召しませ!うさぎなりきり部!

ライノベコンテストに参加したくブログを解説しました。 当小説は学園ものでうさぎマニアの美少女二人が主人公の少年をうさぎマニアの道に引きずり込もうとたくらむ話です。

うさぎマニアの美少女二人が主人公少年をうさぎマニア道に引きずり込む!


 第4話 

 勢いよく開けられたドアから、中年男性が顔を出す。新入生の有一には分からないが、恐らくこの学園の教師だろう。
 教師は厳しい表情で由香里とみゆを睨む。

「三川!それに金田!またお前らは、学校で変な事を始めやがったな!」

 そう言われ由香里は平然と、

「先生!倉庫の清掃をしてました」

 その答えに呆れて固まる有一・・・

「どう見ても、散らかしているにしか見えないぞ・・・」

 表情から見るに怒りが深いのが分かる。こめかみの血管が浮き出て破裂しそうだ。
 
「まぁ・・・まぁ先生・・・源氏○イあげますから落ち着いて・・・・ちょっとした倉庫のカスタマイズですよ・・・」

 とみゆはまたお菓子を差し出す。だが・・・しかし・・・

「お菓子もカスタマイズもイラン人だぁ~」

 とさりげないオヤジギャグで返す先生。意表を突いたギャグに不覚にも有一は笑ってしまった。
 由香里とみゆは慣れているのか眉一つ動かさない。

「いや・・・この殺風景な倉庫を可愛くしようと・・・・あっ・・・」

 また無理な弁解を続けようとしている、由香里の口が止まった。
 先生の足元をバニラちゃんが徘徊している。
 「んっ?」先生も足元でモフモフした感触に気がついた。白い毛並みのバニラちゃんが鼻をピクピク動かして先生の匂いを嗅いでいる。
 どうやら飼い主の由香里や嗅ぎなれたみゆとは違う匂いだと認識したようだ。
 顔を見上げて『やぁ・・・こんにちわ・・・人間・・・』と言わんばかりだ!
 ますます先生の怒りは止まらない。

「三川!コレはなんだ!」

 怒りの矛先は由香里に行く。動揺しながら答える由香里・・・

「えーと・・・えーと・・・ソレはお掃除をするために持ち込んだ『お掃除ロボット』です!」

「嗚呼・・・あのよくジャ○○ット○かだとかが宣伝している『ル○バ』とか言うヤツな・・・そうか『○ンバ』もしばらく見ないうちに、こんなうさぎみたいな形に・・・ってんな訳あるかぁぁぁぁ!」

(先生のノリツッコミ素晴らしい・・・)と余計な所で感動している有一を尻目に話しは進む。

「お前ら・・・とうとうペットまで持ち込みやがって・・・いいか!学校にペット持込禁止!あとこの倉庫を元に戻しておけよ!分かったか?」

「はい!分かりました私達『3人』で片付けます!」

 と海軍式敬礼で答える由香里。その見事な応答に有一も連動して敬礼してしまった。だが・・・違和感がある。

「あれ・・・3人って・・・俺も入っているのかい!」

「そうだよ・・・ここは有一君の力を貸してね!」

 素朴な笑顔で由香里が言う。
 その可愛らしさに有一は『ドキッ!』とする。

「いや・・・だって・・・俺はうさぎなんて・・・あまり興味ないし・・・」
 
「大丈夫だよ・・・私とみゆちゃんと一緒だとうさぎ様が好きになるよ!」

「ひゃは~~~!有一君!入部する~!みゆ熱烈歓迎するよ!」

 みゆは一人で盛り上がっている。

「だから!俺はこんな正体不明の部活なんて入らないから!」

 と3人で校舎を出るまで有一は入部を拒む・・・

「じゃあ・・・明日7:30に学校に集合だね。有一君も遅れないでね!」

 と言われてもやはり

「なんで俺が!」  

 と言い返す。だが有一の頭には先程の由香里の笑顔が忘れられないでいた。











 そんな次の朝・・・

「やっぱり来てしまった・・・」

 由香里に言われた通りの時間に学校へ来てしまった有一であった。









  


 第2話

「はぁ?・・・入部?・・・うさぎなりきり部?」
  
 つっこみ所が満載すぎて、言葉に詰まる・・・
 その心が顔にも出る。それを察したように低身の黒髪ロングヘアの生徒が言う。

「大丈夫ですよ・・・君は入部資格が充分ありますよ・・・なんかいかにも、うさぎ様みたいな草食動物のオーラーが漂っていて我が部には必要不可欠な人材です!」
 
「いや・・・不安要素はそこじゃねぇし・・・勝手に俺を草食動物にしているし・・・」
 
 ヤバイ空気を感じたのか、二人は紙袋からガサゴソとアイテムを取り出した。
 うさぎ耳が付いているカチューシャだ。ひとつは短めのうさ耳で、もう一つは垂れ耳のカチューシャだ。
 それを頭に付けてまた、よく分からないポーズを付けて言い放つ!

「私は、うさぎなりきり部の部長!『三川 由香里』(みかわ ゆかり)! ネザーランド・ドワーフが大好きな、うさぎなりきり女子ですわ!」

 何故か戦隊モノの名乗りのように背後で爆発が起きた気がした。

「同じく、うさぎなりきり部の副部長!『金田 みゆ』(かねだ みゆ)! アメリカンファジー・ロップイヤーが大好きな、女子高生だよーん!」
 
 なんか残念なムードでポーズを決める副部長。

「いや・・・いきなり・・・そんな日曜8時30分的なノリをされても・・・それより・・・ねざ・・・ドワーフ・・・?・・・・ロープレの雑魚キャラみたいな名前は何?」

 部長を名乗る由香里はその言葉を聞いて、プルプルと怒りで体を震わせて言う。

「あんなに可愛い、ネザーランド・ドワーフをゲームの雑魚キャラ扱いにするってどういう事よ!うがぁぁぁ~」

 と由香里は短いうさ耳を揺らしながら有一に食って掛かる。

「まぁまぁ・・・由香里ちゃん・・・一年生君はうさぎ様に詳しくないようだから、由香里ちゃんがうまく説明してあげてよ・・・」

 副部長のみゆが整えられたボブヘアと垂れ耳をなびかせて、由香里をなだめる。
 由香里は我に返り冷静に説明をする。有一が望んでいないのにも関わらず。

「私が好きな『ネザーランド・ドワーフ』と、みゆちゃんの好きな『アメリカンファジー・ロップイヤー』とは、うさぎ様の品種の名前です」

「ワンちゃんで言う『トイ・プードル』とか『ポメラニアン』とかそんな意味だよ!」

 とみゆの補足も入って単語の意味は分かった。だが・・・

「あの~先輩・・・うさぎの品種は分かりましたが・・・俺は一言も入部希望なんて言ってないし・・・それ以前に、『うさぎなりきり部』ってそんな、正体不明な部活に入る気がしないよ!」

「そんな・・・ご主人様・・・私達うさぎ風情には『み・ゆ・と、ゆ・か・り』の呼び捨てで充分ですわ・・・」

 変な艶のある声でみゆが言う。

「俺を変なキャラにしないで下さい!それじゃぁうさぎカフェと言うよりメイドカフェでしょうが!」

「そんな事より一年生君。名前はなんて言うの?」

 由香里が聞いてきた。

「名取 有一です」

「ふーん・・・有一君か・・・まずは部室に来ない?入部をするしないは、それからでもいいよ・・・」

 と由香里に手を引かれる。掴んだ手を離そうとしたが、由香里の髪から漂ういい香りに魅了されてなすがままに手を引かれ校舎に逆戻りする。


 入学式の時に通った新校舎とは別棟の旧校舎に案内される。
「ここよ・・・!」と由香里の指した部屋のドアには『予備 倉庫』と書かれている。

「あの・・・めちゃめちゃ・・・部室っぽくないのですけど・・・」

 見るからに怪奇な雰囲気に足取りが重くなる有一。

「草食系男子なんだから細かい事は気にしないの!」

「なんですか!そのよく分からない理屈は・・・草食系男子って古くねぇっすか?」

 なかなか部屋に入りたがらない有一の手を由香里が引っ張る。背中からみゆが押してくる。
 『ポン』と弾かれるように部屋に入る。

 そこには倉庫の一角を白いモフモフした布地でデコレートした女の子らしい可愛らしい空間がある。
 床にはフサフサの白いラグが敷いてあり、白いちゃぶ台のような低いテーブルとピンクの座布団。壁には色々なうさぎの写真が張ってあり、ぬいぐるみとかティシュボックスケースやマグカップやコースター等、数々のうさぎグッツで埋め尽くされていた。
 
「あ・・・・っ・・・・」

 その徹底したうさぎぶりに言葉を失う有一。

「まぁ有一君・・・座って!」

 お茶菓子を出す用意をしながら由香里は座布団を指差す。







 

 第1話 
 

 ボクの名前は『名取 有一』この春、地元の信達学園(しんたつがくえん)に入学したばかりの男子生徒だ。
 特に何も考えずにこの学園を受験し合格し、入学式に出席する。そしてクラス編入され、教材を受け取りそして明日から授業を受ける。そんな普通の学園生活を送るつもりだった・・・のに・・・
 
 新入生の初日のプログラムは終わり帰宅するため校門へ向かうと、なにやらユニホームや制服姿の一団がいる部活の勧誘の上級生達だ。
 それぞれが自分の部の人員確保のために必死だ。多くの新入生が捕まる。
 最初から「帰宅部」希望の有一は、なんとか勧誘をかわし校門を抜けようとした時に

「きゃぁ!」

 すれ違い際に一人の女子生徒にぶつかってしまった。
 その弾みで女子生徒はしりもちをついてしまった。

「あ痛たたた・・・」

「ああ!大丈夫ですか?」
 
 慌てて有一はぶつかった生徒に手を差し伸べる。
 その手をがっしり掴むと生徒は立ち上がり、有一の手を引っ張り桜咲く木陰に連れて行く。驚いたが予想外の事に焦り、なすがままに連れていかれる。
 
 目的地らしき所にはもう一人の女子生徒が待機していた。
 手を掴んでいた生徒は手を離しもう一人の生徒と並ぶ。そして・・・


「うさぎなりきり部に入部していただいてありがとうございます!」

 
 ふたり変身ヒロインのごとくポーズを決めてこの台詞を言った!


 
 


 



 

金 二郎といいます。

小説書きたいと思います。

好きな作家は、H P ラブクラフト。わかつきひかる 

今年は艦隊コレクションをやってます。 

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