全習法と分習法

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 効率のよい学びを展開するためには,全体を通した指導を行うのか(全習法),部分を徹底した指導をするのか(分習法)児童の習得状況や実態を見極めて構成する必要があります。
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 たとえば,合唱であれば
全習法・・・曲を最初から最後まで通して学ぶ。
分習法・・・伸ばしたい部分を徹底して学ぶ。

 卒業式であれば
全習法・・・最初から最後まで通して練習する。
分習法・・・卒業証授与の練習をする。

 算数のまとめの練習であれば
全習法・・・問題を一連を通して学ぶ。
分習法・・・苦手分野を徹底して学ぶ。

 サッカーであれば
全習法・・・ゲームを通してサッカーを学ぶ。
分習法・・・ドリブルやパス,フェイントなどの局面のスキルを学ぶ。

 ということになります。今の子どもたちにとってどちらの練習や学びが必要であるか,教師がしっかりと見極めて計画的に臨機に指導できるかによって子どもたちの能力の向上があきらかにかわります。

 指導力のない教員をみていると,ピンポイントで指導しなければならない部分で漠然と全習法にしてしまったり,通しでできるレベルに子どもたちがきているのに分習法にこだわってしまったり,的確でなかったり時間の無駄遣いをしたりしています。

 限られた時間の中で,子どもたちの能力を伸ばすためにはどのような学びがよいかをコーディネートするのは教師です。また,その的確性が教師の指導力でもあると言えるでしょう。
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苦手な単位換算を得意にする教材活用

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 長さ・かさ・重さ。そして面積・体積と,子どもたちは新しく習った単位についての理解や換算の練習回数が少なくなりがちなため,単位の換算をとても苦手としてます。指導者も苦労して子どもたちに身につけさせますが,しばらく時間をおくとまた忘れてしまっていてたいへんなところです。

 昨年度,単位換算の回数を増やせるような教材がないかと探したところ,非常にいい教材を見つけて現在も活用しています。新興出版社のその名も「ドリルの王様」です。
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 系統化されていて,問題数も豊富です。わたしは計算ノートに一通り2回ずつ宿題などで練習した後,書きこみをさせています。今まで苦労していたのが一気に解決されて,子どもたちの単位への理解や換算が飛躍的に向上しました。5,6年編もこのあと活用していく予定です。
 
 すばらしい教材ですが,非常に残念なことに現在,絶版となってしまっているようです。優れた教材は,わたしたち教師の力で,ぜひ復刻させたいものですね。

新しい単位㎡をつくる〔四角形の面積(4年)〕

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 算数の学びで大切なことは,新しい知識を工夫もなく教えこむことではなく,既習の方法では不具合が起こってしまいうまくいかない,そのために新しい概念が必要となっていくことを実感させることです。
 数学者が新たな概念を発見してきたことやそのときの感動を,そのまま子どもたちに経験させるということです。知識は与えられたものと,自分で苦労して得たものとでは習得や継続においてあきらかに違いがあります。

 今日ののぶちゃん学級の算数は面積の㎡を学びました。

課題:教室の面積を求めよう。

 子どもたちはまだ面積の単位は㎠しか学んでいません。教科書にあるようなmで長さを表さないところから始めました。

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の:式と答えを発表してください。
C:700×800で面積は560000㎠です。
の:560000という大きな数になりましたどう思いますか?
C:大きすぎてどのくらいの広さかよくわかりません。
C:㎠が小さすぎるからだと思います。
C:メートルを使って表したらどうかな。

の:そうですね。メートルを使った新しい面積の単位を考えましょう。
(1辺1mの正方形を板書する)
の:この単位を使いたいのですがどんなことがわかりますか。
C:1辺が1mです。
C:1㎡です。

の:では,教室はたて7m,横8mです。新しい単位で面積をもとめましょう。
C:7×8
C:56㎡
の:今度はどうですか。
C:わかりやすくなりました。
C:すっきりしました。
の:では,床で1㎡に何人入れるか大会をしましょう。
C:やったあ!
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 このように,新たな概念の登場は,不具合を起こさせて,発見者が子どもたちであるというように主体的に新しい考えを生み出したことを実感させます。自分たちで考えを生み出すという学びは,発見した実感を味わい,理解が深くなり,忘却も起こりづらくなるため,子どもにとって深い学びとすることができるのです。

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