
いばらきフラワーパークに行ってきました。
園内には900種ほどの春バラが見頃を迎えていて、爽やかな香りに包まれながら色彩の濃淡を堪能するという贅沢に浸ってきました。
咲いている花を鑑賞するだけではなく、「100の体感」アクティビティーが用意されていて、花かご摘みやブーケ作り、パークヨガや焚火で珈琲を淹れるといった体験メニューもあります。私はバラのアルマミスト作りを体験しました。
オレンジやグレープフルーツなどの果実汁とローズの成分に調合剤を混ぜて作るのですが、分量の配分によって香り方が変わってくるので、匂いを嗅ぎながら少しずつ分量を調整しながら作っていきます。自分だけのオリジナルアロマミストができました。とても爽やかな香りですよ。
花を観賞するだけでなく、園内にはいくつものレクリエーション設備が設けられています。森のブランコやスカイサイクル、林の中をアップダウンしながら回遊する電動スライダーに乗ることもできて、豊かな自然環境ならではの様々なアスレチック体験を楽しむことができます。

丘の上一面にバラ園が拡がっています。

似ているようで模様が違っています。

青々と生い茂った茎から小さな花がたくさん顔を見せています。

道もきれいに整備されていて歩きやすいです。

蜂が花の蜜を吸っています。

花の真ん中に吸い付くようにしておいしさを味わっています。

蜂を脅かさないように刺されないように注意しながら近づいてみました。

小さな花びらをたくさんつけたバラが集結しています。

何層にも重なり合ってボリューム満点。ウエハースやパイみたい。

大きな花びらひとつひとつの存在感が圧巻です。座布団のようにふっくらとしていて優しく柔らかい感じが伝わってきます。

色の混じりがまったくない純白のバラです。

園内を囲んでいる林の樹々もバラの花に負けんとばかりに様々な表情を見せてくれています。

緑も豊富で一本一本しっかり管理されています。

陽に照らされて青々と光る葉っぱの色が眩しいですね。バラの花の鮮やかさも引き立っています。

緑のなかを吹き上がる噴水の水が見えてきました。

池のなかで水が勢いよく吹き上がっています。静寂に包まれながら響く水音が心地いいですね。しばらく涼んでいました。

林のなかに分け入り丘を登っていきます。なだらかな道が続きますが、一部、急斜面を歩いて近道で行けるルートがあったので、そちらから登ってみました。

丘の頂上付近から眺めた光景です。すこしずつ傾斜している山の斜面がきれいですね。頂上にはサークルロッジという宿泊施設があり、グランピングなどを楽しむことができます。のどかな里山という感じで、いろんなアウトドアを気軽に楽しむにはとてもいい環境だと思います。

丘を降りて林を抜けると広い芝生が現れました。ボールなどがあればいろいろ楽しめそうです。地面が平らではなく傾斜しているので遊びにくそうですが、ボールがどのくらい飛んで行くか分からないのでかえってそのほうが面白いかもしれません。

茨城の山はそれほど高くないので圧迫感がなく開放的で視界も良好です。

小さな花が点在しているエリアです。地面の土の様子もよく見ることができます。

遠くから見ると花が小さいように見えましたが、近づいてみると意外にも大きく感じます。

これは「ファーストラブ」という品種のバラです。
たまたま見た品種名が印象に残ったので覚えていました。実はそれぞれのバラに品種名の表記が付けられているのですが、すべて見てられないので名前はスルーしていました。本当は品種名をひとつひとつ確認しながら鑑賞できるといいのかもしれませんが花の美しさだけを見ていました。

白のような黄色のような淡い色合いが素敵です。少し尖った花びらが特徴的です。花びらの先が重ならないようにずれながら咲いているところなど、自然の神秘的でミステリアスな振る舞いに畏怖の念を抱きます。

一枚の花びらのなかに色の模様があります。花版の迷彩カラーといった感じでしょうか。

縦に長く花びらをつけているようで、とても立体感を感じる咲き方です。

表面が艶やかでシルクのような高級感がある花びらです。触ったらいい感触であることは間違いないですね。触れないのが残念です。指の先で少し触れる程度なら良かったかな。

こちらもまた大きな花びらが重なっています。鮮やかな濃い目のピンクが眩しいです。濃淡のグラデーションも素晴らしいです。周りの小ぶりな葉っぱが盛り立てています。水辺に浮かぶ蓮の葉が色を変えたようにも見えてきました。

桜のような淡いピンクが優しいです。花びらの外側の色が微かに濃くなっていて、そのグラデーションの美さといったらありません。虫が蜜を吸いたくなるのも分かりますね。

鮮やかなピンクの饗宴です。ひとつひとつの色の違いが楽しめます。

仲良く寄り添うように咲いています。恋人か夫婦でしょうか。

ピンクの色が凄いです。もはや色彩の鮮やかさをカメラではとらえきれません。本物を見ることができて良かったです。

黄色が眩しいです。花だけでなく、周りの葉とのコラボレーションを楽しみながら見ることで、バラの花の美しさを超えて自然の神秘に思いを馳せました。植物の生態系の豊かさに触れるいい体験ができました。
バラ以外にも60種ほどのアジサイもあり、これから本格的な見頃を迎えるようです。梅雨時から夏にかけて瑞々しさが一段と増してさらにバラエティー豊かになりそうですね。
ゆっくりと花を眺めながら歩いていると、本当に気持ちが穏やかになりほっこりしてきます。元気に咲いているバラがある一方で、既にしおれている花も少なくありませんでした。決して長生きするわけではない花たちですが懸命に咲いているんですね。同じ品種のバラであってもそれぞれ一回限り花を実らせます。ひとつとして同じ花が咲くことはないのです。
ほんのひとときであっても自分の最高の姿を見せようとするバラの表現力とたくましさに感動もひとしおです。美しいものが守られていく環境がいつまでも続くことを強く願いたいです。