
青山スパイラルで行われた「ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」の展示会に行ってきました。この催しは海外の主要都市でも行われ、最後の開催地となる東京で行われた模様を鑑賞しました。
ライカ誕生以来、今日までに生み出された主要モデルや貴重な資料を見ながら、ライカが果たしてきた写真文化への貢献の歴史をたどる内容となっています。
世界的写真家による受賞作品や植田正治氏と福山雅治とのコンビによる写真も展示されていて、これまでに発表されたモデルとともに、撮影されたプリントも見ることができました。

最初のライカ試作機「ウル・ライカ」のレプリカモデルです。
試作機発売50周年を記念して製作されたもの。

製作過程におけるメモ書きの複製です。

「ライカ0型」の技術図面です。

ライカの精密機械技術者で、画期的なカメラ「ウル・ライカ」を開発した
オスカー・バルナックです。
左のカメラは200年に製作された「ライカ0型」市販モデル。

左上にあるのはオスカー・バルナック直筆のアイデアスケッチです。

オスカー・バルナックがメモを記した説明書です。

1929年に製造された「ライカI」のラグジュアリーモデル。わずか55台しか製造されておらず、現存数もごく僅かとか。

報道写真家の沢田教一が使用していた「ライカM2」です。後ろにあるのは、ピューリッツァー賞を受賞した「安全への逃避」が掲載された雑誌。

1937年に火災炎上した飛行船「ヒンデンブルク」号の自己現場から発見された「ライカⅢa」です。

いくつもの写真集。

貴重な書籍やカタログなども。

右のカメラは2019年にシリアでの取材中に重傷を負ったイタリア人フォトジャーナリスト、ガブリエル・ミカリッツィの「ライカSL」です。顔の前で構えていたおかげで命が助かったそうです。
左のカメラもフォトグラファーの命を救った「ライカM4」です。被弾によるものなのか、真ん中がくり抜かれたように破損していて痛々しいです。

「ライカI」発表から50周年を記念して発売された左の「ライカM4」と真ん中の「ライカCL」。左にあるのは世界に1台だけ製作された特別仕様の「ライカM」。「写真を撮る」という本質を追求し、極限まで削ぎ落されたミニマルなデザインは、後のライカ製品にも影響を与えたとされています。

エリザベス女王のために製作された「ライカM6」です。熱心な写真愛好家で、特に「ライカM3」や「ライカM6」で撮影されていたそうです。

ライカの広告です。カメラと同様にミニマルでかっこいい。

カメラの内部構造を紹介したものも。

昔の展示会の様子です。

製造現場です。整然と並んで作業しています。

デスクで作業中のオスカー・バルナックです。

ぴったりはまりそうです。

学校の教室のようですね。厳密に規律が守られた環境が整備されているところ、ドイツのメーカーかつ精密機器を扱う会社ならではの理念が投影されていると言えそうです。

デジタル技術も活用して1㎜の狂いもなく。

1925年から現在まで、これまでに発表された主要機種を交えながら、発展の歴史を辿ります。

1932年「ライカII」
このモデルによってライカの基本形が完成し、人気を不動のものにしました。

1954年「ライカM3」
先進技術が採用されたモデルで、日本をはじめ、世界中のカメラメーカーに大きな衝撃を与えました。

1976年「ライカR3」
ミノルタとの技術提携で誕生した新世代の一眼レフカメラです。

1984年「ライカM6」
1984年から2002年まで長期間にわたって製造され、2022年には復刻モデルとして新たな「ライカM6」が発売されました。

2006年「ライカM8」
M型初のデジタルカメラで、現在のデジタル「M」シリーズの先駆けとなったモデルです。

2017年「ライカM10」
トップカバーにISOダイヤルが設けられ、より直感的な操作が可能となりました。

2024年「ライカM11 100 Years of Leica"TOKYO JAPAN”」
「ライカI」誕生から100周年を記念して制作された特別限定モデル。
ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、ウェッツラー、上海、東京の6都市で制作され、各100台限定。

2025年「ライカM EV1」
M型ライカ初の電子ビューファインダー搭載モデルです。洗練されたデザインと直感的な操作性を兼ね備えています。2025年10月23日発売の最新モデルです。

他ブランドとのコラボレーションモデルもありました。

ディズニー、モンクレール、ポール・スミスなどのブランドとの共作です。

おやおや、時計も製作していましたか。

小さな写真家も。どんな風景を撮るのかな。

自由に手に取って見られるモデルが用意されていました。一眼レフのカメラなど近年まったく触ったことがなかったのですが、ものすごい重量があることに驚きました。こんなに重たかったかと思うほど、想像以上にずっしりとした重さを感じました。

これまで数多くの写真家に愛用されてきたライカ。このカメラを通じて、世界中でたくさんの決定的瞬間が収められ、その多くの作品を私も目にしてきました。見る人の想像力で時間を縦横無尽に凝縮したり拡張したりすることを可能にする一枚の写真。プリントが持つ力を信じて勇猛果敢に情熱を注いできた多くの技術者たちを讃嘆する思いを込めてシャッターを切りました。








