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 算数の学びで大切なことは,新しい知識を工夫もなく教えこむことではなく,既習の方法では不具合が起こってしまいうまくいかない,そのために新しい概念が必要となっていくことを実感させることです。
 数学者が新たな概念を発見してきたことやそのときの感動を,そのまま子どもたちに経験させるということです。知識は与えられたものと,自分で苦労して得たものとでは習得や継続においてあきらかに違いがあります。

 今日ののぶちゃん学級の算数は面積の㎡を学びました。

課題:教室の面積を求めよう。

 子どもたちはまだ面積の単位は㎠しか学んでいません。教科書にあるようなmで長さを表さないところから始めました。

area
の:式と答えを発表してください。
C:700×800で面積は560000㎠です。
の:560000という大きな数になりましたどう思いますか?
C:大きすぎてどのくらいの広さかよくわかりません。
C:㎠が小さすぎるからだと思います。
C:メートルを使って表したらどうかな。

の:そうですね。メートルを使った新しい面積の単位を考えましょう。
(1辺1mの正方形を板書する)
の:この単位を使いたいのですがどんなことがわかりますか。
C:1辺が1mです。
C:1㎡です。

の:では,教室はたて7m,横8mです。新しい単位で面積をもとめましょう。
C:7×8
C:56㎡
の:今度はどうですか。
C:わかりやすくなりました。
C:すっきりしました。
の:では,床で1㎡に何人入れるか大会をしましょう。
C:やったあ!
fire
 このように,新たな概念の登場は,不具合を起こさせて,発見者が子どもたちであるというように主体的に新しい考えを生み出したことを実感させます。自分たちで考えを生み出すという学びは,発見した実感を味わい,理解が深くなり,忘却も起こりづらくなるため,子どもにとって深い学びとすることができるのです。