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マツダのメモ帳です。
運転することの楽しさがよく伝わってくる写真が表紙です。



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一枚一枚に「Be a Driver」のフレーズが記されています。



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メモ帳は自働車メーカーのノべルティとして多く活用されています。
自分の車にメモ帳を置いている人はあまりいないようです。私は車の中でもよくメモを取るので、すぐ書いておけるように常備してあります。ラジオの会話というのは、言葉を頼りにしているところが大きいこともあってか内容が洗練されているので、いい表現だなと感じる言葉に遭遇することも多く、よくメモをとります。特に対談やインタビューの会話の中に多いですね。



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自動運転についての話題が花盛りとなっていますが、移動する手段としての車は急速に進化を遂げていくでしょう。しかし一方で、運転することの楽しさと喜びを味わいたいという欲求もなくなることはないと思います。自動車が誰にとっても身近なツールとしてここまで大きく普及してきたのも、自分で好きなように動かすことができる操作性を体感できるところに大きな理由があったのだと思います。ハンドルを握ることでタイヤの方向とリンクできるというように、自分の手や足の動きを拡張させてくれるものだったわけです。

これからのカーライフを展望するうえで、二つの方向性に注目が集まるのではないかと考えています。

一つはMT(マニュアル)車の復権です。今ではまず見かけなくなりましたが、MT車の人気がどこかで再燃しそうな気がします。特に初めて車を購入するような若い世代の人たちにとっては、MT車にはほとんど無縁だと思われるので、どこかに試乗体験できるような施設がつくられるなど、実際に運転する機会を持てるようになれば、車への見方も変わってくるのではないでしょうか。
自動車メーカーの中で、今でもMT車のラインナップを増やしているのがこのマツダなのです。「Be a Driver」というフレーズをまさに体現しています。こういうこだわりには好感を持ちますね。

もう一つは、ヴィンテージ車への志向の高まりです。古い車を少しずつ自分仕様に改良しながら、モノとしての嗜好性をより高めていく方向に進むのではないかと考えています。

自働運転システムが進化していく一方で、自分でハンドルを握りたい、コックピットに座りたい、ドライバーでありたいという欲求もなくなることはないでしょう。

自分の手でハンドルを握ることができるということは、とても重要なポイントだと思います。このことは、利便性の高い優れたタブレット端末が普及しても、依然、人はペンとノートから離れていかないことと似ているような気がします。ハンドルもペンも自分の手でつかんで自らの意思を伝えるものです。人の身体的な感覚と思考とを連動させる重要なツールであるわけです。この大事なツールを人がそう簡単に手放すはずがありません。

ハンドルを握る手とペンを持つ手。手の平から指先までの繊細な感覚を通して自分の意思を自由に伝えられるところは似ています。

様々な最先端システムが導入されることによって、次第に人の手から離れていくものが多くなってきています。自分の思考が柔軟で、しなやかであるためにも、この手に残しておきたいものはなくなってほしくないですね。