円高が止まらない。
「金融恐慌の発端である欧米に比べて、
金融商品の流行に乗り遅れた日本は経済的損失が少ない。」
野村がリーマンを買収した頃は
よくこんな言葉を耳にしていた。
が、
今やその野村は業績悪化の結果、配当金を減額することを発表、
新聞を広げれば、大手邦企業の減益・赤字という文字だらけ、
極めつけは、
サブプライムの本家であるアメリカよりも悪い株価下落率
(年初来株価騰落率…日本▲8.5%、米国▲6.86%、ブラジル+3.06%、中国+9.33%)
さらにIMFによる09年成長率予測では
今年の日本の実質成長率は▲2.6%。
かろうじて英国(▲2.8%)よりは優っているものの
米(▲1.6%)、EU(▲2.0%)の数字とくらべると、
アメリカの底力と欧州の集団根性がうらやましくなる。
先進国がめったうちのなか、がんばっているのが中国やインド、ブラジル。
09年の成長率はそれぞれ6.7%、5.1%、1.8%と経済の拡大を維持する予測だ。
そこで疑問に思うのが為替。
世界に比べてこんなに日本の経済状況が悪いのに、
なぜ、円の価値は高いままなの?
その原因のひとつが、
ミセス・ワタナベの引退だ。
ミセス・ワタナベとは、FXをする日本の主婦集団の事。
○億円と脱税して捕まった事件が次々とニュースになった
2007年のあたりからFXを始める日本の主婦が急増し、
ニューヨークの投資家達が、そんなFXにはまる日本の主婦たちを
総称してミセス・ワタナベと名付けた。
日本の主婦は侮れない。
へそくりか、夫の貯金をこっそり使い込んだか、自力で稼いできたか
内幕はわからないが、
最盛期には、一日に2〜3兆円のお金を動かして
ドルやユーロやNZ(ニュージーランド)ドルなどの外国通貨を買いまくっていたらしい。
その主婦たちが、最近、FX市場に嫌気がさして、外貨を買わなくなったというのが円高の一つの要因だという。
以前、ニュージーランドの高官が日本に来た際に、
「日本の主婦が、NZドルをどんどん買うものだから、実態経済よりもNZドル通貨が異常に高くなって困っている」と政府関係者に愚痴ったという話を知人から聞いた
そして、バブルは一気にはじけちゃったわけだが、
それにしても、ミセス・ワタナベパワーはすごい。
裏を返せば、主婦が集まれば、一日2兆円が動かせるということだ。
ネットで小口現金をかき集め、選挙資金総額で最終的にヒラリーに勝てたオバマの戦法に通づるところがある。
日本が再復活する原動力は主婦にあるのかもしれない。
果てさて、いったいぜんたい
ミセス・ワタナベは今現在どこに行ってしまったのか?
新聞で読んだ記事だが、
なんでも、近頃、パチンコの設置台数が急増しているらしい・・・
もしかして、疲れた主婦が、懐かしい青春時代に夢をはせるためにヨン様に癒しを求めにパチンコ台へ走っている?
頑張れ、ミセス・ワタナベさん!
ヨン様で癒されたら、早めに為替に戻ってきてね☆