November 23, 2009
瀬戸内海離島の地域情報化は図書館から(まとめ) その15 コミュニティ・メディアとしての図書館 2
瀬戸内海離島の地域情報化は図書館から(まとめ) その15 コミュニティ・メディアとしての図書館 2
これからは、今のような「情報の全国画一化」ではなく、地域の独自性や個性を生み出す情報化でなければなりません。そのためには地域社会に密着し地域社会の抱える問題を明確に把握し人びとのニーズを十分に理解する必要があります。『地域情報化』は東京一極集中化を引き起こすのではなく,地域の自立化を促がすべきものです。『地域情報化』の本来の姿は,地域において独自な情報化を推し進めることにあります。したがつて,『地域情報化』は従来の情報化と必ずしもイコールではなく、全体としての情報化と『地域情報化』とはむしろ逆の関係になるものと信じます。
「地域情報」に関して重要なのは,自治体や委託しているコンサルタントや親密な関係のマスコミが情報を生み出すのでなく,情報を生み出すのは情報主体としての住民であります。したがつて,地域情報化は住民本位,住民主体においてなされるべきであり,しかも,それは一部の人によってではなく,多くの人びとによって,その協働的活動として行なわれるべきものとなります。このような情報化を推進するる公的な組織は、総務省→自治体→自治体中枢部ではなくて、住民と一緒に歩んでいる図書館と図書館を支援するグループが最適と考えます。また、図書館が「知る権利」を守る民主主義の番人であることも好都合です。
しかし、今の日本の公共図書館は力が弱すぎます。このように弱くしたのは戦後続いてきた経済最優先の考え方からです。「図書館なんてどうでもいいんじゃないの!」「あんなもの外部委託して競争入札すればいくらでも安くできるよ!」という考え方があり、それを国が応援してきたからです。
このあたりで国が図書館を育てる政策に転換しなければこの国はダメになるようなに思います。
その14へ
これからの地域の図書館は「コミュニティメディア」として『地域情報化』を推進していくエンジンになることが必要です。
理由は、今まで総務省→自治体→自治体中枢部で進めてきた情報化は外から上からの情報化であり中央の情報を地域に普及させることに腐心しました。
その結果、地域の独自性や個性が失われています。地域格差は少しも解消せず,地域の産業,生活,文化を必ずしも向上させていません。情報化が、逆に,中央との格差を一層拡大させ,地域社会全体を停滞化させてしまいました。情報化は,地域の独自性の発揮や地域情報の発信ではなく,全国の「ミニ東京化」と中央による情報の統制を強めることにもなっています。
これからは、今のような「情報の全国画一化」ではなく、地域の独自性や個性を生み出す情報化でなければなりません。そのためには地域社会に密着し地域社会の抱える問題を明確に把握し人びとのニーズを十分に理解する必要があります。『地域情報化』は東京一極集中化を引き起こすのではなく,地域の自立化を促がすべきものです。『地域情報化』の本来の姿は,地域において独自な情報化を推し進めることにあります。したがつて,『地域情報化』は従来の情報化と必ずしもイコールではなく、全体としての情報化と『地域情報化』とはむしろ逆の関係になるものと信じます。
「地域情報」に関して重要なのは,自治体や委託しているコンサルタントや親密な関係のマスコミが情報を生み出すのでなく,情報を生み出すのは情報主体としての住民であります。したがつて,地域情報化は住民本位,住民主体においてなされるべきであり,しかも,それは一部の人によってではなく,多くの人びとによって,その協働的活動として行なわれるべきものとなります。このような情報化を推進するる公的な組織は、総務省→自治体→自治体中枢部ではなくて、住民と一緒に歩んでいる図書館と図書館を支援するグループが最適と考えます。また、図書館が「知る権利」を守る民主主義の番人であることも好都合です。
しかし、今の日本の公共図書館は力が弱すぎます。このように弱くしたのは戦後続いてきた経済最優先の考え方からです。「図書館なんてどうでもいいんじゃないの!」「あんなもの外部委託して競争入札すればいくらでも安くできるよ!」という考え方があり、それを国が応援してきたからです。
このあたりで国が図書館を育てる政策に転換しなければこの国はダメになるようなに思います。
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この記事へのコメント
1. Posted by まるやまたかひろ November 23, 2009 14:15
こんにちは。
菅谷明子さんの「未来をつくる図書館」は、あくまでも西暦2000年あたりのニューヨーク公共図書館での取組をレポートしているもので、菅谷明子さんご自身が図書館に直接関わっている…という訳ではありません。
実は文部科学省さんは、2000年に「2005年の図書館像」を発行し、その後も「これらの図書館像ー地域を支える情報拠点ー」を発行しましたが、残念ながらそれすらも日本のほとんどの公共図書館でのメインストリームとはなっていません。
大きな原因は、図書館の現場において「本とICT」が結びつけられないことがあるように感じています。
「本と読書」「読書と情報」「情報とICT」と区切ってみると、「読書と情報」の接点に、大きな溝があるように思いますね。
今までの図書館に関わって来た多くの方々にとっては「読書=文芸作品の鑑賞」「情報=コンピュータやデジタル(なので私はちょっと分かりません〜!)」としか捉えてない実情があるかと思います。
(すみません「だから何」っていうところまでは言及できてませんね。ごめんなさい)
菅谷明子さんの「未来をつくる図書館」は、あくまでも西暦2000年あたりのニューヨーク公共図書館での取組をレポートしているもので、菅谷明子さんご自身が図書館に直接関わっている…という訳ではありません。
実は文部科学省さんは、2000年に「2005年の図書館像」を発行し、その後も「これらの図書館像ー地域を支える情報拠点ー」を発行しましたが、残念ながらそれすらも日本のほとんどの公共図書館でのメインストリームとはなっていません。
大きな原因は、図書館の現場において「本とICT」が結びつけられないことがあるように感じています。
「本と読書」「読書と情報」「情報とICT」と区切ってみると、「読書と情報」の接点に、大きな溝があるように思いますね。
今までの図書館に関わって来た多くの方々にとっては「読書=文芸作品の鑑賞」「情報=コンピュータやデジタル(なので私はちょっと分かりません〜!)」としか捉えてない実情があるかと思います。
(すみません「だから何」っていうところまでは言及できてませんね。ごめんなさい)
2. Posted by hanaichisan November 23, 2009 14:53
maruyama様
いつも軽快なツイッターを読ませていただいています。先般は、ありがとうございました。今回は示唆に富んだコメントありがとうございます。
>図書館の現場において「本とICT」が結びつけられないことがあるように感じています。
僕もそのように感じています。でも、最近では丸山さんのところとか横芝光さんとかICTを上手に使っている図書館も出てきています。滋賀県にはICTを使わなくても地域においてコミュニティメディアになっている図書館はいろいろあります。
僕の場合は、主として離島に地域情報化を考えていますが、離島の図書館に、山梨のある村のように凄腕の「プロとしての図書館司書」が一人いれば島が大きく変わる可能性を感じています。もちろん首長から認められなければなりませんが・・・
日本には、遣り甲斐のある仕事を求めながらも実力を発揮できない「プロとしての図書館司書」はごまんといると思っています。
彼等の仕事場を広げたと考えてブログを書いています。僕としては、maruyamaさんとか横芝光さんにはもっともっと目立って欲しいと思っています。
それでは
いつも軽快なツイッターを読ませていただいています。先般は、ありがとうございました。今回は示唆に富んだコメントありがとうございます。
>図書館の現場において「本とICT」が結びつけられないことがあるように感じています。
僕もそのように感じています。でも、最近では丸山さんのところとか横芝光さんとかICTを上手に使っている図書館も出てきています。滋賀県にはICTを使わなくても地域においてコミュニティメディアになっている図書館はいろいろあります。
僕の場合は、主として離島に地域情報化を考えていますが、離島の図書館に、山梨のある村のように凄腕の「プロとしての図書館司書」が一人いれば島が大きく変わる可能性を感じています。もちろん首長から認められなければなりませんが・・・
日本には、遣り甲斐のある仕事を求めながらも実力を発揮できない「プロとしての図書館司書」はごまんといると思っています。
彼等の仕事場を広げたと考えてブログを書いています。僕としては、maruyamaさんとか横芝光さんにはもっともっと目立って欲しいと思っています。
それでは

