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Q.多数決について教えてください。

A.話合い活動で行われる「多数決」の方法について,今回は配慮する点をお伝えします。

 学級内や学校行事の役割を決めるときに,立候補者を多数決で決定するときがあります。このようなときには,誰に誰からどれだけ票が入ったかはわからないようにします。
 小学校では,大人のように多数決の結果を完全公開してしまうと,次のような負の効果が生じてしまうからです。
▲立候補者の学級内での評価が丸わかりになってしまう。
 ⇒投票がない,極度に少ない立候補者は自信を失う。
 ⇒投票結果から,立候補者の人気度ととらえてしまい,子ども同士のランク付けが発生してしまう。
 ⇒意志ではなく,友達や力関係での投票をしてしまう。

 このような場合の多数決は,立候補者は黒板を向いて後ろ向きになり,投票する子どもたちは顔を伏せて投票するようにさせます。投票後に,再び対面してつぎのように結果を発表します。
「全員に票が入っていました。なりたい気持ちが伝わっていたので,わずかな差でした。」
「当選は〇〇さん。立候補した全員に拍手を送りましょう。」
applause
 このようにフォローして,がんばって立候補したやる気のある子どもたちをほめてあげます。また,紙による投票なども投票者もわからないのでいいでしょう。開票は子どもには任せず,教師が投票を管理して同じように配慮してあげるようにします。

 人格形成の段階にある子どもたちに,大人が行っている会議での手法をそのまま行ってはよくないときがあります。やる気がもとで差別にいたるという悲しい思いを子どもにさせないように,このような配慮をする必要があります。

 人選のときもそうですが,学級のスタートのころはものごとを決定する際の多数決も同様に伏せて行うようにします。ものごとについて,自分の意志で投票するということが徹底されるようになってから,オープンに行うようにしていくとスムーズな話し合いができるようになっていきます。