セーラー万年筆のボールペン、TIME TIDEプラスを購入しました。
色のバリエーションはいくつかあるのですが、メタルの光沢がひときわ鮮やかな、一瞬で目を引いたブラックを選びました。頭とクリップ、ペン先の部分にメタルが用いられています。少しゴールドがかった硬派な色合いと質感から醸し出される高級感が魅力的です。一目見たときに、他の色をまったく寄せつけず、この色しかないというほどに黒が引き立って見えたのです。突き抜けたかっこ良さにすっかり魅了されました。
普段は購入する際に黒色のペンを選ぶことはあまりないのですが、このペンはボディの黒とメタルの組み合わせが絶妙で、この色に決めました。凹凸のない滑らかで真っすぐなラインがとてもきれいです。
ボディの黒色とメタルの相性も抜群です。光の加減でメタル部分の光沢が変化するところがいいですね。このボールペンの魅力は、ノックカバーからクリップにつながる、メタル部分の線と光沢の美しさに尽きます。
黒いボディが陽光に照らされて、うっすらと白いような青いようなグラデーションになっているところががいいですね。同じ色でも材質の特性によってかっこいいと感じることもあれば、いまひとつかなと思うこともあります。これは見た瞬間の直感的な印象によるものなので、「こんな感じが好き」と明確に言えるわけではありません。だから、ふらっと見て回って、いいなと思えるものに出会うという偶然を楽しみにしています。このボールペンも、そのようにして見つけた一本です。
さりげない刻印がいいですね。
ペン先も大きくメタルが施されて硬派な感じが出ています。
口金部の範囲が広いのですが、色にしてもデザインにしても目立たず、ぎらぎらした感じもなく、違和感はまったくありません。黒いボディにしっかり馴染んでいます。
メタルが用いられているので、それなりに重量感があります。ツールとしての存在感が強く感じられ、道具を使って書いているという手応えのある感触が体感できます。普段とまた違った書き味が愉しめるモデルだと思います。
たくさん書くような場合は軽いペンを使いますが、いくつか思いついたことをメモするような時には、こんなペンを手にして少し気取って書いてみるのもいいかもしれませんね。書いているシーンがひとつ浮かんできました。