ビルボードライブ東京で行われたSalyuのライブを聴いてきました。
ギター、バイオリン、チェロ、ビオラという弦楽器のみの小編成カルテットです。こうしたスタイルで行うライブは今回が初めてとのこと。
弦楽器に合うような曲が選ばれていてとても良かったです。弦楽器ならではのアレンジも新鮮でした。カルテットはSalyuの音楽ワールドにぴったりです。私の好きな「Halfway」と「Lighthouse」も披露してくれました。
「Halfway」の歌詞にはSalyuの若い頃の実体験が反映されているとのことで、歌詞に特別な思い入れのある曲なんですね。でも「Halfway」は弦楽器ではなく違った編成の方がいいかな、と思いました。
ロングトーンの透き通るヴォーカルが弦楽器の音色と合わさって遠くまで伸びていく様子は幻想的な雰囲気を醸していて本当に酔いしれました。小さい会場に響く弦楽器の音の臨場感もすごかったです。澄んだSalyuの声を聴いていると、どこか夢の国へと誘う妖精のささやきのようにも思えてきます。
デビューしてから今年で15周年を迎えるとのことで、これまでの活動を振り返り、歌うことができることは幸せなことだと話していました。多くの素晴らしい曲と出会えたこと、また、応援してくれるファンへの感謝の思いも表明されていました。
これまで歌い続けてきたなかで、いつもその時点の身体と感性とアイデアを大切ににしてきたそうです。そうやって自分への挑戦を続けてきたのだと。これからの活動にも目が離せません!
ステージから降りて退場する間際、客席から求められた握手にも快く応じていました。こうしたアクションも小規模なライブならではですね。
演奏者の方は皆若手のように見受けられました。著名な凄腕のプレイヤーを揃えたバンドももちろんいいのですが、新しい若手の奏者を積極的に起用したライブはいいですね。いつも音楽の世界を大きく拡げていこうという姿勢には大いに共感できるし、そういう音楽をたくさん聴いてみたいですね。