来週で3歳になる息子の育児の基本方針は


できるかぎり「自分で発案したことは、否定せずに、やりたいだけやらせる」ことです。


昨日は、ハサミで紙を切る作業を
1時間以上、もくもくと一人で取り組んでいました。


切ることに興味がある事は、半年前から気がついていたのですが、ハサミで指まで切るのが心配だったので、ハサミを使うときは、私がべったりと傍について監視ができるときだけに限定していました。はじめは、本人が左手で紙を持ちながら右手でハサミを使い切る行為自体が難しく、紙を私が持ち、切る部分を誘導してあげていました。


この補助作業が結構大変で神経を使うので、あまりハサミの作業を積極的には取り組ませてきませんでした。


昨日、私が「少しお昼寝をしたいなぁ〜」と思っていた時に、ふと、久々にハサミで遊ばせたら一人で遊んでくれるかも…。と思いつき、動物の絵が描いてある切り絵用の紙とハサミを渡して、とりあえずは、手助けをせず、ちょっと離れて観察してみることにしました。


初めは、枠線に沿って一生懸命切ろうと努力していましたが、1分もたたないうちに、線上を切るのはあきらめ、適当にザク切りを始めました。


私も、早く横になりたかったので、あえて「線の上を切ろうよ〜」とか言わずに、どうするのか黙ってみていました。


すると、なぜかザクザク適当に、しかも、さらに細かく細かく切る行為が、彼のツボにはまったらしく、ものすごい目の輝きと集中力でA4の紙をきり始め、しかも、左手を器用につかって、5ミリ辺の紙くずを量産し始めたのです。


これなら大丈夫と安心して、でも、一応「オテテ切らないように注意してね〜!」と時々声をかけながら、ソファーに横になって目をつぶって1時間ほど放置していたら、「ママみて〜」との声が。


目をあけると、予想通り、紙のチリが床一面に…。


きっと、きれい好きなママだったら、ちょっとイラッとするところかもしれませんが、私の性格上、そういうのが気にならない体質で・・・。


達成感に満ちた嬉しそうな子供の顔とチリの山…。


与えたA4の紙のみならず、近くにあったA3の紙まで、徹底的に5ミリ四方に細分化されていました。


自分でやるべきことをやり終えた、まさにモンテッソーリ教育でいうところの「お仕事」を達成した状態で、仕事の後は一服するのが当然でしょ〜っという感覚なのか


「クッキー食べる!」と嬉しそうに、お菓子を要求してきました。


ズボラな私ですが、一応母親なので、教育上、自分で出したゴミは自分で片付けさせなくてはと思い、でも、彼の嬉しそうな気分を害したくないなぁ〜とも思ったので、


「すご〜い!全部こんなにきれいに小さく切ったの〜!」と大げさにびっくりして喜んだふりをして、褒めちぎって、「じゃぁ、お菓子の時間にしよっか〜。でも、その前にお片付けしようね〜。」というと


「やだ!」と案の定、速攻で提案を切り捨てられました。でも、3年も育児をしていると、この手の否定でキレたりひるむほどヤワな母親であってなるものか〜という闘志がわいてくるんですよね〜、2歳児の脳みそなんかの上をいってやる〜!みたいな・・・。


「ママも一緒に拾ってあげるよ〜。さぁ、きれいにつまめるかなぁ〜。いくよ〜。わぁ、どんどんとれるね〜」と、ゴミ袋にゴミをポイポイ楽しそうに投げ込むオーバーアクションをしてみたところ、


2歳児の思考回路の「楽しそう」という刺激にスイッチが入ったようで、彼も、先を争うように、ゴミ拾いに参加してきました。


意外とスムーズに片づけが終わると、なぜかクッキーのことも忘れてしまったようで、次のおもちゃへと集中をはじめました。


幼児の行動って、観察すればするほど面白いです。




今回は、うまくいった例で、もちろん、時間のない時や、タイミングの悪い時は、やりっぱなしになってしまうことも、しばしばです。


でも、基本的に、子供が遊びの延長で集中した結果「よごしてしまった」行為に関しては、そのやる気を途中でストップさせないよう、寛大な目で大人は見守り、子供に「ひと仕事終わった!」という達成感を味あわせてあげることが、とても大切だと思うこの頃です。


(もちろん、取り返しのつかないような、家具への傷つけ行為などは、途中で制止します。)


自己流ですが、一応、モンテッソーリ教育と同じ考え方です