OECD主催の世界一斉学力テスト(通称PISA)の結果が発表され、
日本国内は大いに盛り上がっています。

日本は前回に比べて、数学が6位から10位に、科学が2位から6位に、国語が14位から15位に、すべての成績が下がってしまいました。
かわって、健闘したのが、初参加の台湾(科学・数学ともに1位)、韓国、香港。
フィンランドも相変わらず成績優秀です

試験の対象となった日本の中学3年生は
「ゆとり教育」の犠牲者だ!なんて、騒がれていますが、
どうなのでしょうね。

実際どんな問題なのか、解いてみようと、OECDのサイトにいってみたのですが、
英文しかなくて、数学などは、問題の意味がよくわからないのもありました。
日本語バージョンがどんな質問の仕方をしているのかわかりませんが、
私が経験してきた学校の質問形式とは、ぜんぜん視点が違うので、
一瞬「難し〜!!!」とあせってしまいました。
でも、落ち着いて腰をすえ、じっくり考えると、意外と単純な問題が多かったです。

たしかにね。変化球にも対応できる能力を問う問題として、
素晴らしいと思いました。

逆に言うと、この手の問題集を何回か解けば、
順応力の高い(はずの)日本人なら、簡単に得点アップできると思います。

実際、初参加にして世界トップの成績をたたき出した台湾は、
高校入試と問題形式がとっても似ていたんですって。

挑戦してみたいという方はこちらから。

それはさておき、
2008年度の予算編成が架橋にさしかかったこの頃、
(財務省と各省とのバトルが最終決戦に差し掛かっている最中)
今日の新聞に突然、
文科省が7000人の教員増強、つまり予算増を財務省に要求し、
それをダメ押しするかのように、
すでに前倒しで「待機教員」を確保したという文章が掲載されました。

このタイミングで!
なんだか、学力低下を挽回するためには、
もっとお金が必要です!とアピールしているようにしかみえません。

たしかに、子供の教育は重要だし、子供の学力アップのためなら、
親は身を削ってでも子供にお金をだしてやるべきだ。
という意見はわかります。
私も、ずいぶんと親にお世話になりましたから。

でも、教員を増やせば、学力は向上するの?
質の問題じゃないの?

私は、教育はノウハウだと思っています。

昨日、私が通っていた「鉄緑会」という塾が「ベネッセ」に買収された
という記事を新聞で読んだとき、
なんとなく、さびしい気もしましたが、
学力が向上するノウハウが、大きな資本の介入により、
より一般に普及することは
日本のこれからを支える子供達のことを考えると、
とってもいいことだなぁ〜と思っています。

塾という業界は、先生の競争原理がもろに働く世界なので
よくわかりますが、
生徒の心をつかむ授業をする先生のところには、
わんさか生徒が集まりますし、そういう先生は、
マンモス教室でも、しっかりと全員の意識を50分間つなぎとめることができます。

「受験対策の詰め込み勉強のノウハウを覚えたって
本当の学力とは言えないんじゃないか!」
なんて誤解されてる方がいらっしゃいますが、
真のカリスマ講師は、その詰め込み型のお勉強を真っ向から否定し、本当の学力とはなにかということを教えてくれるのです。
本当の意味での学ぶという姿勢を教えてくれ、
生徒に学ぶことの楽しさを与えるのです。
(だから生徒が集まるんです。松下村塾や松下政経塾なんかと同じです)

少人数制ばかりが謳われる昨今の教育界に
疑問をかんじる私。

もちろん、少人数制にいいところはいっぱいありますが、
予算が限られているこのご時世に、
7000人増員以外の手法も考えるべきではないでしょうか。

とはいいつつも、お金がもらえるチャンスがあれば理由をつけて取りに行く
という姿勢には感心します。