2008年07月

日雇い禁止と自由民主主義の矛盾

ものは試しと
数冊の書物を並行して読む努力をしている今日この頃。
この1週間は、思索の海に埋もれていた。

\萋紹介した『哲学する民主主義』と
Foreign Affairs のライス長官の論文
『暗流 米中日外交三国志』秋田浩之
Foreign Affairs の対中政策の論文

を一章ずつローテーションで読み進めている。
そして、今日、四週間ほどかけてようやく,鯑匹濬えた。

,蓮∪治過程論の蒲島郁夫ゼミ(現・熊本県知事)での徹夜作業を思い出すような、統計の多い、やや硬派なつくりになっているが、グラフを解読する煩雑な手間を除けば、非常に意義深い内容で、感銘を受けた。イタリアの州自治権拡大という1970年に導入された制度が、どのような変化を各州の住民生活にもたらしたのか、日本が道州制を導入するにあたっての教訓と、日本で広がる個人主義への警鐘ともとらえられる分析結果に唸らされた。

この本は、制度変更が実際の社会にどのような結果を及ぼすのかを知り、
非自由民主的な国家や地域に民主主義を導入し確立させたいという米国の野心的な挑戦への教本となることを目的にしたものだろう。

市民共同体が発達している州ほど、州自治制の導入は大成功をおさめているというのが本書のひとこと結論。(北部は素晴らしく発展し、南部はマフィアがはびこる後進社会になった)
Social Capitalの要素である市民相互の「信用」の有無が州の勝敗を分けたのだ。
まさに、日本人が失ってしまった概念だと思う。

本を読み終えた後に見たニュースで、給与所得が年間200万円以下の人口が1022万人(06年国税庁)もいるという事実を知った。労働人口のおよそ22.8%。5人に1人以上が低所得者だ。
そして、その特集の数十分後に、厚労省による「日雇い派遣禁止」の動きが報道された。

すべての事象が運命のように繋がって見えてきた。

個人主義が浸透した日本で、個人主義の長所を生かして進められてきた規制緩和の制度が行き詰まったからといって、規制強化に逆戻りするのは、悪循環を発生させるだけだ。
先にやらなければいけないのは、正社員になれなかった人たちにどのような助言や補助をしていくかの制度を作ること、つまり、行き過ぎた個人主義そのものを修正し、共同体意識を市民に持たせる制度を新たにつくることだ。

市民が孤立し、国家の庇護のもとにすがるようになると、ロクな結果にならない。官僚や大企業が権力を強化し、国民から収奪するシステムを増強させるだけだ。

タクシー券問題を摘発し、タクシー代を9割もカットさせることができたのは、
市民(今回はメディア)が連携した結果だということに、もっと自信を持つべきだ。

市民が連携し、記者だけでなく、市民自身が当番制で政・官・財の鉄のトライアングルを定期的に監視&協議するシステムを構築すれば、おのずから、問題意識もかわってくるし、低所得者への救済方法も、斬新的なアイディアが浮かびあがるだろう。友人が困っていたら、助けてあげたいという原始的な善意の感覚の輪を広げればいいのだ。
(こういう意味で、市民が連携できる範囲として1億2000万人という国の単位は大きすぎるので、道州制に区分して、政府が市民にもっと近くなるようにすべきだと思っている)

インターネットの普及のお陰で、一部のメディアが牛耳っていた情報ツールを国民一人一人が手にすることができる時代になった今こそ、
行き過ぎた個人主義(孤立感)を、個人の手で緩和することが可能になっているのだ。

もちろん、孤独を愛する孤高の天才もいる。一人勝ちしたい富豪もいる。
私も、みんな完全に平等というのには反対だ。
お金持ちは、持っているお金を、がめつくため込まずに、どんどん使って、社会に還元してくれれば、それでいい。
どうしても、孤独を愛する人は、他人に迷惑をかけない範囲で好き勝手にしてくれればいいと思う。
(こういう、ちょっとした変わり者が、イノベーションを起こし、競争力、国力を高める機運を握っていたりするものだ。変わり者を寛容な精神で受け止める、柔軟性の高い市民共同体を望む。)

そういう意味で、選択の自由が与えられている自由主義はすばらしいと思っている。

問題は、自由な選択をした結果、失敗し、理想とかけ離れた惨状に陥ってしまった人たちだ。
「生きるのに辛くなったらあそこへ行けばいいんだ」
という場所をつくること。

その部分での市民の連帯の場、救済の場をもっともっと増やさなければならない。国はそういう組織をつくる団体に補助金を出すなど、市民の自発性を促す制度改革を推進すべきであって、上から、しめつけて、とりあえず急場をしのぐために蓋をするみたいな行為は、過ちだと認識すべきだ。

完全雇用を保障した社会主義の国なら、日雇い禁止の政策は合理的である。
しかし、自由民主主義の社会で、特定の人(=正社員になれない人)を排除する制度をつくるのは、いったいぜんたい、どういう論法に基づいているのだろうか。倫理面を度外視しても、国策として、首尾一貫しない行動ではないか?
それでも、自由民主主義のシステムの中でこの政策は正しいと考えようとするならば、論理的に「日雇いの人」は「犯罪者」と同じ扱いだということになる。

そんな熱い思いを抱いた次に、
◆銑い鯑匹爐函∈E戮蓮超マクロな思考の旅に飛んで行ってしまう。
中国と米国の狭間で、日本はどうやって生き残っていくのか・・・
まったく、別の問題意識がわいてくる。
もっと競争力を高めなくては。
北朝鮮の核保有を容認したら、日本も核武装する正当性が生まれる?
でも、そんなことしたら、米国が手をひいちゃって、ますますアジアは不安定になるのかも・・・

並行して読む書物も、種類を選んだ方がいいかもしれない。
頭の中が、ミクロな市民社会の視点から、マクロな国体の視点に行ったり来たり、大忙しだ。

そのうち、すべてが繋がって見えるようになるかもしれないと、淡い期待を抱きながら、しばらくは並読を続けようと思う

ピアノ編(予告)

楠城華子がショパン好きになった理由が今ここに明かされる〜♪

米国の自信を、たまには見習おう☆

Foreign Affairas に寄稿された、ライス長官の論文を読んでいます。
公人の発言だけあって、無料で全文読めるようになってます。
しかも、音声つきなので、ちょっとしたリスニングの練習にももってこいですよ〜
URLはこちら↓
http://www.foreignaffairs.org/20080701faessay87401-p0/condoleezza-rice/rethinking-the-national-interest.html

まだ、4/13ページしか読んでいませんが、
Japan が1度だけ登場しました。
それだけで、ちょっぴりうれしくなっちゃう私です。
(もちろん、China や India は頻発ワードです)

でも、冒頭に登場したthe attacko on Pearl Harbor という言葉は
正直、胸にチクっと何かがささりました。
(ライスさんは、真珠湾攻撃自体の評価をしているのではなく、アメリカの外交戦略の変遷の契機としてこの事件を出しただけなのですが・・・)

アメリカの現役の大臣が、世界的な著名雑誌に論文を発表するという精力にも脱帽ですが、なによりも、その文章の力強さに圧倒されます。

アメリカは民主主義の普及のために、○○のことをしてきた。
紛争が絶えないアフリカ諸国のうち、この国と、この国に援助をしたり、軍を送ったりして貢献してきた。
NATOの東欧への拡大を実現できた。
アジアでも頑張っている。

とにかくアメリカ合衆国は世界の人類の為に頑張ってきたということが4ページにわたってず〜っと書かれているんです。
アメリカ人が読んだらきっと
「そうだそうだ、おれたちは世界平和の為に民主主義を拡張してるんだ!」
という自信がわいてくるのでしょうね。

日本の政治家も、たまにはこれくらいのアピールをすればいいのに・・・。
国際貢献は随分としてると思うけど、外務省のHPで書いてあるくらいで、有名雑誌とかに、「日本は素晴らしいんだ〜。世界に対してこれだけの事をしてるんだぞ〜」みたいな現役外務大臣の発言が影響力のある形で掲載されることってないですよね。

多少、強引なイメージがつくかもしれないけど、カッコいいこと言ってほしいです。
それによって、また、国民の意識も変わってくると思います。

話は飛びますが、ジンバブエはインフレ率が220万%ですって・・・
つまり、100円のパンが1年後にだいたい220万円になっちゃうってかんじです。
(インフレ率=単純な物価上昇率と考えて→100円×(1+2.2万)。算数で考えてますが、経済学として本当にこれで正しいのかはわかりません)
うわぁ〜、おそろしい。

あっ!で・も、
800兆円にのぼる日本の借金を考えると、
逆に換算して、仮に200万%のインフレが起きたら、かなり安くなるんじゃない?
もしかして、ちょっとした募金で一気に借金完済できちゃうんじゃ・・・
と、割り算してみたら・・・(ゼロが多すぎて頭がくらくらしました)
約400億円!

考えが甘かった・・・。
200万%のハイパーインフレが起こったとしても現在価値で400億円かぁ。
高すぎる!

ジンバブエが破たん寸前なんて騒がれてるけど、
日本もヤバいかも・・・

新聞速切★第17弾(後編)

XOTTANより業務連絡★

2008年6月17日後編を、1ヶ月遅れ

(すみません、すみません、すみませんっ)でお届けします〜★

ぐうふらちゃんねるの株主配当
店長の管理者手当て
マツタケの香り
副都心線三都物語
バーナンキ発言
楠城華子カレンダー制作宣言
ユーロ圏物価上昇
温暖化ガス対策のやり方
EUリスボン条約見直し
ASEM等国際会議について
道路財源
原油バブル崩壊はいつ?
骨太方針
ガス田開発
どうなる政界再編

についてコメントしています。

徳と民主主義

政治学のある学説は、
自由民主主義が成功するか否かは「市民の質」にかかっていると主張しています。

いったいどんな質なんだ〜?
と悩むところですが、なんとな〜く、小学校で道徳の時間にでてきたような「模範的」な市民像というのが見えてきます。
お互い尊敬しあって、思いやりをもって、ルール違反をしない。問題があったら、町内会で話し合う・・・米百俵みたいな世界観(!?)

町内会というと、回覧板とか、掃除当番とか、なんだか面倒くさいイメージがプンプンですが、
現在は、この「面倒臭さ」にもう一度立ち返りましょうというムーブメントが起きている気がします。

そんなこんなで、先日ブログに書いた『哲学する民主主義』を読んでいたら、
民主的統治論が、実にわかりやすく書いてあって、胸にぐっときたので、紹介します。

「徳を有しない市民の割合が著しく増えるにつれ、自由な社会がうまく立ち行く力は少しずつ衰えるだろう」

徳。

これからのキーワードは「徳」ですよ〜。かの孔子様がおっしゃった仁徳の徳。
徳の高い人間を目指して、もっと修行しよ〜っと。
最近は、月に2回座禅にいっているから、ちょっぴり、格があがったかなぁ?
なんて、そんな俗なこと考えると、とたんに徳の格がおちちゃいますよね。
「無心」にならなくては・・・・。

話は飛びますが、先日、友人のホームパーティーに参加してきました。
地域社会の活性化、デュアルライフの実現、ルームシェア
の活動をしているグループのパーティーでした。

最年長が私の同期なので、学生さんとか、社会人なりたてとかの
若いパワーをたくさん浴びてきました。
(パーティーというより、学生のノリのさっくばらんな飲み会でした)
共有テーマは「人と人のつながり」
生き生きとした彼らの意見を聞きながら、
社会が変わりつつある。と明るい希望が見えてきました。

風力発電による公害

ニュースを見ていたら、衝撃の事実が・・・
クリーンエネルギーとして注目されている風力発電が
なんと住民に公害をまき散らしている可能性があるというのだ。

ショック。いわゆる「平原の風車」という牧歌的イメージで、
とっても素敵なエネルギーと想像していただけに、
近隣住民が、風力発電所から副産物として発生される低周波音によって、健康被害を起こしているという症例が、日本の各地で報告され始めたと知り、暗い気持ちになった。

予見不可能だった耳に聞こえない低周波が原因だというなら、
建設した企業側も、それを許可した行政側にも責任が問えないよね〜
となると、住民被害に対する救済は難しいのかなぁ・・・
なんて、ニュースを見ていたら、

環境大国ドイツでは、すでに規制が設けられていて
風力発電は、住宅から1キロ以上離れた場所に建設することといった法律がつくられたという先例を知り、再び愕然。

なぜ、日本の政府や地方自治体、そして企業はこのことを調べなかったのか?
単なるミスでは済まされないし、
もしかしたら、わざと無視していたのかも・・・という恐ろしいことを想像してしまう。

地球環境と住環境。
利益団体と市民の権利紛争が
環境Vs環境という形でぶつかった今回のテーマ。

やはり、こういう時代になると、住民の意見をしっかり聞くことが、
地方自治体の仕事の第一義だ。
住民あっての民主主義。
ぜひ、曖昧にせず、重い腰の国が動くのを待つ前に、迅速に自治体の条例で対策を講じてほしいと思う。
ドイツやポルトガルで先例があるのだから。

あ〜!!!!、こんなこと書いている間に
ドルがやばい・・・
バーナンキが余計なこと言った?
ブッシュが緊急会見を開くとの情報が・・・・

がんばれ〜!ブッシュ!ファイト〜♪

Social Capital ◆道州制を考える・・・前に。

国際関係の雑誌『Foreign Affairs』で、Social Capital(社会関係資本)という興味深い概念がでてきたので、個人的にコソコソ研究を続けています。

今は、ロバート・パットナムの『哲学する民主主義』という本を読んでいます。
哲学する民主主義











1970年に道州制(正確には違う名称ですが)を導入したイタリアが題材です。
「社会科学の壮大な実験が行われた」と、政治学者のロバートさんが20年間現地を旅しながら研究を続けた分析結果が書かれています。

日本語訳独特の小難しい文章にちょっと手こずっていますが、
非常に興味深いテーマなので、ひさびさに頑張ってます。
(まだ、第3章です)

デンマーク、スウェーデン、スイスといった人口数百万人の小規模な国家が、物質だけでなく、精神的にも豊かな生活を送っている(らしい)という文献を読むたびに、やっぱり、日本は国家として規模が大きすぎて、人々の暮らしの末端まで行政コミュニティーの目が届いていない、ひいてはそれがワーキングプアーや派遣労働者やなんやかやの社会問題の温床になっているのではという問題意識を持たずにはいられなくなります。

道州制とソーシャルキャピタル。
簡単にいえば、制度の変更によって、共同体を小さくし、人々の結びつき(社会的、人的資本の結びつき)を強めようという概念です。

もちろん、日本が道州制を導入するにあたっての課題は、私の推理の及ばない諸問題まで広がっているとは思いますが、
戦後復興のために必要だった東京への集中、中央集権化の弊害が社会問題として現在噴出していると考えると、
江戸時代の藩制度まではいかないにしても、なんらかの分散化が必要だという流れが自然の摂理として見えてきます。

なんでも、繰り返すことが重要です。最高の制度なんて存在しないのですから、
権力が集中しすぎたら(官僚国家)、分散して弊害を緩和し、
緩和した結果、地域に格差ができたら、その部分は中央政府が補う(単なるカネのばらまきではなく政策で)。

硬直しない、ゆるゆるした状態が国家のあるべき姿だと、
最近思っています。

話は戻りますが、イタリアの道州制は、20年間をかけて地域格差拡大を生んでしまいました。北部は大成功を収めましたが、南部は地方官僚の汚職に苦しんでいるようです。

この結果を踏まえてロバートはどんな分析をするのか。
本の続きを読むのが楽しみです。

今日のびっくり!北方領土に油田?

寝る前に、メールをチェックしようとネットを開いたら、
「北方四島周辺に大規模油田か」
というトピックスが・・・・

ほんとうですかぁ〜?

中国との長らくの国境問題を片づけたロシアの新大統領メドベージェフさん。
その勢いで、日本との領土問題も一気に片付けて念願の平和条約を〜♪
と、願っていたのですが、
これ、もし、本当に石油が埋蔵されているとしたら、
一挙に北方領土の価値が今までと違う方向で跳ね上がりますよね〜。

うわぁ〜。また、解決への道が遠ざかった・・・。

「東シナ海で○○さんに先を越されちゃったから、
 オホーツク海は日本が先に行って、さっさとほっちゃえ〜♪」
なんて、乱暴な事を妄想してしまう人もいるのでは・・・

仲良く、共同開発できるといいですね。
それより、石油に頼らない世界を考える方が先決かな?

おやすみなさ〜い

新聞速切★第17弾(前編)

2008年6月17日の新聞をハヤギリ!
環境チャリティオークションのくまちゃん紹介
判事ストーカー事件
談合で国交省局長逮捕
日本人解放の裏でうごめく外交関係
FXで高額脱税
新銀行東京の都知事の責任
コンビニ24時間営業規制の是非
海外旅行平均消費額
世界のリーダー比較
洞爺湖サミット特集
好きなコラム
鋼の値上がり鈍化
商品高騰をめぐる駆け引き
ジョージ・ソロスのコメント
原油価格の頂点
隠れた注目素材ポバール

についてコメントしています。

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