毎月8本の映画をレンタルするプランに加入している私。
月8本って、少ないかなぁ〜なんて思っていたけど、
完全消化するのは、意外と大変です。
DVD2枚がひと組で郵送されてきて、
返却期限はなし。ただ、返送が確認されないと、次の2枚を発送してもらえません。
返送、発送の間が、だいたい3〜4日間。
ってなると、週末に2本を観て返すっていうローテーションが基本になって、これが、けっこうハードルたかくて・・・
友人と飲みに行ったりすると、タイミングを逃しちゃて、一週間ずれて
ふっと気づくと、あっという間に一か月たって、まだ4本しか見ていないとか・・・
そういうわけで、最近は、時間があるときは、平日週末・昼夜をとわず、がつがつノルマをこなしている感覚でがんばってます。(趣味がなぜだかストイックになってしまう私)
昨日は『海を飛ぶ夢』を観ました。
テーマは尊厳死。
実話に基づいた映画って、なんだか、暗い社会派な作品になりそうで、
ざ・エンターテイメントみたいな
(先日みた『カンフーパンダ』は最高!)
王道ハッピーストーリーが大好きな私には、ちょっと苦手なタイプだろうなぁ〜
なんて思っていたけど、
意外とよかったです。
尊厳死というより、もっと広い意味での、人間の脳の思考回路についてが、ユーモアあふれる脚本と、ハビエルの演技で伝わってきました。
最後のシーンは、壮絶でした。
脳死というテーマにもつながりますが
人間が人間たる理由は、脳みそなのか、心臓なのか、肉体なのか・・・
もし、脳みそだけが人間たらしめる要素だとすれば、
尊厳死も、脳死も肯定されるセオリーが成り立つなぁ〜と思いました。
主人公による、幽体離脱なみの、想像の旅は、最近私も似たようなことを考えていたので、
「あ〜、ここにもでてきた〜!」と、この映画に運命を感じたことも、
私の中でこの映画の評価を高めている要因だと思います。
すべては、精神のコントロールの仕方。
短絡的な自殺、精神が弱ったときの自殺は断固反対ですが、
精神のバランスが取れたうえでの自殺には、一定の配慮があってもいいと感じました。
ただし、尊厳死を法制化するには、まだ時期が早いと思います。
(一時期、尊厳死の議論が世の中的に盛り上がったのに、最近は、まったく影をひそめています。世論やメディアって、本当に飽きっぽいですよね。高齢者問題や郵政民営化と問題の根本が違うので、時の勢いで法律改正が許される話ではないと思っています。ただし、本当に尊厳死を望んだ人に、愛をもって手助けした人に対しては、自殺ほう助の罪に問うべきではないという考えを持っています。)
自分の心に宿る真の愛に気づけば、幸せになれる。
愛は他人に押し売りするものじゃなく、自分の中で醸造→昇華すべきエネルギーである。
これが、この映画が私に送ってくれたメッセージでした。