ISSEY MIYAKEのノートです。
生地を幻想的に表現した表紙になっています。
ロゴが入った白い帯が掛けられていてかっこいいです。
帯を外したらこんな感じです。
やわらかい生地の感触が伝わってくるようです。
表紙をめくると「ISSEI MIYAKE MEN」の文字があります。
中は無地です。
最後のぺージにはメッセージが添えられています。
QRコードとホームページアドレスのデザインも素敵です。
遊び心に溢れていて楽しいですね。
三宅一生は、立体的な体系の西洋人に対して平面的な体つきの東洋人に合う服として「プリーツプリーズ」を考案しました。服づくりの技術のひとつであるプリーツを服全体に取り入れて表現しました。
「一枚の布」をまとう装いは、どんな体形の人でもその人の持つ個性をより美しく見せるものだと思います。体の線の美しさを自然に引き立ててくれるのです。
あるインタビューで次のように話しています。
「僕にとっての、ものの概念を変えるということはとても象徴的なことなんだ。例えば、ウォークマンとかね。ウォークマンは音の概念を完全に変えてしまった。すごいことだよ。」
「僕は単なる作り手で、服を着るひとたちが自由な発想で着てくれればいい。僕の考えでは、デザインは日常活に入り込まなければ意味がない。そうじゃなきゃ、だだの飾り物だ。」
「プリーツプリーズを始めたころ、周りからは、難しいんじゃないかって言われた。『何、それ?』って。だけど、それは何なんだって思わせることがとても大事なんだ。それが、とっかかりだからね。ひとが楽しんでくれたり、新しい見方でものを見てくれれば、僕は幸せなんだけど。みなさんには、あまり深く考えないでもらいたい。みなさんが自分の好きなように服を選んでくれればそれでいいんだから。」
美しく見える着こなしの基本は着る人の姿勢にあると私は思います。背筋を伸ばした姿勢をしていれば、どんな服を着ていてもきれいに見えると思います。身体に密着する服であっても、ゆったりとした余裕のある服であってもです。
「一枚の布」という服は、着る人が自然のうちに自ら姿勢を正すように促してくれるものなのかもしれません。