ハナ´・ω・タバ系小説まとめサイト

花束系小説のまとめサイトです たまに他の作者などのものも ハナ´^ω^タバうふふっ♪

\(b^o^e)/我々の愛したBeはもういないようです ID:Rfe氏版

作者:ID:RfeVnSWo0氏        ID:jju7gtZy0氏 
   ID:Z4SUDU2T0氏(ID:Rfe〜氏?) ID:+ZqaX6j40氏(ID:jju〜氏?) 

投下日:2008/07/08(火)〜2008/07/09(水)

単独スレに投下された作品です。

――――――――――――――――――――――――――――――
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 23:56:14.65 ID:RfeVnSWo0
      


ち*゚∀゚)ー(一応、したらば管理者の大富豪君には全員ホストIPを確認させている)


一年前の事件でたけしのホストIPは割れている
確認したところ、全員たけしとは違うみたいだ


でも、それでも



ち*゚∀゚)ー(なんだい、この収まらない胸騒ぎは…)



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\(b^o^e)/我々の愛したBeはもういないようです ID:jju氏版

作者:ID:RfeVnSWo0氏        ID:jju7gtZy0氏 
   ID:Z4SUDU2T0氏(ID:Rfe〜氏?) ID:+ZqaX6j40氏(ID:jju〜氏?) 

投下日:2008/07/08(火)〜2008/07/09(水)

単独スレに投下された作品です。

――――――――――――――――――――――――――――――
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 23:36:24.79 ID:jju7gtZy0
 
……一年前

ち*゚∀゚)ー「あたしが自己満合作のリーダー? いいのかい?」

駆動「そりゃあもう!料理人さんで満場一致です!」

^^「うむ。異議は無い」

嫁「いいんじゃない?」

綺麗「俺は創価じゃないぞ」

ギアス「ギアス!!」

その他「さんせーい」


( ´∀`)「なんだと……? あいつなんかがリーダーになったら、合作なんて出来るわけねえだろ。
      何が世界の交差だ。そんな大風呂敷できるわけが無い」





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\(b^o^e)/我々の愛したBeはもういないようです

作者:ID:RfeVnSWo0氏        ID:jju7gtZy0氏 
   ID:Z4SUDU2T0氏(ID:Rfe〜氏?) ID:+ZqaX6j40氏(ID:jju〜氏?) 

投下日:2008/07/08(火)〜2008/07/09(水)

単独スレに投下された作品です。

――――――――――――――――――――――――――――――
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 21:59:45.35 ID:RfeVnSWo0
      

/某^o^\ 「おい!なんかBeが歴史合作に参加したらしいぜ」

/某^o^\「あの料理人やアルファや芸が参加している表舞台に?うそだろ?」

/某^o^\ 「まとめ人で唯一おれらと仲良くしてくれたあいつが?ありえねーよwwww」



「いや、その話ほんとのようだぜ…」



/某^o^\「お、お前は…!?」 /某^o^\/某^o^\


          「性春!!!!」



セ´A`イ「青春まじおもしれー」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 22:03:42.27 ID:RfeVnSWo0
   

セ´A`イ「ブーン君、ピアノ信者共に某スレを盛り上げてくれたBeはもういない…」

セ´A`イ「下手糞な日本語と真性っぽい痛さでおれらの心をわしづかみにした奴はもう死んだのさ」


/某^o^\ 「そういえば…最近はナギと対談していたり」

/某^o^\「たまに某に現れても、まともな事しかいってねぇな…」

/某^o^\ 「事あるごとにハプニングを起こし、嫌われながらも何故か憎めないBeはどこにいっちまったんだ…」


セ´A`イ「…」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 22:08:35.65 ID:RfeVnSWo0
   

セ´A`イ「もういっそ、つぶしちまおうか?」



/某^o^\ 「!!!」

/某^o^\「おい、いいすぎだぞ!!!」

/某^o^\ 「……いや、性春のいう事も一理ある、痛くなくて、他の作者と仲良くしてるBeなんてもうBeじゃねぇ…」

/某^o^\「もう、あんなになっちまったあいつを見てらんないよ…」




/某^o^\ 「…」

/某^o^\「…・・・・あァ…そうだな」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 22:14:52.55 ID:RfeVnSWo0
     

セ´A`イ「それにいい機会じゃねえか」

セ´A`イ「おれら某スレ民抜きでブーン系の歴史を語るだと!?」」

セ´A`イ「ふざけやがって、ちょっと有名作者だったら」

セ´A`イ「歴史を語る資格があるってか!?あぁ!?」


/某^o^\ 「そうだそうだ!!!!」

/某^o^\「無名な奴はシカトするくせに、有名作者ばっかり集まって馴れ合いやがって」

/某^o^\ 「もうゆるせねえ!ぶっつぶしてやる!!」

他98万人の某スレ民「そうだそうだ!」


ホ"゚゚)レ 「ふーん、ハップーはどうする?」

(゚、゚#ハプ「たろおちゃんがいないならどうでもいいや…」

チ´・-・ンポ (ふむ…ブーン系の神である私が胸騒ぎですか…)

チ´・-・ンポ 「もしかして、今度の件も貴方が裏で絡んでるのですか?」

チ´・-・ンポ 「ペンさん、いや…takesinnさん…」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 22:22:39.68 ID:RfeVnSWo0
    


大富豪 ◆QGVrMyUvvQ
アル=ω=ファ アルファ ◆azwd/t2EpE
( 芸) ブーン芸 ◆YSnySkGF.o
ジョニー◆DtXlgrqKPk
紹介◆Ple9e74H6w
ち*゚∀゚)ー 料理人◆COOK./Fzzo
\(b^o^e)/BE ◆Y3E6NjthsA
【 長門◆cQovjjB7Uw
リン´‐ _‐コ アップル◆AppleRu1Ow
( ´ω´) ブーン速◆TR2vneJwo2

 ∞
 |
{・・} 植物 ◆7at37OTfY6


ち*゚∀゚)ー「なんだか胸騒ぎがするね…」

参加者リストを見つめながら料理人は一人呟いた


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 22:33:02.94 ID:RfeVnSWo0
    

ち*゚∀゚)ー「確かに言われている通り参加者は豪華かもね、でも…」


ち*゚∀゚)ー「新酉がみっつ、か」

ジョニー◆DtXlgrqKPk
紹介◆Ple9e74H6w
長門◆cQovjjB7Uw。

別に新酉の参加者が悪いといいたい訳ではない。
むしろ、参加者が少ない現状を考えると、新酉参加でもうれしいものだ

でも。


ち*゚∀゚)ー「……やっぱり、頭からはなれないんだねぇ…」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/08(火) 22:39:19.54 ID:RfeVnSWo0
  
( ´∀`) たけし


ペン、ガンファ、麦わら、透明、マジ切れ管理人、ブーン君
そして広い交友関係と、イベント企画力
さまざまな顔を持つ、裏からも表からもブーン系を操る、悪童。


ち*゚∀゚)ー「……実際、新人合作には新酉で参加していた」

ち*゚∀゚)ー「それに…」


彼がこんなおもしろそうなお祭りを見逃すだろうか?
参加せずに、みているだろうか?


否。
なんらかの形で参加、歴史への介入を試みるはずだ。


ち*゚∀゚)ー「一年前の、あれだけ戦友を失ってしまった惨劇を繰り返さないようにだけはしたいねえ…」


 
ここから分岐

ハナ´・ω・タバ花束は自分に嘘がつけないようです

作者:井海瀬 ◆J8NR1bUpg6氏
投下日:2008/05/23(金)

総合に投下された作品です。

――――――――――――――――――――――――――――――
6 井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 2008/05/23(金) 01:44:19.01 ID:SHI88A7i0


VIP暦0079年。
ニュー速国首相FOX率いるニュー速政府は、ひとつの法律を制定・施行した。


「国民総テンプレ法」。

制定される直前まで多数の企業・政治家・団体が反対の意を表明していたこの法律。
半年後に施行されからは、反対の声は何ひとつ聞こえなくなっていた。


そう。
何一つ、出てこなかったのだ。

7 井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 2008/05/23(金) 01:46:35.00 ID:SHI88A7i0




     『ハナ´・ω・タバ花束は自分に嘘がつけないようです』



9 井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 2008/05/23(金) 01:53:49.32 ID:SHI88A7i0
「ねぇ、昨日の”地球ヤバイwww”見た?」
「見た見た。あれは浪漫だよね。思わずブログに100kbほど感想つけちゃったぜ」
「私も。それ含めて昨日投下分の6作あわせて原稿用紙50枚分くらいかな」
「アナログ乙ww」
「しょうがないだろう。私はタッチタイプができないんだ。花束ほどのPCスキルがあればいいんだが……」
「確かに速ぇーよな、花束は」


ハナ´・ω・タバ「……ん、ああ。それほどでもないさ」


「謙遜するなって」
「そういや花束君、もう感想書いたの?」


ハナ´・ω・タバ「……」



11 井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 2008/05/23(金) 02:00:31.96 ID:SHI88A7i0
ハナ´・ω・タバ「……いや、まだだよ」


「えーっ、マジかよ」
「楽しみにしてたのになぁ、花束君の感想……」
「寝オチ?」


ハナ´・ω・タバ「……ちょっと上手くまとまらなくてね。今夜までにはアップするよ」

「ダリィな。さっさと書けよ」
「そんな言い方しなくてもいいじゃん。花束君ならじっくり練り上げて、素敵な感想を書いてくれるよ」
「……おっ。見ろよ、”聖杯抗争”の投下が始まったぜ」
「マジか。よし、支援だ!」
「作者さん、いつも投下お疲れ様です…っと」

ハナ´・ω・タバ「…………」


ハナ´・ω・タバ「(みんな、何やってるんだろう)」

 
13 井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 2008/05/23(金) 02:10:37.15 ID:SHI88A7i0

皆に習って携帯からVIPにアクセス、話題になっているスレッドを開く。

伝説の大ヤクザと杯を交わすために奮闘する若いチンピラの物語。
笑あり涙ありの長編小説スレッドには、平日の午前中にもかかわらず作者の投下量の40倍ほどの支援がついている。

「いつも乙です」「感動した」「真実の愛を知りました」「作者は俺の嫁」

延々と続く、作者への感謝レスポンスと制限文字数ギリギリまでの褒めちぎり感想。
20レスほどの投下の間に、総スレッド実に40を突破した。


ハナ´・ω・タバ「…………」


「よし、今日は20行感想書いたよ」
「畜生、俺は15行だ。まだまだ甘いな……」
「さてと。ブログでも更新するか……」

ちらちらと自分を見てくるクラスメイト。
花束はとりあえずさしさわりのない”乙的内容”の文章を
41個目に突入したスレッドに書き込んだ。



ハナ´・ω・タバ「(……なんだろう、この気持ち)」
 
16 井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 2008/05/23(金) 02:26:02.53 ID:SHI88A7i0

乙の気持ちに偽りはない。自分とて、元は提供する側の一人だったのだ。
長編を書き続ける作者の苦労は自分が一番よく知っている。

「そうだ、これ見てよ」
「ん……こ、これは!!」
「へへへーっ、”正規のヒーロー”さんからFLのお返事もらったんだ」
「Sugeeeeeeee!!」
「見せてよ……うわぁ。本編と同じですごく綺麗な文章だなぁ」
「よし、俺も書こうっと。やっぱり手書きだよなぁ、俺字下手なんだよ」
「ウチも手紙だすために習字やってるねん。一緒にやろうよ」

ハナ´・ω・タバ「(……何だよ、FLって)」


花束は一人感じていた。あの日以降の、急速で異様なまでの”B小説”の一般社会への浸透を。
書籍化・漫画化は序の口。アニメやドラマ化された作品はここ2年で二桁を数え、芸能界デビューする作者も現れている。


ハナ´・ω・タバ「(……おかしいだろ)」


クロスメディア化はさらなるファン層を生み出し、世はまさにB小説ブーム真っ只中。
単純にVIPに投下されている現行の数は965作、花束がひっそりやっていた頃の数百倍である。
965の作品にはそれぞれファンサイトが作られ、多数の信者が和気藹々と中身を語っている。

似通った内容の小説に、代わり映えしない感想の言い合いが世を席巻していた。


18 :井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 :2008/05/23(金) 02:39:37.06 ID:SHI88A7i0
ハナ´・ω・タバ「……そういえば、さ」

「ん?」
「どうしたの、花束」

ハナ´・ω・タバ「「デザートに生きるようです」なんだけど……」

「ほう、俺に”デザート”好きを語らせるとはいい度胸だな」
「カッコイイよね、覚醒必殺「タキシード」。あれは燃えだよ」
「あの作者は才能溢れまくりだよな。あんな展開思いつかないよ」
「私ね、ちっちゃい頃は”デザート”のお嫁さんになるのが夢だったんだ」


……投下当時「安直」「お約束すぎる」「作者次長しろ」と散々叩かれていたテンプレ法施行直前のB小説はどうも巷では大好評だったらしい。


何とはなしにグーグルにそのタイトルを打ち込んで、検索をかける。ヒット数はおよそ5300件
次にタイトルと同時に”好き”というキーワードを打ち込み、検索。ヒット数は4ケタにのっている。
今度はタイトルの横に”いまいち”と書き込んで再検索を行う。


”そのようなページは存在しません”

グーグル先生は001秒でこう回答を返した。

20 :井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 :2008/05/23(金) 02:51:13.46 ID:SHI88A7i0
いきうめにあうようです。
会計士試験を受けるようです。
シリアルイーターになるようです。
アムロになったようです。

クラスメイトが14回KOBの話をしている横で、過去のB小説をかたっぱしから検索する
どんな名作にも迷作にもきちんと専用ページがあり、褒め言葉が乱れ飛んでいる。

ハナ´・ω・タバ「(……よし)」

  【検索ワード:ブーンが精子で絵を描くようです】



『カオス作家』として広く知られるきっかけになった、彼の最高傑作。

「きもち悪い」「詩ね」

多数の読者に罵倒されたその作品は、いつのまにか”芸術への苦悩を描いた名作”として
本人の知らぬところで、望まぬ好評価を受けていた。



23 :井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 :2008/05/23(金) 02:56:53.74 ID:SHI88A7i0
ハナ´・ω・タバ「……何でやねん」

思わず声が漏れる。

彼が書きたかったのは青空の絵に精子で雲を描こうとする男、自分の過去である。
彼が欲しかったのは、「くだらねーww」「きめぇww」といいつつもレスをくれる、ツンデレ達の反応である。


ハナ´・ω・タバ「(……こんな風に扱われるB小説なんて……)」

ハナ´・ω・タバ「(つまらないよ)」



27 :井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 :2008/05/23(金) 03:03:57.39 ID:SHI88A7i0

おもしろくて丁寧なだけの作品を生み出す作者が悪いのか
五十歩百歩の賛美文しか書かない読者が悪いのか。
同一ベクトルの反応を促す法律、社会が悪いのか。


ハナ´・ω・タバ「(……決まっているだろう、全部だ。こんなB小説……ぶっ潰してやる)」

花束の中に、ドス黒い心が生まれた。
いや、それは昔から持っていたもので、その存在に今始めて気がついた、といったほうが正解かもしれない。


ハナ´・ω・タバ「……ねぇ。ちょっと聞いて欲しいんだけど」

「どうしたの、花束?」
「感想かけたのか?」

ハナ´・ω・タバ「……僕ね」

一介の高校生にすぎない花束。社会の中においては、吹けば飛ぶような矮小な存在である。
世界を変える男は大きくなくては。たとえそれが、自らが望まぬ地位だとしても



                  「B小説デビューしてみようと思うんだ」


     つづく


31 :井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 :2008/05/23(金) 03:15:51.08 ID:SHI88A7i0
「では、本年度『B小説MVW』、花束氏です。皆様、拍手でお出迎えください!」


鳴り止まぬ拍手、黄色い歓声、にこにこと笑う局の看板女子アナ。
そのいずれにも嘘はない。全てが、本人の本心なのだろう。



当然である。
この会場にある偽りはただひとつ。

それは、僕の顔面に張り付いた曇り一つない笑顔だけなのだから
 
 
32 :井海瀬 ◆J8NR1bUpg6 :2008/05/23(金) 03:20:37.91 ID:SHI88A7i0



     『ハナ´・ω・タバ花束は自分に嘘がつけないようです』



第108話『さらば花束、B小説よ永遠に』

 会場の中心に立ち、とある有名な政治家からトロフィーを受け取る。
確か「テンプレ法」施行の中心だった与党議員だ。
大陸の団体ともつながりがあるとされていた老獪な男、たしかそう記憶している。


「おめでとう」

ハナ´・ω・タバ「ありがとうございます」


およそ自分らしくない感謝の台詞は、まさに返礼のテンプレートともいえる最高の出来栄えだった。
 


――――――――――――――――――――――――――――――

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/23(金) 03:21:30.79 ID:SHI88A7i0



何マジメに書いてるんだろう……



ホ"゚゚)レ惚れと(゚、゚#ハプ の相合傘のようです

作者:wSWfGBbx0氏
投下日:2008/02/24(日)

単独スレにて投下

――――――――――――――――――――――――――――――

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:43:34.91 ID:wSWfGBbx0

先生「内藤ー。このままだと留年だぞ」

( ^ω^)「うはwwwwやべえおwwww31点wwww」

ξ゚゚)ξ「ちょっとは危機感もちなさいよっ! この馬鹿!」

( ^ω^)「ひどいおwwww」

先生「次、惚れ薬さん。良く出来ましたね」

ホ"゚゚)レ「よし! 満点だ!」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:46:26.14 ID:wSWfGBbx0

( ^ω^)「うわー、出た出た。自慢だお」

ξ゚゚)ξ「ちょっと、やめなよブーン」

( ^ω^)「だって、あいついっつも自慢ばっかしてるおwwwwうぜぇwww」

ホ"゚゚)レ「……ふん」

いつものように、豚が騒いでる。
頭の悪い豚は、嫌いだ。汗臭いし、ピザだし、何よりへらへらしたその面が気に入らない。


6 名前:>>3わかんねwwww[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:48:55.02 ID:wSWfGBbx0

ξ゚゚)ξ「ごめんね、惚れさん。気にしないで」

ホ"゚゚)レ「何が? 別に豚が何言おうが、私には関係ないし」

このツインテールも嫌いだ。
皆に好かれようと、愛想を振りまいてる様が気に食わない。
典型的な、上辺だけの人気者だ。偽善者だ。反吐が出る。

私は目も合わせずに、鞄を持って教室を出た。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:52:32.03 ID:wSWfGBbx0

廊下に出ると、うちのクラスの男子が騒いでいた。

( ゚∀゚)「よっしゃwwwパスwww」

( ^Д^) 「オッケー! こっちこっち!」

小学生みたいに騒いでるのは、ジョルジュ長岡とプギャーだった。
授業中に立ち歩いたり、色々問題を起こす典型的なDQN。
一番嫌いな類の人種だった。人に迷惑をかける奴は死ねばいいのに。

(゚、゚#ハプ「ふざけんな! おれのたろお返せよ!」

( ゚∀゚)「たろおってこの人形の名前か? 人形に名前つけるとかwwwwきめぇwww」

( ^Д^) 「小学生かっつーの! 人形なんか学校に持ってきてんじゃねーよ!」


10 名前:>>7把握したwww[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:55:31.19 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「あいつは……」

国語の時間に『ハッピークリスマス』を誤ってハップークリスマス、と発言した、ハップーだ。
本名は覚えていない。だが、人形を持ち歩く変な男子だった事だけは印象に残っている。

(゚、゚#ハプ「たろお返せ! 殺すぞ!」

( ゚∀゚)「ころしてみろよーwwwwハップーwwww」

( ^Д^) 「ほーれ、届かないだろ? チビハップーがww」

(゚、゚#ハプ「ふざけんな! たろおが怖がってんだろ! やめろ!」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 21:57:58.13 ID:wSWfGBbx0

( ^Д^) 「そんなに言うなら、返してやるよ。ほら!」

(゚、゚#ハプ「あっ!」

プギャーはたろお人形を放り投げる。
そして、それは私の足元へと転がってきた。

( ^Д^) 「おーwww惚れ、わりぃーパスパス!」

ホ"゚゚)レ「……」

(゚、゚#ハプ「離せ! 離せよ!」

( ゚∀゚)「おーら、お前は暴れるなってwwww部活まで暇なんだよwwwもう少し遊ぼうぜww」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:00:03.63 ID:wSWfGBbx0

私はたろお人形を拾い、彼らに近づく。

( ^Д^) 「おう、悪いな」

ホ"゚゚)レ「……」

手を差し伸べてきたプギャーを無視し、私はハップーの前で立ち止まる。
そして、たろお人形をハップーに手渡した。

ホ"゚゚)レ「ほら」

(゚、゚#ハプ「う、あ……ありがと」

ハップーは、怪訝な表情を浮かべながら、礼を言う。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:03:07.85 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「おいおい、惚れ……冷めるって」

( ^Д^) 「空気読んでよー」

DQN共が大げさに肩をすくめて、ため息をついた。
無性に腹が立つ。こいつらは、罪悪感なんてこれっぽっちも感じていない。

ホ"゚゚)レ「あんたらこそ、いつまでも餓鬼みたいなイジメやってないで勉強すれば?
     来年、三年生でしょ? てゆうか、あんたら進級できんの?」

( ゚∀゚)「あぁ? 何いってんのwwwww」

ホ"゚゚)レ「いい加減、あんたらの行動うざいんですけど。
     今すぐ消えて。視界にいるだけで胸糞悪くなるから」


21 名前:>>16逆にしちまったwwww[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:05:42.69 ID:wSWfGBbx0

( ^Д^) 「おい、てめぇ女だからって――」

( ゚∀゚)「いいよ、行こうぜ。惚れみたいな孤立女と絡んだらめんどくせぇしwww」

( ^Д^) 「ちっ。そうだな」

DQN共は舌打ちしながら、去っていった。
あんな連中が、同じ学びの宿にいるかと思うと、本当に吐き気がしてくる。

(゚、゚#ハプ「あ、あのさ。惚れ」

ホ"゚゚)レ「あんたも男なら、一発ガツンとやっちゃえばいいのに。
     情けない奴」

(゚、゚#ハプ「お、おれは、そういうの苦手だ」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:09:18.07 ID:wSWfGBbx0

ハップーは、たろお人形を大事そうに抱えながら立ち上がった。

ホ"゚゚)レ「まあいいわ。あんたがいじめられてようと、私には関係ないし。じゃあね」

下らない事で、時間を消費してしまった。
早く家に帰らなければ。私は踵を返し、ハップーに背を向けた。

(゚、゚#ハプ「あ、あの! 惚れ、ありがとな!」

ホ"゚゚)レ「……は?」

(゚、゚#ハプ「その、助けてくれて」

思わず、振り返った。
ハップーは、たおろ人形を胸に抱えながら、微笑みを向ける。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:12:52.98 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「別にお礼なんて言われる筋合いは無いわ。
     DQN共の行動が余りにもムカついたからやった訳で、あんたを助けたわけじゃない」

(゚、゚#ハプ「それでもいいよ。結果的に助けてもらったんだから。
      ほんとに、ありがとな。たろお人形が取られた時、おれ、ほんと怖かったから」

ホ"゚゚)レ「……そんなに、その人形すきなの?」

大事そうに抱えられたたろお人形を見て、私は疑問をぶつけた。

(゚、゚#ハプ「うん。これは、親友から貰った、大切なものだから」

ホ"゚゚)レ「……ふーん」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:16:01.34 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「じゃな。ほんと、助けてくれてありがと」

もう一度礼を言うと、ハップーは早足で立ち去った。

ホ"゚゚)レ「親友、ね」

口に出してみる。あまり、気持ちのいい言葉ではなかった。
親友。私には、無縁のものだ。

ホ"゚゚)レ「帰ろ」

私はいつも通り、一人で帰路に着いた。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:18:07.39 ID:wSWfGBbx0



ホ"゚゚)レ「ただいまー」

「ねーちゃん、おかえりー」
「お腹空いたー。めしー」

ホ"゚゚)レ「はいはい。今から作るから待ってな」

家に帰ると、兄弟達が足元に群がってくる。
今年、小三になる弟と、小二の妹だ。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:20:34.92 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「今日は適当にオムライスでいっか」

冷蔵庫の中を見て、今晩のメニューを決める。
食事や洗濯といった家事は、私の仕事だ。

私の家の両親は、二年前に家を出て行った。

お互い、不倫相手の家に行ったのだろう。
残された私たちの事も考えず、急に消えたのだ。

最低の親だ。私たちの事など、何も考えちゃいない。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:23:16.63 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「よっしゃ、出来たぞー」

「「いっただっきまーす」」

ホ"゚゚)レ「おら、ケチャップ服につけんなー」

「うぃー」

ホ"゚゚)レ「あ、言ってるそばから! こいつめー」

それでも、私は何とか生活していた。
親戚から送られてくる僅かな金でやりくりし、こうやって飯を食べている。



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:26:06.59 ID:wSWfGBbx0

テレビを見て、幼い兄弟達を風呂に入れ、寝かしつける。
まるで母親だ。
いや、この家では私が母親なんだ。

ホ"゚゚)レ「ふー、明日の授業は、っと」

時間割を確認し、予習をする。
普段は家事で忙しい為、勉強に裂ける時間は少ない。

部活や放課後の遊びなんて、もってのほかだった。

それでも、私はこの生活が好きなのだ。
兄弟達の、笑顔が見れるから。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:28:01.74 ID:wSWfGBbx0


( ^ω^)「おはようだおーwwww」

ξ゚゚)ξ「おはよう、ブーン!」

教室に入ってくるなり、豚とその周辺が騒がしかった。
いつもの事だ。私は机に突っ伏して、ホームルームまで睡眠をとる。

( ^Д^) 「おい、ハップー。人形はどうしたんだよ」

(゚、゚#ハプ「え? い、いや。持ってるけど」

( ^Д^) 「ちょっと見せてみろよー」

(゚、゚#ハプ「や、やだよ。また乱暴に扱うんだろ?」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:30:19.65 ID:wSWfGBbx0

( ^Д^) 「大丈夫だっつーのwww」

( ゚∀゚)「そうそう。担任くるまで暇潰しだからさーww」

DQNの下品な声が、近くで聞こえてくる。
うるさくて寝られやしない。

( ^Д^) 「あ、たろお人形みっけー」

(゚、゚#ハプ「あっ!」

( ゚∀゚)「うはwwww相変わらずきたねえ人形www」

(゚、゚#ハプ「か、返せよ! ダメだったら!」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:32:27.39 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「どもー、たろおでーす。ゴムゴムのかねぇーwww」

ジョルジュが人形の首を持ち、ぐいぐいと乱暴に動かす。

(゚、゚#ハプ「やめろって! 壊れるだろ!」

( ^Д^) 「必死だなwwwwきんもーwwww」

( ^ω^)「おっお。またハップーがいじられてるお」

ξ゚゚)ξ「ハップー君とあの二人、ほんと仲がいいね」

アホか。いじられてる、じゃなくて苛められてるの間違いだろ。
仲がいい? そう見えるのか? 眼科行った方がいいんじゃないか?



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:34:55.08 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「よっしゃ、次はゴムゴムのピストルだ」

(゚、゚#ハプ「やめろったら!」

( ^Д^) 「いよっ! 悪魔の実の能力者っ!」

ああ、うざったい。
こっちは家事で疲れてるんだ。朝から下らない事で騒ぐな。

ホ"゚゚)レ「おい」

( ゚∀゚)「いてっ! 何すんだよ!」

ジョルジュの頭を思い切りひっぱたき、その手からたろお人形を奪い取る。




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:36:49.12 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「下らない事で騒ぐな。うるさい」

( ゚∀゚)「んだよ。俺らはただハップーと遊んでるだけじゃんwww」

ホ"゚゚)レ「遊んでる? ハップーは本気で嫌がってるみたいだけど」

( ゚∀゚)「んなことねーって、なぁハップー?」

ジョルジュがハップーの頭にぽん、と手を乗せた。
なるほど。いかにもDQNらしい言い分だ。

ホ"゚゚)レ「ハップーと遊んでいる、じゃなくて、ハップーで遊んでいる、の間違いだろ?」




45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:38:39.19 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「だからちげーってwwwなぁ、ハップー?」

(゚、゚#ハプ「え、あ……」

( ゚∀゚)「そうだろ?」

ジョルジュが、ハップーの頭をぐ、と掴む。
ハップーは痛みのせいか、顔を歪め、こくりと頷いた。

( ゚∀゚)「ほらな? 勘違い乙wwwww」

ホ"゚゚)レ「……」

( ^Д^) 「つーかさ、惚れっていっつもハップー庇ってるけど、
      ハップーのこと好きなんじゃねえの?wwww」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:41:06.77 ID:wSWfGBbx0

は? どこをどう考えたら、そんな結論に達するんだろうか。
私が呆然としていると、ジョルジュは水を得た魚のように騒ぎ出す。

( ゚∀゚)「うはwwww確かにwwwwww
     よかったなハップー! 惚れがお前の事すきだってよwww」

( ^Д^) 「ヒューヒュー! お似合いだぞ!」

(゚、゚#ハプ「え、なっ」

( ^ω^)「えええええ!? まじかおwwwww」
ξ゚゚)ξ「ちょ、ちょっと皆ww静かにしようよw他のクラスに迷惑だよー?」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:43:49.30 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「……」

( ゚∀゚)「惚れさんwwハップーのどこに惚れたんですか?wwww」

それまで、我関せずといった様子だったクラスメイト達が、騒ぎ始めた。
こちらを見て、にやにやしながら小声で何かを話す女子。
群衆に紛れて、冷やかしの声をあげる男子。

ああ、わかった。こいつら、餓鬼だ。

酷く幼い。これがゆとり教育か。
私はどうでもよくなって、席に戻り窓の外へ視線を向けた。



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:46:45.10 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「ハップーwwww照れてないで惚れにくっつけよーwww」
( ^Д^) 「wwwハwwwップーwwwwww」

(゚、゚#ハプ「な、なんだよ! 違うって! 惚れさんとはそんな関係じゃねえ!」

( ^ω^)「照れちゃってるお。うはwww」
ξ゚゚)ξ「ほ、ほらもう。皆落ち着いてーw」

騒がしい教室から意識を遠ざけ、空を見上げる。
あー、今日は洗濯日和だ。なんて考えながら。


(゚、゚#ハプ「だから違うって…・・・ヒクッ……ってんだろ……!」

不意に、教室の騒ぎが少し収まり、代わりに涙を啜る音が聞こえた。



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:49:50.42 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「あーあ、泣いちゃったーないちゃったー」

( ^Д^) 「俺しらねー。一抜けぴ」

教室全体が、ざわざわと戸惑い、やがて騒ぎは収まっていった。
泣き声の主へと視線を向ける。

(゚、゚#ハプ「ヒクッ……クッ……」

あーあ、机に突っ伏して泣いてるよ。
男のくせに、情けないな。

ξ゚゚)ξ「大丈夫? 保健室いく?」
( ^ω^)「ツンー、ハップーなんてほっとけおー」
ξ゚゚)ξ「ダメよ。泣いちゃったんだし」

本当に、このツインテールは偽善者だ。



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:52:22.13 ID:wSWfGBbx0

先生「はーい、ホームルームを……って、どうした。何泣いてるんだ」

(゚、゚#ハプ「っ!」

ハップーは教室を飛び出し、どこかへ走っていった。

先生「なんだぁ? まあいいや、出席とるぞー」

ホ"゚゚)レ「……ダメ教師」

本当に、この世は腐ってる。
いや、私の周囲の人間が、局地的に腐っているだけなのか?



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:54:39.66 ID:wSWfGBbx0


一時間目が終わっても、ハップーは戻ってこなかった。
十分休み。私はいつものように暇をもてあましていたので、校内を当ても無く歩いた。

裏庭に足を踏み入れると、そこには彼の姿が会った。

ホ"゚゚)レ「サボり?」

(゚、゚#ハプ「あ……惚れさん」

ハップーは、裏庭の花壇をじっと見つめていた。
私も隣に座り、同じように花を見つめる。



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:57:06.83 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「……ごめんなさい」

ホ"゚゚)レ「何が?」

不意に、ハップーが消えるような声で言った。

(゚、゚#ハプ「俺のせいで……その、変な噂に……」

ホ"゚゚)レ「バカの言う事なんて気にしてないから。
     それに、何で貴方が謝るの? そういう態度が、あいつらを調子に乗らせてるんじゃないの?」

(゚、゚#ハプ「う……ごめん」

ホ"゚゚)レ「また謝る。ほんとに玉ついてんの? ったく」




61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 22:58:57.33 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「……俺さ、昔からこうだったんだ」

ハップーは、ぽつりぽつりと、話始めた。

(゚、゚#ハプ「人見知りが激しくて、体も小さいから、すぐなめられて……。
      中学の頃も、よくいじめられてたんだ」

ホ"゚゚)レ「……」

私は黙って、ただ花を見つめ続ける。



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:02:11.69 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「そんな自分が嫌で、自分をかえようと思ってサッカー部にはいって……。
      だけど、やっぱりそこでもいじめられて。まぁサッカーも下手くそだったしね」

ホ"゚゚)レ「ふーん」

校舎の方から、生徒達の騒ぎ声が聞こえる。
距離はそんなに離れてないのに、なんだか随分と遠くにいるみたいだった。

(゚、゚#ハプ「そんな時、俺を救ってくれたのが、たろおだったんだ」

そう言って、ハップーはポケットからたろお人形を取り出した。
糸が解れていて、だいぶボロボロになっている。



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:04:11.49 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「たろおって、その人形の名前じゃなかったっけ?」

(゚、゚#ハプ「そう。あいつ、人形に自分の名前つけやがってさ」

ハップーは、何か思い出したように笑った。

ホ"゚゚)レ「な、何笑ってんのよ。気持ち悪い」

(゚、゚#ハプ「ごめん、思い出し笑い」

初めて、ハップーの笑顔を見た気がした。
少年のような、無邪気な笑顔。私はその笑顔に、混じりけの無い純粋さを感じた。



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:07:27.16 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「放課後、サッカーの練習に付き合ってくれたり、
      俺がいじめられてたら、さり気なく話題を逸らしたり、俺を庇ってくれたりしたんだ」

ホ"゚゚)レ「へぇ……」

(゚、゚#ハプ「そんで、この人形は卒業する時に貰ったんだ。
      何か辛い事があったら、この人形を見て笑えって」

ホ"゚゚)レ「それで、そんなへんちくりんな人形をずっと持っていたのね」

(゚、゚#ハプ「うん」

私の頭の中に、ふと、ハップーがたろおという人物と笑いながらじゃれあっている風景が浮かんだ。



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:09:30.58 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「ねえ、あんた――」

私の言葉は、チャイムによってかき消された。
何を言おうとしたのか、私自身もよくわからない。

(゚、゚#ハプ「そろそろ、行かないとね。一時間目さぼっちゃったし」

ホ"゚゚)レ「そうね」

ハップーはそう言いながら、立ち上がった。
私たちは、それから口を聞くことも無く教室へと戻った。



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:11:43.10 ID:wSWfGBbx0


( ゚∀゚)「おいおい、カップルが戻ってきたぞ――!」
( ^Д^) 「ひゅーひゅー!!」

ホ"゚゚)レ「……」

馬鹿共の鬱陶しい声が、出迎えた。
黒板には、私の名前とハップーの名前が、相合傘で囲んであった。
小学生か、こいつら。

ホ"゚゚)レ「ふー」

私は馬鹿共を無視し、黒板に書かれたそれを消そうと、黒板消しを手に取った。

ホ"゚゚)レ「いたっ」

瞬間、後頭部に何かが当たった。
振り返る。そこには、目を逸らし、しかしニヤニヤとしているクラスメイト達がいた。



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:14:26.99 ID:wSWfGBbx0

床には、筆箱が転がっていた。
黒色の筆箱。それは、私の筆箱だった。
誰かが、これを私目掛けて投げつけたのだ。

ホ"゚゚)レ「……誰だよ!」

クラス全体を見渡して、叫んだ。
だが、皆は『私じゃありません』といった表情を浮かべるだけで、何も答えない。

私は釈然としないまま、再び黒板に向かった。



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:15:56.06 ID:wSWfGBbx0

がしゃん。
今度は、はっきりと聞こえた。

何かがゴミ箱に入った音だ。

ホ"゚゚)レ「?」

嫌な予感がした。それでも、振り返り私の机を確認する。

やっぱり、そこにかけられていたはずの鞄が、無かった。



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:17:22.17 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「っ!」

慌ててゴミ箱に駆け寄り、中を確認する。
私の鞄が、捨てられていた。

( ゚∀゚)「ないっしゅー」

ジョルジュが、煽るように呟いた。

ホ"゚゚)レ「おい、てめえ私の鞄……!」

( ゚∀゚)「は? 何? 俺じゃないんですけどー。
     てか、俺の席からお前の鞄取るとか無理だからwww」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:20:14.83 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「!!」

急に、嫌な視線を感じた。
誰の視線、というわけではない。
クラス全体の視線だ。

うわー、いじめられてるよ。可愛そう。まあ生意気だったしね……俺には関係ないか……

そんな声が、クラス全体から聞こえてくる。
幻聴かもしれない。だが、それは確実に、私の耳に届いていた。

(゚、゚#ハプ「おい! いい加減にしろよ! ツン!」

ξ゚゚)ξ「え、え? 何? ハップー君」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:23:01.24 ID:wSWfGBbx0

不意に、ハップーが声をあげた。

(゚、゚#ハプ「お前、惚れの鞄捨てたり、筆箱投げたりしただろ。
      俺は見てたんだぞ。謝れよ!」

ξ゚゚)ξ「はい? 何の事? 私、何もしてないわよ」

( ^ω^)「そ、そうだお。ツンは何もしてなかったお」

( ゚∀゚)「おいおいおい! いくらハップーが惚れの彼氏でもよー
     無実の人に罪を被せるのはどうかと思うぜ?」

(゚、゚#ハプ「何言ってんだ! ツンがやったの、お前ら見てただろ!?」

ハップーは立ち上がり、クラス全体に問いかけた。
だが、皆は顔をそむけ、誰も答えようとはしない。



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:25:47.77 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「ふざけんなよ! 惚れに謝れよ!」

( ゚∀゚)「はいはいはーい、わかったわかった。
     お前が彫れ大好きなのはわかったから、落ち着こうね」

( ^Д^) 「うはwwww彼氏にこんなに思われてて惚れ歓喜だなwwww」

たぶん、ハップーが何て言おうと、誰も証言しないだろう。
こいつらはグルだ。ツンがやったのを見ていても、誰一人としてそれを咎める事はしない。

咎めたら、今度は自分が被害にあうから。

ジョルジュとツンが仕切っているこのクラス。
誰が、その二人に逆らって孤立している私やハップーを庇おうか。



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:29:35.54 ID:wSWfGBbx0

容疑はうやむやのまま、先生がきて騒ぎは収まった。
私は鞄についた埃をはたき、机に突っ伏して闇の世界へと意識を飛ばした。

何で、私はこんな所にいるんだろう。

こんな目に合う為に、学校に来てるんじゃない。
ダメだ。弱気になるな。気を強く持て。
あんな奴らに、負けてたまるか。

ホ"゚゚)レ「くそっ」

その日の授業は、ちっとも集中できなかった。



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:32:18.68 ID:wSWfGBbx0



その日から、私とハップーをターゲットに、彼らの暇つぶしが始まった。
初めは、本当に些細な嫌がらせだった。
せいぜい、朝教室に入ると、黒板に相合傘が書いてあったり、授業中にからかわれたり。

しかし、徐々にそれはエスカレートしていった。
恐らく、全く反応の無い私に苛立ったのだろう。

靴が消えた。鞄が消えた。筆記用具が消えた。
私とハップーの机が廊下に出された。

いつしか、それは、立派な苛めへと変わっていた。


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:36:27.49 ID:wSWfGBbx0

それでも、私は耐え続けた。耐え続ける他に、術が無かったのだ。
いじめという物は本当に良く出来ている。暴力に頼った所で、立場的に不利になるのは私だ。
先生にチクったところで、何をしてくれるわけでもない。余計にいじめが酷くなるだけだ。

恐らく、いじめは彼らの興味が尽きるまで、又は私が不登校になるまで止まらないのだ。

同じく苛められているハップーは、私を見ると申し訳無さそうな顔をして目を逸らした。
話をしたら、またいじめのネタにされると思っているのだろう。

地獄だった。
それでも、私は黙って耐えた。
これは根性比べなんだ。負けてたまるものか。絶対に、屈しないぞ。



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:37:53.23 ID:wSWfGBbx0



ホ"゚゚)レ「……」

「あねぇー。何か元気ないー」

ホ"゚゚)レ「うん? そんな事ないぞ!」

「嘘。元気ない」

ホ"゚゚)レ「気のせいだ。さ、飯にしよう」

余計な心配はかけたくない。
私は、家では笑顔でい続けるよう、必死に表情を繕った。



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:40:12.89 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「おーっす、ハップー! 惚れとはもうやった!?」

( ^Д^) 「きゃー! エロいー!」

(゚、゚#ハプ「……」

今日もまた、奴らは飽きる事無くいじめを続けていた。
ハップーも、反応する気力がなくなったのか、聞き流している。

( ゚∀゚)「あ、そういやあの人形まだ持ってんの?」

( ^Д^) 「ちょっと貸せよ。またあれで遊ぶかwwww」

(゚、゚#ハプ「! お、おい! やめろ!」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:42:32.16 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「出た、たろお人形!」

( ^Д^) 「うはwwwきっめwwww」

(゚、゚#ハプ「返せ!!」

ハップーが、怒り狂った表情でDQNに飛び掛る。
だが、体格で優に劣っているハップーは、まったく相手にされない。

( ゚∀゚)「ゴムゴムのー」

ジョルジュが、人形の首を引っ張った。

(゚、゚#ハプ「やめろ!!!!」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:44:21.75 ID:wSWfGBbx0

ドン!

( ゚∀゚)「ってぇ!」

(゚、゚#ハプ「はぁ、はぁ」

ハップーが、初めて暴力で反撃した。
突き飛ばされたジョルジュは、よろめきながら机に手を置く。

( ゚∀゚)「そんなに、この人形が大事かよ」

(゚、゚#ハプ「当たり前だ! それは、親友との――」

( ゚∀゚)「そぉいっ!」

ジョルジュが、思い切り人形を引っ張る。
ぶちぶち、と糸の切れる音がし、人形の腕がもげた。



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:46:20.69 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「あ……」

( ゚∀゚)「ひゃははは! もげちった!」

( ^Д^) 「おまwwwww最悪wwwww」

( ゚∀゚)「どーでもいーべ、こんなもん。いーらねっ!」

ジョルジュは、人形を窓から投げ捨てた。
そして、嫌味な笑いを浮かべたその時。

(゚、゚#ハプ「お前っ!!!!」

( ゚∀゚)「うわっ!」

ハップーが殴りかかった。
今まで、暴力を振るう事がなかったハップーが、初めて拳を振りかざした。



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:49:35.11 ID:wSWfGBbx0

「キャー!!」

机の倒れる音と、女子の悲鳴が教室を包み込む。
もみくちゃになって倒れたジョルジュとハップーは、激しく掴み合っていた。

ホ"゚゚)レ「なっ……!」

あの馬鹿。暴力で、圧倒的に体格の違うジョルジュにかなうわけ無いだろ!
何やってんだ、あいつは!

( ゚∀゚)「やろぉ!」

(゚、゚#ハプ「うああああああっ!」

( ^Д^) 「ざけんな! コラァ!」

ハップーが蹴り飛ばされる。顔面に、ジョルジュの拳が入る。
血が飛び散った。ハップーの鼻から大量の血が流れ出す。



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:52:20.00 ID:wSWfGBbx0

(゚、゚#ハプ「いてぇっ……」

ハップーがその場に亀のように丸まった。
そこに、容赦なくジョルジュは蹴りを入れていく。

( ゚∀゚)「はっ! どうしたよハップーちゃん!
     っしゃあ! 気持ちいい。おい、プギャー。ストレス解消にお前も遣るか?」

( ^Д^) 「おお、いいねえ。俺にも蹴らせてよ。おら!」

(゚、゚#ハプ「ぐっ!」

ハップーの体に、蹴りを叩き込むDQN共。
痛々しくて、とても見ていられなかった。
蹴られるたびに、ハップーの目が大きく見開かれる。



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:54:57.44 ID:wSWfGBbx0

( ゚∀゚)「ウィーナー!!」

ジョルジュが手を広げ、まるでプロレスのように勢いをつけてハップーを蹴る。
徐々に、教室からジョルジュコールが飛び交った。

「ジョルジュ!ジョルジュ!」

( ゚∀゚)「いぇー!」

ホ"゚゚)レ「……」

信じられなかった。
私が想像していた以上に、このクラスは壊れていた。
人間に本来備え付けられている、良心や理性といったストッパーが、狂っている。

暇つぶし。楽しいから。ただそれだけのために、彼らは生け贄を痛めつける。



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/24(日) 23:57:52.51 ID:wSWfGBbx0

ホ"゚゚)レ「やめろ!!」

私はハップーを庇うように、ジョルジュの前に立ち塞がった。

( ゚∀゚)「おぉっと!? 彼女登場ですよー!」

「ヒューヒュー!!」
「いよっ!」

クラスの雰囲気が、ヒートアップする。

ホ"゚゚)レ「あんたら……何とも思わないのか!? いかれてる……狂ってるよ!
     ハップーがあんた達に何か悪い事した!? ねえ、どうしてここまでされなくちゃいけないの!」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:01:43.93 ID:/+e+Ee+o0

( ゚∀゚)「ふー、まったく。わかんねえの? 空気だよ空気!」

ホ"゚゚)レ「はぁ!?」

( ゚∀゚)「皆さー、見たいんだよ。ショーを。エンターテイメントを」

本気で意味がわからない。
ジョルジュは、私を見て気持ちの悪い笑みを浮かべる。

( ゚∀゚)「感じろよ。この空気を。刺激的だろ?
     つまんねえ日常とは、かけ離れてるだろ?
     日常と非日常の壁は、こんな紙一重でしかない。
     そのギリギリのスリルを、皆求めてんだよ! なあ、そうだろ!?」

クラスから、再びジョルジュコールがわき上がる。



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:05:13.38 ID:/+e+Ee+o0

ホ"゚゚)レ「ふざけんな! 私も、ハップーも苦しめられて、それなのに!」

ξ゚゚)ξ「っていうかさー。うざいんだよね、いい加減」

ツンが、冷たい目線をこちらに向ける。

ξ゚゚)ξ「惚れってさ、いっつもテスト高得点とって、天狗だったんでしょ?
     見てくれがちょっといいからって、男子からも評判よくってさー」

何を、言ってるんだ?
ツンは、続ける。

ξ゚゚)ξ「だからさ、前々から潰したいと思ってたんだよねー。
     あ、これ女子全員の総意ね。いるんだよねー、あんたみたいな空気よめない子。
     私達のグループに大人しく入ってればよかったのにさー。あ、今さら入ろうっていってもお断りだから」



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:08:51.92 ID:/+e+Ee+o0

ホ"゚゚)レ「そ、そんなの、そっちの勝手な思い込み……」

ξ゚゚)ξ「は? 自己弁護すんなし。そういうのうざいから。
     てかさー、あんたの母親、男作って蒸発したってほんと?」

体が震えた。どうして、その事を。
誰にも喋ってないはずなのに。

「それ、聞いたことある」
「惚れってお父さんもいないんでしょ?」
「ムショに入ってるんじゃなかったっけ。あと兄弟がいたような」

どこからともなく、声が聞こえてきた。
誰かが、私の噂をしている。そして、噂は一人歩きを始めた。

「兄弟って奇形なんでしょ? 引くわー」
「池沼って噂」「えー。まじで?」「虐待してんじゃね?」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:11:16.36 ID:/+e+Ee+o0

ホ"゚゚)レ「ふざけんな!! 兄弟を悪く言うんじゃねえ!!」

叫んだ。
怒りの余り、声が震える。

(゚、゚#ハプ「ほ、惚れ……だめ、だ。こいつら、は」

ホ"゚゚)レ「ハップー……」

辺りを見回す。
何十もの視線が、突き刺さった。
軽蔑、憐憫、同情。あらゆる感情が、視線となって私とハップーに降り注ぐ。

足が震えた。見えない何かが、私を蝕んでいく。



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:13:43.53 ID:/+e+Ee+o0

ξ゚゚)ξ
( ゚∀゚)
( ^Д^)

目が狂っていた。
こいつらの目は、狂ってる。

私とハップーは、その場から逃げ出した。
殺される。そう思ったからだ。
背後から笑い声が聞こえる。それは、狂気に満ちていた。

ホ"゚゚)レ「怖い怖い怖い怖い……!」
(゚、゚#ハプ「ほ、惚れ」

全力で、走る。校門を飛び越え、ありもしない幻聴に襲われる。
どこまで逃げればいいんだ。私は、どこまで……


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:17:00.41 ID:/+e+Ee+o0

どこまで逃げたのだろうか。
気付いたら、全くしらない公園で、私はハップーの胸に顔を埋めていた。

ハップーの顔は血だらけで、すごく辛そうだった。
それでも、私の頭を優しく撫でてくれた。
これから、どうしようか。もう学校へは行けない。行ったら、殺される。

もしかしたら、彼らは私の家まで来るかもしれない。
兄弟まで狙われるかもしれない。

私は望んだ。彼らが別のターゲットを見つけ、私達に飽きる事を。



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:19:59.65 ID:/+e+Ee+o0

――それは、最低の発想だった。

自分勝手な考えだ。しかし、彼らが暇つぶしを続ける以上、ターゲットはいなくならない。
そして、それが私以外になれば、どんなに楽になることだろうか。

友達と楽しく遊んだり、勉強したり、学園祭の準備をしたり――もしかしたら、恋愛なんかも楽しめたかもしれない。
そういった青春が、あったかもしれない。いや、そんなのは幻想か。

そういった綺麗綺麗な青春の裏で、暇つぶしは起こっている。
この世界のどこかで、何人ものターゲットが、そんな青春のために犠牲になっている。




166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:23:16.65 ID:/+e+Ee+o0

(゚、゚#ハプ「惚れ……」

ホ"゚゚)レ「あは、あははは。どうする? ねえ、これから」

とりあえず、寝ようか?
私は無意識のうちに、そう言った。

一人じゃなかったことは、不幸中の幸いだった。肌を合わせれば、快楽で現実を忘れられるかもしれないから。
家に帰って、早くご飯を作らなきゃ。
兄弟が、待ってる。

でも、もう私はつかれたよ。
ごめんね、ダメな姉貴でごめんね。

――生き続けるか、さっさと死ぬか。

これから、ハップーと相談しようと思う。
どっちにしろ、希望なんてないけどね。どこにも。




――――――――――――――――――――――――――――――

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/25(月) 00:25:58.88 ID:/+e+Ee+o0

・あとがき

なんというバッドエンド。
いや、こっからハッピーエンドは厳しかったので。

上の方で出てる意見の通り、某スレは基本悪い人しか叩きません。
でもたまに、罪を偽造して罪もない人を叩く時もあります。
いい某スレと悪い某スレは紙一重です、はい。

やっぱり、その違いは空気なんでしょうNE。
なんかそんな感じで! 投げときます! んじゃ乙!

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