March 18, 2008

若狭鯖街道熊川宿に行ってきました5

熊川宿1若狭鯖街道熊川宿に行ってきました

昔は、北前船の泊まる小浜港からいくつもの峠を越えて、京に物資を運んでいました。この路が鯖街道と呼ばれるようになったのは、小浜で塩をひとふりされた鯖は、小浜から熊川までは川船で運ばれ、熊川からは大八車や担ぎ手の背に乗って京まで運ばれましたが、この道を運ばれている間に鯖がころあいの味になったことからこの名前がついたそうです。










熊川宿 2この街の美しい景観は本や雑誌の写真、テレビで何度も見ていますが、僕が注目しているのは、この町並み保存が住民主体で行われているところです。以前から一度は見ておきたいと思っていました。

かって熊川村役場だった建物を改良した資料館があり鯖街道関係の資料や民具などが展示されていましたが、常駐の職員さんが観光客にこころを込めて案内していたのが印象的でした。


熊川宿 3熊川宿 4南北1キロメートルにのびる街道の左右に平入と妻入のまじった古い商家と民家が並ぶ町並みです。まるで時代劇の撮影場所にいるような気になりました。
街を歩いていると頭上が何となく明るい感じです。「なぜだろう?」と考えながら歩いていて、ハッと気がつきました。「アッ!、電柱のない・・・・」



熊川宿 5熊川宿 6熊川宿には、広告がありません。道幅は広めです。お寺や神社の裏山の岩清水が軒下の小川に流れ込んでいる様子は、まるで庭に引かれた遣り水のような感じです。

「日本の風景文化の原点を、今、歩いているんだ・・・」と自分に言い聞かせながら、のびのびした余韻を楽しみました。熊川宿は、町並み保存の優等生でした。

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