やきそばかおるの右脳と左脳をいったりきたり

ツイッターは@yakisoba_kaoruです。色んな媒体で取材したり、文章を書いたり、写真を撮ったりの毎日です

「血液検査で血をとられている時って、他の人は何を考えているのだろう?」

【連載連動コラム】 
やきそばかおるの『会いに行ける偉人』(水道橋博士のメルマ旬報)最新号が配信開始されました。
 

エキサイトニュースBitで取材させていただいて以来、新たに取材して再構成したものです。
よかったらぜひ!!
水道橋博士のメルマ旬報」は、登録すると水道橋博士やホリエモンなど怒涛の37連載が全部読めますので、大変お得です!

ちなみに斎藤さんは、Amazonで商品を買った時に送られてくる箱を、全種類めざして集めています。
斎藤さんの部屋はAmazonの箱で埋め尽くされていく一方。
しかし、その地道な努力には脱帽なのであります。

片付けが苦手な私の部屋だったら、あっという間にダンボール箱や、整理していない書類で住めない部屋になってしまいそう。



苦手といえば・・・・・

恐怖の血液検査に行ってきました。
血液検査といえば、注射。
実は、私の苦手なこと1000個のうちの一つが注射なのです。

どういうところが怖いのか、因子分析してみましょう。
まずは、検査室に入るところから始めます。
電光掲示板を見ると「只今の待合時間は約32分です」と書いてある。

ぎょえ〜〜〜!
32分もこの恐怖に悩まされるのか。

いや、考え方を変えれば、あと32分も痛い思いをせずに済むということだ。

ふとまわりを見渡すと、待合室には50人近い方が、血液を抜き取られるのを待っています。
みなさん、無口です。
「津軽海峡冬景色」でいえば、「北へ帰る人の群れは誰も無口で」ならぬ、「血液検査待ってる人の群れは、誰も無口で」といった感じです。
まぁ、ずっとヘラヘラしてる人がいたら、それはそれで心配になりますけど。

悶々としている間に検察室に呼ばれます。
すぐに検査開始・・・ではなく、中には7人ぐらいいて、そこで待つことになります。
野球に例えると、ベンチ入りして、そろそろ代打の出番がくる・・・といった感じです。

この「血液検査室」っていうのが、これまた独特な空間でして・・・。
血液を抜かれている、まさにその「最中」の人々の顔がもろに見えるのです。
ひぇ〜〜、痛そう・・・

と思いがちですが、あからさまに痛そうな表情をしている人は少ない。
みなさん、無口です。
「津軽海峡冬景色」でいえば、「北へ帰る人の群れは誰も無口で」ならぬ、「血液をとられている人の群れは、誰も無口で」といった感じです。
まぁ、ずっとヘラヘラしてる人がいたら、別室に連れて行かれた方がいいのかもしれませんけど。

いただいた番号は220番。
あと5人ほどで出番です。
そうか、私の前に220人もの血液が抜かれたんだな・・・。

座って待っていると、他のおじいちゃんの血液を採取している注射器の本体と目があいました。
ぎょえ〜〜〜!
赤い!!

血液だから赤いのは当たり前なのですが、改めて血液を見ると「手のひらをたいように」の歌詞の一部分「手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮」を思い出します。
 
余談だけど、やなせたかし先生は、漫画家として売れない頃に、この曲を作詞。
「手のひらを太陽に すかしてみれば」というフレーズは、仕事がなくて途方にくれていた時、電気スタンドに手をかざすと真っ赤な血が流れていることを再認識して、この詞を思いついたのだとか。
 
私にも大きな目標はありますが、それよりもまずは「目の前で繰り広げられている血液検査をがんばるぞ!」と言いたいところです。

「次は217番の方」
私の心には、まだ余裕があります。
だって、まだ3人もいるんですもの。

と、少し気を抜いた瞬間のことでした。
「ピンポーン、220番の方」

おお!!
なんというフェイントなのか!

こうなったら、煮て食おうが、焼いて食おうが好きにしてくれという感じです。

さて、いよいよ腕をさし出します。
この腕のどこかに、針で穴をあけられます。(この表現、自分で書いててもイヤだな)

看護士さんが「ど〜こ〜に〜刺〜そ〜か〜な〜、天の神様のいうとぉ〜り」
と言わんばかりに、手で触って血管のありかを確かめます。

すると、腕を上下左右に回遊させていた看護士さんの手が止まりました。
ロックオン。

看護士さんにある針が、私の腕に近づいてきます。
「今日は3本とりますね〜」
3本もとるのか!!
といっても針が刺さる回数は変わらないのだから、1本でも3本でもいくらでもとりやがれ。

「ちょっとチクっとしますよ〜」
(3・2・1・ブスッ!)
(ぎょえ!!)

血液がスーーーっと抜かれていくのを感じます。
思わず目を閉じる私。

さて、ここで思うのですが、ヒトというのは、血液を抜かれている間、何を思うのでしょう?
以前「考えない練習」(小池龍之介著)という本がありましたけど、私は必死で何も考えないようにします。
何も考えないようにしようと考えるのです。
いや、何も考えないようにしようとしてる時点で、「何も考えないようにしよう」ということを考えちゃってますね。
さらにいうと、何も考えないようにしようと考えるということについて考えちゃってますね。

と考えている間に、針が抜かれました。

そう、私はもう自由なのです!
正式には、予防接種の時みたいに、ワタみたいなのを5分くらい押さえておかないといけないので、5分後に自由です。
考えない生活とは程遠そうです。

それにしても、私の前の218番、219番はどこへ行った?

「昭和の音楽番組・歌謡曲手描きタイトル集 中森明菜編 」

【連載連動コラム】

昭和の歌番組のタイトルは、手描きが多かった。
同じ曲のタイトルでも、番組によって書体が違っていて、非常に味があった・・・というわけで、手描きで再現してみました・・・

の第2弾・・を公開しました。(ワラパッパ)
中森明菜1 (1)
今回は13連発描きました。
毎度おなじみ、私の「愛ペン」である「プロッキー」(三菱鉛筆)が大活躍。
よかったら、ぜひコチラからご覧下さい。


ところで、私が苦手なもの1000個のうちの1つに、相手の名前を「さん付け」でなく、「ちゃん付け」で呼ぶタイミングが分からないというのがあります。
最近だったら能年玲奈さん。
ファンの人は「能年ちゃん」という呼び方をしていますが、私は何と読んだらいいのか分かりません。
本人にお会いするわけでもないのに。

「能年ちゃん」だと、本人の前ではないといっても、慣れ慣れしすぎる感じがしてしまいます。
かといって
「能年さん」だと、よそよそしい感じがします。
本人にお会いするわけでもないのに。(パート2)

このことは中森明菜さんにも言えます。
中森明菜さんがアイドル街道を突っ走っていた頃、私は幼稚園〜小学生。
松田聖子さんは「聖子ちゃん」と読んでいた気がしますが、なぜか中森明菜さんは「中森明菜さん」もしくは「中森明菜」とフルネームで呼んでいた気がします。
あ、呼び捨てなのは、子どもだったことに免じて許してください。

中森明菜さんは松田聖子さんに比べて、影があって怖かったイメージがあって、それが原因だった気がします。
「私、少女A」とか
「飾りじゃないのよ涙は ハッハァ〜」
って真顔で歌ってた感じが、ブラウン管の前にいた私にとっては「ガクガクプルプル」だったんだと・・・思います。

それか、怖かった一番上の兄が、中森明菜に ドはまりしていたからかもしれません。

万が一、中森明菜さんがハヤった頃、私が大人だったらどうだったでしょう?
さすがに「明菜ちゃん」と言ってた気がします。

もしも中森明菜さんと同級生だったら・・・
少しずつ仲良くなっていって、1学期では「明菜さん」、2学期ではよそよそしさから脱皮して「明菜ちゃん」、3学期ではさらに関係が一歩すすんで「明菜」になってたかもしれません。

すみません、ここ数行は、読むだけ時間の無駄だったことをお詫びします。

いずれにしても、たとえまわりの友達(仮に名前が能年玲奈・中森明菜とする)をとっても
「能年さん」→「能年ちゃん」に切り替わるタイミングって難しい。

「能年ちゃん」と言おうとしたのに、言う直前になって躊躇して「能年ちゃ・・・さん」になったり。
「明菜ちゃん」と言おうとしたのに、言う直前になって躊躇して「明菜ちゃ・・・さん」になったり。

あ〜ぁ、
「中森明夫だったら、絶対に、明夫ちゃんではなく、中森さんと呼ぶのにな」と思ったり。

いや、思いません。

「高身長女性芸能人マトリックス表2013」つくりました!

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みなさ〜〜ん、できました!できましたよ!
「高身長女性芸能人マトリックス表2013」が。

身長及び、かわいい・きれいの指標で分布図を作りました。(手書き)
ブログで公開!!したいところですが、あくまでも私のまわりで「高身長女性ファン」を名乗り出てくれた方限定で手渡ししております。

といっても、そんなに大げさなものではないのですが・・・。
主に、「これからくる!」という方を中心に、モデル、女優、スポーツ選手など、ジャンルを問わず載せております。
一人で頭の中で会議しながら分布図を作っていったのですが、右脳も左脳も脳幹も三半規管も全ての部位でモメたといっても過言ではないくらい、悩みながら作りました。

※ウソです。楽しかったです。

欲しい!という高身長女性ファンの方は、ぜひ声をかけてください。
同時に「高身長女性芸能人リスト2013」も作ったので、こちらも強制的に差し上げます。
100人分をまとめました。
そろそろ「飛び出せ!(←身長が)高身長女性芸能人ベスト10」選考会も開きたいなぁ〜と思ってます。

今年は「荻上チキ Session22」(TBSラジオ)と「くにまるジャパン」(文化放送)で、高身長女性の魅力についてお話させていただく機会がありました。
(本当にありがたい。気づけば私だけが楽しい放送になっていて、荻上チキさんには「楽しそうでいいですねぇ〜」と言われましたが、メガネの奥はあきれていたような気がします)
両番組とも「そもそも、なんでそんなに高身長女性が好きなの?」と聞かれました。

一言で言うと、「小学校〜高校1年ぐらいまで、ずっと背が小さかったので、高身長女性を尊敬したまま大人になってしまった」という感じです。
一般的に女子は成長が早いので、常に女子を見上げている感じだったのです。
「背が高い女子っていいな〜」と10億回以上思っていて、そのまま、心がこじれたまま大人になりました。

そうはいっても高身長の女性ファンって多いの?
ということもよく聞かれます。
多くはないかもしれないけど、います!

こちらが証拠です!
「ドン!」
 
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富士山さんは思春期』(オジロマコト:双葉社 アクションコミックス)

富士山さん(181cm)と上場(カンバ)(160cm)の恋の物語。
実は大ヒットコミックスなのであります。

不器用同士のカップルだからこその、キュンキュンシーンが盛りだくさん。
富士山といえば、標高(背)の「高い」富士山も今年は世界遺産になりましたし、若田さんも背の高いロケットで宇宙に向かったし、話題に事欠きません。

あれ?

私は一体、何を言いたかったんだろう?

とにかく『富士山さんは思春期』めちゃくちゃ面白いので、よかったらぜひ!
いつかオジロマコト先生と、高身長について根掘り葉掘りお聞きしてみたいな〜と思いつつ。


『富士山さんは思春期』はコミックスだからご存知の方も多いと思いますが、普通の人は知らないのに、ある事が好きな人同士だけに分かる言葉があります。

例えば「ガモア」

この言葉を聞いてピンとくる人は、私と3時間は高身長女性の魅力について盛り上がれると思います。
ロシアのバレーの選手の名前で、202cmあります。
当たり前といえば当たり前ですが、完璧なスーパーモデル体型。

でも、ちょっと待ってください。
ひと昔前と今を比べると、高身長女性の小顔化はすさまじいものがあります。

ここから先は、色々と考えながらキーを打たないと語弊が生じるので、考えながら打ちますね。
ひと昔前は、「背が大きい=顔もでかい」というイメージがありました。
いや、でかいだと失礼なので、「顔も大きい」にしましょうか。
どっちにしても失礼な気がしますけど。
※「色々と考えながらキーを打たないと語弊が生じるので、考えながら打ちますね」という意気込みは10秒後にして早くも崩壊しました。すみません。

それが、今ではどうでしょう。
背が高いのに小顔な人がザクザクと出現してきました。
たとえば、キム・ヨンギョン(192cm)
木村沙織、狩野舞子(185cm)
冨永愛(179cm)
熊井友理奈(176cm)などなど。

「私と3時間は話せるキーワード」(いや、別に話したくはないと思いますが)のもう一つに
鴨居に頭をぶつける熊井友理奈」があります。
この言葉を聞いてピンとくる方は、筋金入りの「高身長女性ファン」です。。

おそらく「ガモア」以上に人数が少ないかも。
気になるという方は、調べてみてください。
この動画は、日本中の高身長女性好きファンを「ざわざわざわざわ」させた映像です。

こんな感じで、マニア用語を出していって、積み木崩し的に知ってる人を減らしていくのも面白いかも。
背が高い女性ファンで、知る人ぞ知る人物といえば誰になるんだろう・・・と考えたのですが、おそらく

河村めぐみでしょう。

ピンと来る方はかなりの通です。さらに
「投稿!特ホウ王国」
「ミス・インターナショナル」
「ラジかるッ」
「KUNOUCHI」
を絡めて説明できる方とは、飲みに行きたいくらいです。

あれ?

皆さんついてきてますか?

誰もいなくなったところで、今日はお開き。

「結局、味の薄い寒天ゼリーに満足してるようじゃダメっていう話」

何歳になっても苦手なものだらけですが、そのトップ5あたりに入ってくるのは、飲み会のお店選び。

これには学生時代のトラウマがあるわけです。
学生時代って、安い焼肉の食べ放題とかにしておけば、仮に肉が冷凍のカチンコチン状態で出てこようが、デザートが味の薄い寒天ゼリーだろうが、幹事をやっても文句は言われないわけですよ。食べられればそれでいいから。 
寒天ゼリーをそのまま出すような店はどうかと思うけど。

しかし!

ある日のこと。
バイト先(当時、警備員をしていたことがあったのだ)の皆さんと、ご飯を食べることになりました。
「どっか、この辺に美味しい店はない?」
という声に
「○○っていう和風居酒屋がありますよ」
と、威勢良く発した私。
そのお店っていうのは、ゼミの飲み会で行ったことがあって、安くて美味しかったわけです。

一緒に行ったのがバイト先の先輩(社員)の皆さんだし、今日は奢ってもらえるなと思って、調子に乗って注文しては、ガツガツ食べていました。

私だけが。

牡蠣なんかも出てきて、牡蠣フライ好きなんでガツガツ食べてました。

私だけが。


しばらくして、ガツガツ食べているのが私だけということに気づきました。
(今日は、あまりにも私が美味しそうに食べているので、「ここは学生のやきそばに食わせよう」)という親切心なのだな。なんて優しいんだ!!!)
顔でニコニコ、心で嬉し泣き。

4ヶ月後・・・

再び飲み会が開かれることになり、お店を決める時に、私は聞いてはいけない会話を聞いてしまったのです。
喋っているのは先輩2人。
「場所、どうする?」
「どうしようか?前に行った○○だけはカンベンだな。あそこは本当にマズかった」

ひょえ〜〜〜〜!!

ここで8行前を振り返ってみましょう。
(今日は、あまりにも私が美味しそうに食べているので、「ここは学生のやきそばに食わせよう」)という親切心なのだな。なんて優しいんだ!!!)

先輩同士の会話を聞いてしまった私。
マズかったから、みんな食べてなかったのか。
ということは、私は「味バカ」だったのか・・・。
顔でモヤモヤ、心で悲し泣き。

結局、フォアグラとかを食べさせてくれるような豪華な店となったのでした。
しかも、割り勘。
学生に対する配慮、ナシ。
いよっ、このスパルタ!


あれから十年以上経って、先日は某編集の方々と飲みに行く機会がありました。
会場に向かってみると、新宿の風俗街のど真ん中にある中華料理屋ではありませんか。
ビルの左手に風俗店、右手にも風俗店。
会場のお店のあるビルの他の階の店にも風俗店。
オセロだったら、中華料理屋が風俗店にひっくりかえってます。

(なんで、こんなに入りにくい店にしたんだ)

と思いつつ、いろんな勧誘をかいくぐりながら中へ。

ところが、この店の中華がうまいのなんの。(味バカでなくても納得の味)
うまそうに食べていると、編集者さんがここぞとばかりに一言。
「ここの店、入り辛いところにあるんだけど、美味しくて、大学生とかも来ないからガヤガヤしてなくて良いんです」

なんということでしょう。

これこそ、場所選びのプロではないか。
居心地が良くて3時間半も居座ってしまいました。

店を出ると「声かけ係」がたくさんいましたが、次回、この店に来るときは堂々と、「このビルの店で働いてます」ぐらいの表情で入っていこうじゃないか。
いや、なんか違う気がするけど。

「『大人のための私服の教科書』は、いわば私の勘違いから発売なのですよ」

「『大人のための私服の教科書』は、いわば私の勘違いから発売なのですよ」

何がビックリしたって、今日はまだ11月7日だというのに、ドラッグストアに行ったらクリスマスソングが流れてたわけですよ。
「クリスマスソング=年末に向かってやることが山ほどあるのに、進行が遅いということでケツをひっぱたかれる感じ」

まだ1ヶ月半もあるじゃんと思って歩いてたら、ケンタッキーのカーネルサンダースおじさんがサンタの衣裳を着せられていました。
クリスマスソングもサンタの格好も、同じ11月7日。
11月7日って、「全国一斉クリスマスムード解禁デー」みたいな感じで、お店業界あたりで決まってるんでしょうか?

そんなことはさておき、

11月15日金曜日に企画構成させていただいた本
大人のための私服の教科書」(飛鳥新社)が発売されます。
そのPR準備やらに追われております。
 
キャプチャ

著者は久保田卓也さん。
ファッションスタイリスト、ブランドプロデューサー、専門学校講師
レディスアパレルで15年、バーバリーを始め様々なブランド・職種を経験。フランス人デザイナーとともにハイヒールブランドを担当し、毎年パリ・東京で展示会に出展していたことも。
去年からはおしゃれベビー服ブランドの立ち上げにも携わり、現在、海外進出の準備中。
新人アーティストやアイドル、お笑い芸人さんの衣装制作の指揮も担当経験あり。
専門学校ヒューマンアカデミー講師。
ファッションクラスの担任として、学生を率いてロサンゼルスにてファッションショーを開催したことも。

「ファッション」の「ファ」の字も私と接点がなさそうでしょ?
私と久保田さんとの出会いは、私の一方的な勘違いから始まったのです。

遡ること8年前(2005年)。
当時はブログの1次ブームで、芸能人がブログに力を入れ始める前で、個人のブログが話題になっていた時期です。
ドラマ化された「鬼嫁日記」とかもそのあたり。

せっかくなので、面白いブログを書いている方々15人ぐらいに声をかけて、新宿でご飯会を開いたんです。
メンバーは男ばっかり。

久保田さんはそのうちの一人でした。

が、

実は、久保田さんはてっきり女性だと思っていたのです。
当時、ブログに書いてあった名前は「くぼっち」。
写真は横顔が小さく映っていて、女性風。
しかも、ブログの話題のほとんどが、美味しいお店やスイーツの話題。

そりゃ、女性って思うでしょ?
当日になって、出席者(ほとんどの方が私と初対面です)を確認していて「あれ?くぼっちは来てないな」と思った瞬間、ふと目を奥にやると男性が一人余ってる。

私の遅い脳内コンピューターが、「その人が久保田さんで、久保田さんは男なのだ」
と判断するのに5分はかかりました。

ということで、集まったのは全員が男だったんです。
久保田さんがなぜ美味しい店に詳しかったのかというと、付き合いで女性の芸能関係者や美容関係者とご飯に行くことが多かったからなのでした。

まぁ、でもそれからこうやって本の仕事ができるようになるとは・・・。

本の内容は、どうオシャレしたらいいかわからない30代、40代男性向け。
オリジナルのファッション理論「K値メソッド」による講義形式で書かれてあります。
企画の発端は、昔ハヤった「○○講義の実況中継」シリーズです。
あれのファッション版ができないかと思って、鼻息を荒くしながら、ユニクロの服に包まれた私は久保田さんに打診したわけです。

完成まで2年かかりました。
発売まで1週間お待ちください。

めざすは「コギメン」(小奇麗なメンズ)です。

それにしても、時の流れは早い。
「鬼嫁日記」の嫁は今でも鬼嫁なんでしょうか?

一生、鬼嫁にケツをひっぱたかれることと比べれば、クリスマスソングにケツをひっぱたかれる感じはどうってことないのかもしれませんな。
 

大人のための私服の教科書(飛鳥新社) 久保田卓也 著
※11月15日(金曜)どど〜〜んと発売 


「頭の中が『ブス』の事で一杯の女  中泉京子さん」

【連載のお知らせコラム】 
やきそばかおるの『会いに行ける偉人』(水道橋博士のメルマ旬報)

頭の中が「ブス」の事で一杯の女  中泉京子さん

数年前にハヤった「脳内メーカー」って覚えてますか?
名前を入れると、頭の中で考えていることを図にしてくれるアレです。

「やきそばかおる」と入れたところ、脳内全部が「友」と表示されました。

絶対、ウソです。

当たってたら「高身長」「動物」「焼きそば」「昭和歌謡曲」って出てくるハズです。

そんな中、頭の中が「ブス」だらけで出てくるんじゃないかと思う人がいます。名前は中泉京子。
1日中、ブスのことについて考えている女性です。
先日、「水道橋博士のメルマ旬報」の連載「やきそばかおるの『会いに行ける偉人』」にてお会いして取材させていただきました。

なぜ気になったのかというと、中泉さんは平日の昼間であろうが、深夜であろうが、日曜日の朝であろうが、ずっとブスに関するツイートをし続けていたのです。
誰かのRTで存在を知ったのですが、フォローして以来、ずっとブスに関する考察をツイートしてらっしゃる。

だいたい、よく考えてみてください。
日曜の朝7時、起きてすぐに
「さあ、ブスのことを考えなさい」
って言われても考えられませんよ。
中泉さんの頭の中には、ブスに関するさまざまな思いが常に沸々と湧き出ているのでした。

「私なんかの取材でいいんですか?」
 
銀座のど真ん中の喫茶店に現れた中泉さん。
なんだか、謙遜されていましたが
「もう、大ファンです!ぜひ、色々とブス論にまつわるお話をお聞かせ願いたくて」
と満面の笑みをすると
 
「よかった(笑)」
 
この一言を発端に、ブスにまつわる考察が出てくるわ、出てくるわ・・・
気づいたら90分以上、少ししかぜんまいをまいてないのに、どこまでも走るチョロQのように語ってくれました。

ブス論に関するツイートは現在は休止中ですが、またタイミングをみて復活させるそうです。

で、

皆さんの興味の対象は
「その中泉さん自体、綺麗なの?ブスなの?どっちなの?早く言えよ!」
ということかもしれませんが、ご想像に任せます。

ちなみに、中泉さんは、美人でブスの気持ちが分かってないのに、上から目線でブス論を唱える女が嫌いで嫌いでしょうがないそうです。

まぁ、まぁ、興奮せずに、気持ちをおさえておさえて。


水道橋博士の連載、堀江貴文さんの『ゼロ』、「やきそばかおるの『会いに行ける偉人』」など、37連載全て読めます。(月2回配信:500円)


ちなみに、「脳内メーカー」に本名を入れて診断してみたところ、結果は半分は「友」、半分は「食」。
「高身長」「動物」「焼きそば」「昭和歌謡曲」のいずれも出てないけど、よくよく考えたら高身長の友達のことは考えてるし、焼きそばを食べることは考えてるし、あってることにしましょうか。

「現在3万枚! デパートの屋上遊園地を撮り続ける写真家  木藤富士夫さん」


いやぁ〜、好きで好きでしょうがないっていうのは大事ですよ。
好きすぎるからこそやってしまう、凡人にはできない行動ってあると思います。 
私はそれを個人的に「好きで好きでしょうがない力」と呼んでおります。

空き時間ができると、デパートの屋上遊園地に行きたくてしょうがないという男が、屋上遊園地を撮り続ける写真家 の木藤富士夫さん
元々、ツイッターで存在を知って、140文字から伝ってくる「屋上遊園地愛」が気になっていたところ、写真展を開催するというではないですか。

早速、会場のある四谷三丁目に行きましたよ。
第一印象で感じたのは、ちょっとシャイな方。

だったのですが・・・

後日、上野の松坂屋の屋上遊園地でお話をお聞きしていた時のこと。
寒かったこともあって、ややローテーション気味の木藤さん。
 
ところが・・・ある質問がきっかけで風向きが変わります。

「やきそばさんって、あの動物園で写真を撮ってるやきそばさん?」
「そうです」
「え〜〜〜!?そうなの!?僕も動物園ファンなんです。写真、見てますよ!」
「ワオ!ワオ!」

急にハイテンションになった木藤さん。(←それでも、私の方がハイテンションである) 
取材のお礼は、全国94箇所の中から私が選んだ、おすすめの動物園トークなのでした。


※木藤さんを取材した時の連載「土下座してでも会いたい」の記事はコチラ
写真が本当に綺麗です。

「俺の父ちゃんがハゲた理由は酸性雨じゃなかった展」

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画像検索さえすれば、何でも見ることができる昨今。
逆に、見たくても見られないものを探すほうが困難なのかもしれないな〜と思ってしまうほどであります。

〜見たくても見られないもの〜
思春期の中2男子におけるクラスの女子のエロ姿。
ブログを見るだけでは見えてこない、アイドルのエロ姿。
少ないお小遣いでは買えない、袋とじの中のエロ姿。

全部エロではありませんか!
小粋なコラムニストだったら、もっと気の利いたたとえをするのでしょうが、電車が1時間に1本しかこないような山口の田舎の出身者には、これが精一杯であります。ごめんなさい。

しかし!
見つけました!
大人になっても、見られないモノを。

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先日、仕事でお伺いした東京造形大学の学園祭でみかけた展示。
「俺の父ちゃんがハゲた理由は酸性雨じゃなかった展」

張り紙を見つけた時は、思わず、
「何がなんでも見て帰らねば、八王子まで来た甲斐がない!」
(↑造形大は、結構、遠いのです。校内は綺麗だけど ※フォロー)
と、心の中で叫んだほど。

一体、どんな展示なんだろう?

案外、酸性雨とハゲの関係について真面目に研究したものかも。
いや、理系の大学じゃないんだから、それはないな。
ひょっとすると、とんでもなく面白い演劇を観せてくれるのではないかろうか?
宮藤官九郎さんのような天才が書いた脚本で、
主人公のハゲたおやじが、酸性雨とハゲが無関係なのを知って
「じぇじぇ!」
ならぬ
「げげ!」
と驚く話とか(←そんなワケはない)、毛想ならぬ妄想は広まるばかりだ。

ところが、

いざ会場に行ってみるとドアには
「只今、着替え中につき、しばらくお待ちください」
と書かれた張り紙が。

時刻は14時。
仕方なく、周囲をぶらぶら。
他の展示を全て見終わったところで再び「うちのおやじがハゲたのは酸性雨のせいじゃなかった展」会場へ。

「只今、着替え中につき、しばらくお待ちください」
おいおい、もう15時半じゃないか。
再び、露店で売っていた200円のもつ煮込みや、150円の焼き鳥なんかを食べつつ、時間つぶしの旅へ。

旅から帰ってきて、時刻は16時。
私の目に飛び込んできたのは
 
「只今、着替え中につき、しばらくお待ちください」

あぁ、私が横山やすし氏だったら
「アホンダラ、コラ、何をしとんねん」
とおカンムリになるところだが、そういうワケにもいかない。(たとえが古くてスミマセン)

16時半。
「只今、着替え中につき、しばらくお待ちください」
「・・・・。」
仕方ない。しばらく会場の前で張っておこう。
と、思った瞬間、中から人が出てきたではないか。

私は帰ってきた主人に向かってしっぽを振る犬のような気持ちで「待ってました」といわんばかりなのだが、平成生まれの学生の前でそんな欲しがった顔をした日には「昭和っ子」として恥ずかしいと思い、全力で「通りがかりの人」を演じた。

ところが・・・
すました顔ですぐにドアを閉め、トットと去っていったではないか。

長い着替え、いや、くそ長い着替えは、いつになったら終わるのだろうか?
24時間かけて着替えるつもりなのだろうか?
周囲はもう日が暮れている。

寒い・・・

諦めて帰る理由があれば潔く帰るところだが、なにしろ、その後がヒマなので帰るタイミングが分からない。

暖をとるため、再び200円のもつ煮込み屋に駆け込んだ。

目に飛び込んできたのは無情なる「閉店」の文字。
「・・・・・・。」

寒いわ、もつ煮込み屋は閉まるわ、着替えはくそ長いわ。

「そうか!ひょっとすると、本当は初日で準備が間に合ってなくて、それをカモフラージュするために、あの張り紙をしたのではないか」

念の為、ツイッターで
「俺の父ちゃんがハゲた理由は酸性雨じゃなかった展」
と検索すると「展示は見られなかったけど、タイトルが気になった」という人のツイートが2件出てきただけ。

おお、見知らぬ2人の同志よ。
私はこんなに気にしているのに、2件しかヒットしなかったことに思わず拍子抜け。
これはもう、スルーしても良いということなのだな。

ワタシハ、カエルリユウヲ、テニイレタ

17時半。
八王子の夜は早い。
八王子の夜は寒い。

それでも、大学を背にしつつ、心配はよぎる。
くそ長い着替えは無事終わるのだろうか?
くそ長い着替えの末、繰り広げられる「俺の父ちゃんがハゲた理由は酸性雨じゃなかった展」とは、果たしてどんなものなのか?
私が門を出た直後に、くそ長い着替えが終わってオープンするのではないだろうか?
そして、見なかったことで、一生後悔するんじゃないか。

心配してどうする。

プロフィール
やきそば かおる
ライター・編集・構成作家・動物園写真家
エキサイトニュース コネタ
テレビブロス・テレビガイド
水道橋博士のメルマ旬報(連載)
しらべぇ(連載)
ヴィレッジヴァンガード・東急ハンズほか関わってます

●毎日広告デザイン賞
●高身長女性研究家
●TOKYOに住んでますが、街から浮いてます。(独身)

●昭和歌謡番組手書きタイトル研究家
●メールはare※enjoy.ne.jp
※部分を@に変えて送ってください。

☆【連載】
『水道橋博士のメルマ旬報』
・やきそばかおるの「会いに行ける偉人」

☆【連載】
『しらべぇ』
(ニュースコラムサイト)
「ねこ拝見」ほか、いろいろと


☆【執筆】
・「エキサイトニュースコネタ」

ほか「テレビブロス」「テレビガイド」など特集執筆。

☆「大人のための私服の教科書」(飛鳥新社)
2013年11月25日発売
※企画構成

☆発売中:書店員が本当に売りたかった本」(飛鳥新社)
※ライターとして執筆


☆公開中
キャノン
「ナツカメ」サイト
写真の撮り方解説


☆ポッドキャスト
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書籍「アニメ サザエさん公式大図鑑
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●単行本
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ギャラリー
  • 「今夜も生でさだまさし〜清水寺編  画伯のホワイトボード絵画予想 第57弾」
  • 「今夜も生でさだまさし〜清水寺編  画伯のホワイトボード絵画予想 第57弾」
  • 「今夜も生でさだまさし〜福井編  画伯のホワイトボード絵画予想 第56弾」
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