いてほしいというのが、英生さんの強い願いでした。

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2018年09月11日

画家の生活 3

DSCN8924 「こ・し・き庵」には、あえて電気を引きませんでした。世の中があまりにも便利になりすぎたので、電気の無い部屋を作らせたのです。3人と別れる時、英生さんはお礼にと、油彩画をみなに手渡しました。そして、こう言いました。「いい時は連絡をくれなくていいから、何か悩んだことがあったら、また、ここにおいで」と。

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2018年09月10日

「初冬のパリ」 高橋英生

DSCN9476 「パリに住んで3か月になるが、いまだ1枚の絵を描く事もなく、美術館めぐりの毎日だ。こんな事で、絵を描ける日が来るのかと不安になったりもするがー。建物など現代化への作業が急ピッチだ。大好きな、一日中余り日の差さない14世紀の建物群も、一歩その路地を入ると、そこにはもう現代の顔が侵食している。古さと新しさがいかにもアンバランスだが、妙なコントラストを持っている。中世と現代、まるで私自身の心の揺れ動きに合わせるかのように忙しいパリだ。」(北海道新聞の記事から)終わり

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2018年09月09日

画家の生活 2

DSCN8920 英生さんは2003年に、私は2004年に上勇知に引っ越しました。英生さんが引っ越しの前日、若い男性が札幌のアトリエを訪ねてきました。「明日は稚内に引っ越し」と告げると、3人は、一緒に行き何か手伝いたいと言いました。英生さんは快く引き受けました。
 「ぎゃらりい華」には「こ・し・き庵」という電気のない部屋があります。この部屋は、3人の若者が3か月かけて作ったものです。近藤君・しげちゃん・菊池君の頭文字をとって、部屋の名前が付けられました。

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2018年09月08日

画家の生活 1

DSCN8919 英生さんは69歳で自動車の免許を取り、生まれ故郷の稚内に移転しました。「ターシャテューダ」のような庭を作りたいと、朝4時すぎから牧草だらけの空き地を耕し、コスモスなどの種を蒔き、庭にも忘れな草やフウロなどの小花をたくさん植えました。絵筆を持つ手にチェンソーやママさんダンプを握り、1年間は一人で生活し、除雪も一人で行っていました。そこには、強い信念があったからです。

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2018年09月07日

「初冬のパリ」 高橋英生

DSCN2151高橋英生:「早いものであと1週間でPARIS生活も一か月になろうとしています。前半の二週間は猛暑と言ってもよい程の暑さ、そしてカトルジュエー(パリ祭)の頃より雨が降ったり止んだりまるで札幌の初秋を思わせる今日此頃の陽気です。私もやっと部屋の整備もととのい、どうにか仕事に入る態勢になったところです。」続く

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