2010年01月14日

救急・外科に重点配分 厚労省が診療報酬改定の骨子案

救急・外科に重点配分 厚労省が診療報酬改定の骨子案

 10年ぶりに全体でプラス改定となる2010年度の診療報酬改定について、厚生労働省は13日、中央社会保険医療協議会(中医協)に報酬配分の骨子案を示した。救急や外科医療の再建のため、新生児集中治療室(NICU)や手術料の報酬を引き上げる。15日に改定案をまとめ、国民の意見を募る「パブリックコメント」の手続きに入る予定。
 医療機関に支払われる診療報酬のうち、医師の治療行為や入院料など「本体部分」は1.55%引き上げられ、約5700億円増える。今後、個別の医療行為に価格を付けて配分する作業が本格化する。  朝日新聞 朝刊 主要ニュース 社会【その他・話題】2010年01月14日 03:00:00 この記事は参考資料です。転載等は各自の責任で判断下さい。

 骨子案では、救急や産科、小児科の報酬を上げる。救急搬送を受け入れる病院への加算を引き上げ、「たらい回し」問題へ対応する。また、NICUの満床状態が周産期救急で問題となっており、NICUを出た後に引き受ける病床への報酬を厚くし、NICUのベッド確保を目指す。

 減少が続く外科医にも手厚くする。手術料全体の報酬を引き上げ、高度で専門的な手術の報酬に重点配分する。

 手厚い配分の背景には、昨年末の予算編成過程で決められた政府方針が影響している。従来と異なり、政府が自ら、早期の手厚い治療が必要な入院患者への医療に4千億円程度をあてるなど、大幅な配分見直しに踏み込んで決めたからだ。

 一方、病院と診療所の格差が指摘される再診料については、「統一する方向で検討」との記述にとどまった。診療所(710円)に合わせて、病院(600円)を引き上げる意見と診療所の引き下げを求める意見が対立。調整は難航するのは必至だ。

 病院勤務医の負担を軽減させる取り組みで、救急病院などを受診した軽症患者の扱いについては、結論を15日に持ち越した。一定の条件で通常の自己負担とは別の料金を徴収できるようにする措置に対し、患者など支払い側委員は削除や慎重な検討を求めた。一方、医師ら診療側委員は、薬だけをもらいにくるケースなどで現場が疲弊していると理解を求め、議論を続けることになった。


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