2010年03月22日

眠っても眠っても

眠りたりない

まどろんではうつつ

甘い退屈


話す言葉がなくても

視線がそれぞれであっても

そばにいるというだけで

キスのひとつだけで

こんなにもしあわせだということを

満ち足りているということを


彼はしらない

誰も知らない


わたしだけの贅沢。




hanatan328 at 17:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年03月15日

ON/OFF

いつだって見送る人の方が悲しい

それが急ならなおさら

少なからずの依存

突如の闇と無力感

だけどそれはただ

見送る側のエゴイズム

何故?と責め立てても

答は永遠に導かれない


旅立つ人はほほえむでしょう

全てから解き放たれて

もしかしたらそれは至上の幸福なのかもしれない

選ぶのは自由


すぐに忘れてしまうのでしょ?

ふと思い出した時の

やりきれなさをなじりたいだけなのでしょ?


私に悲しみを刻んで

喪うことをためらわない

この心を留めてほしい


本当にそう思う?

解放されたいだけ

TVのスイッチを切るように


懐かしい友達だ

なんだか久しぶりで笑える


そうやってたわむれて

押しやって眠って

また明日も普通に笑うんだね


誰も見えるようで見ていない

その人の心の中にしかない世界


誰かのスイッチが今日も消える


hanatan328 at 11:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年02月18日

恋唄

花は散るからこそ美しい

一刻もとどまることなく

芽吹き のびやかに

ふくらみ 開く

散りゆけば土に還り

そしらぬうち新たな花となる


散るのと散られるの

どちらが悲しかろう

いっそ散らしてくれればいいものを


花を愛でるは一刻を愛すこと

とりどりに 刻のままに

咲いて 咲いて 咲いて


hanatan328 at 21:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年08月24日

祈り

自分の心に耳をすませて

自分のカラダに耳をすませて

自分に真摯に生きていたいのです

自分のために生きられるのは

自分しかいないから

だけども私の声はとても小さい


行きたいと思って行けないのと

いつでも行けるから行かないのは

どちらが『ふしあわせ』なのでしょう

考えても詮なきことなれど

そんなことをぼんやり考えてしまうのです


hanatan328 at 10:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年12月09日

千々

舞い散る葉の色や形は様々に違えども

舞い散る葉の散る理由は皆一様にありふれている


ならばせめて


わがままに舞ったと思いたい

わがままに散ったと思いたい



友達とそのこどもと食事をした

次この子たちに会う時には

一体この子たちはどれだけ大きくなっているだろうと考えた時

あぁ1日とて同じ日はないんだと

当たり前の事を深く感じた

今この時も小さなその命は

あくる日に向かってどんどん大きくなろうとしている


5年前に向き合ったこの問いに

また出会ったのもあくる日を生きたしるし

そうしてまた答をだせない毎日を過ごすのも

私という人


流れのままに舞いゆくか

己が道を散りゆくか


今もまだ定めぬまま

ただ刻はすぎてゆく


hanatan328 at 20:31|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2007年05月02日

満月

今日もたくさんの人がたった1人を想っている

これから生きる上でのすべての笑顔であなたを取り戻せないなら

死ぬまでの時間を笑いつくして会いに行くよ

hanatan328 at 22:57|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2007年04月08日

桜雨

冬の花火は空が壊される感じがする

透明なプラスティックの箱に亀裂をいれるような


夏の花火は弛緩した空気に喝を入れるようで

光と同等以上に、音を空と一緒にカラダに受け止める


雷は苦手だけど

冬の空を砕き割って春を運んでくる

とても自然な空の壊れ

空気がゆらいでいく


新しい季節がはじまる








hanatan328 at 17:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年03月03日

風陰

わたしという人は

傘をさすということを好まない

さしたって完ぺきじゃないし

小さな部屋に閉じ込められた感じがするから


今日きづいたこと

晴れた日にさす傘はすき



雪の日に傘をさした時

大人になってしまったなぁと思った


晴れた日にさす傘は

自分を守って大事にしてる感じがする


三つ折りの若草色の日傘

春風にゆれる髪

あたたかい海の色

木蓮の花

バックの中には読みたい本が9冊


なにより


傘の中にいるわたしはとても自由だから


こしあわせなどようび。


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2007年01月13日

雪花散るらん

最近死を意識することが格段に減った

死にたいと思うほどの感受性も喪なったかと不安になる


無い物ねだり


都会になんの関心ももたなくなった

人が多いのも
物が多いのも


当たり前


時間はただ累々と

私の元から去っていく



はかない雪花が舞い降りる

そのひとひらを愛し今を生きる



下をむかないで

空に手をのばして

掴んでは消えていく

我が心とともに


hanatan328 at 09:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年11月05日

灰色

つまづいた石が見えなくて

自らが作り上げた磨りガラスの檻の中

未来に目を閉じていたんだ

どうして転んだかがわからないと

歩けないと思ってたから


だけど実際には歩けてしまう

歩きたくなくても


石はだんだん遠くなり

小さく見えるようになる

だけど消えたりはしないんだ

消えてほしくても


石は大好きな公園の中に

いつのまにかころがってた

かけねなしに笑顔でいられて

安心して力付けられて

たくさんの人に出会える

お気に入りの公園


石はなくならないのに



公園は消えてしまった



私はまたひとつ

大人になりなさい。とせかされている



新しい公園ができていく



これからも歩かなければならない

なによりもこわいのは

転んだ痛みすら

さらさら さらさらと

流れて遠くへいってしまうこと


私は歩いていく

まいにちまいにち

だけど作り上げてしまったこの檻は

壊れる時を失ってしまった





ここからだして。


hanatan328 at 23:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2006年09月16日

海底より月を仰ぐ

言葉に出すも勇気であり弱さ

忍ぶも逃げであり強さ



どうにもならない現実に



きちんと向き合い沈むか

距離をおいて浮かんでみるか


ゆらぐ波間に光る月




きえないで。


hanatan328 at 12:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年07月09日

七月九日



3代目茶々、永眠。




「まぁた耳んとこやられとるー。」


茶々は歴代ない位けんかが弱い猫で

しょっちゅうひっかき傷をくらうばかりか

牙はおるわ爪をおるわびっこひいてかえってくるわ

一度は頬を噛み付かれ

ただでさえデカい顔をさらにデカくして手術まで受けた

「あんた顔やらるってどがんね?勝てんならはよ逃げんねさ。」

「あー。」

ふてぶてしくわがままでかわいげもなく頭も悪く

よく私は茶々の短いしっぽをふみながら

「ぶさいくちゃーこー。ちゃーこぶさいくー。」

てけらけら笑ってた


土曜日、同期の飲み会で午前様だった私は、久しぶりに正午をこえて眠っていて

ノックして部屋に入ってきた父に起こされた

「猫がキトクだから。玄関のところに箱に入れておいとるから。」

キトクってまた。

その時の私はまだそう思ってた。ケガで弱るなんていつものことやん、て。

親達は買い物にでかけ、私はそれを期にベッドをはなれた

下におりて様子をみると、たしかに弱った様子で眠ってた

簡単に食事をすませ、とりだめたDVDを見ていたら

「あー。」

「なにー。」

「あー。」

「なんさー?」

「あー。」

DVDを一時停止して玄関へ行くと

茶々が箱から抜け出して唾液をまきながらぐったり倒れてた

少しでもしんどくないように
少しでも苦しくないように

そう願って背中をなでていたら

茶々はよろよろと立ち上がったかと思うと

息を吸い込みながら奇声を発しつつ、前足が浮くほど後ろに何段階か引きつり、目をむいて見たこともない口がさけた形相で胃液を吐き出した

よたよたとその場を離れてまた同じ症状を繰り返した時

私は後ろ向きの茶々の背中をどうしてあげられようもくさわりながら


「たすけて!」

と叫んで泣いた

ひとりでいるのがこわかった
そばにいるだけのことがこわくて仕方なかった
親に早く帰ってきてほしかった

泣きながら茶々が出したものを拭き終わったら、親が帰ってきた

「茶々が、吐いた。」

と伝えたら母は

「もう長くないのよ。今朝病院にいったの。」と言った

危篤ってほんとに危篤だったんだ

その日は父の誕生日だった

私はただ弱っていく茶々の傍にいられずに外に出た

だけど何をするでもなく、ただスーパーで父の誕生日プレゼントにドライの12缶パックを買って帰った

17時前ペーロンの練習にでかける準備の合間、台所にいくと茶々の寝床はいつのまにかそこになってて

なにかしらの音が気になって耳をすますと、それはマラソンランナーのように早くなった茶々の息だった

月明かりの中、海の上ただ櫂を漕ぎながら
私は茶々のことを忘れたかった

と同時にこんなの茶々にくらべたら苦しくもしんどくもない
茶々の呼吸も鼓動も私よりぜんぜん速いんだと思ったりもした

21時までの練習を終え、仲間4人でファミレスで1時間ちょっとごはん食べてさわいで

家についたのは23時過ぎだった

テレビがなぜかつきっぱなしで、冷蔵庫に飲み残しのお茶を直しにいったら

茶々が、鳴いた。

「ぁー。」

「うん。」

「ぁー。」

「うん。」

「ぁー。」

「うん。」

背中に手を置きながらうなづきながら泣いた

茶々の息はあいかわらず速くて、浅くなっていた

2階にあがってしばらくして、また何度か茶々が鳴く声が聞こえた

茶々はなにを伝えたいんだろう。わからないことがもどかしくて、なにもできない自分がはがゆくて

ふとんに入って手をくんで、茶々のために何か祈ろうと思ったけど祈る言葉が見つからなかった

元気になってほしいなんて言葉は願いたいけどむなしくて

がんばって生きてほしいって言葉は苦しくて

なんだかいっそ憎くさえ思う時もあった

せめて呼吸がもう少しゆっくりできるようになりますように。なんとかその言葉だけをみつけて、みつけられるまでただ泣いて泣いて祈って眠った


日曜の朝、顔を洗ってたら台所から茶々の鳴く声が聞こえた

「おい、ねこ!」父は3匹の猫をみな「ねこ!」と呼んだ

その父が茶々が鳴く度に
「うん。」と答えていた

私はそのやりとりを聞いてまた涙をこぼしながら、ペーロン練習の準備をして8時過ぎに家を出た

台風が近づくからとペーロンの祭が延期になったその日は夏がきたかなと思うほどの見事な晴天で、何人かは船から海に飛び込んで涼をとった

大きく4つ数えてスタートダッシュ
ひとつ太鼓でスピードあげてあとは大きく3つのリズムで漕いでいく

ブイを回る前にまた調子をあげて回る前に落としてみんなで声をあわせて回ってまたペースをあげる

コーチの漁師しゅんさんが声をはる

「わいたちゃなんばへばっとっとやー!がんばらんかぁっ!!」

みんなの掛け声がひときわ大きくなる

しゅんさんのあったかい声援に私はまた漕ぎながら茶々を思い出して泣きそうになった

長い髪をおろしていてよかったと思った

12時に練習を終えお弁当を食べてから帰って家に入る前、茶々が死んでいてほしいのか生きていてほしいのかわからなくなった

ドアを引いて玄関をあがると母が言った

「ご臨終。」

「そう。」

「はしに置いてるから。」

一通り洗濯ものを片付け終えたら

「どこ?」て聞いた。

家の右側の植え込みの端に埋められてた

仏壇のない我が家に線香はなく、弟が母の誕生日に渡したイノセントコーンをそなえた

よくがんばったね。
なんもしてやれんでごめんね。
また会おうね。

手をあわせて心で想った


夕飯はカレーだった

いつもよりぴりっと辛くできたカレーを食べながら3人で茶々の話をした

5年前の8月にやってきたこと

死んだのは朝8時半位だったこと

最後は母が看取ったこと

植え込みに穴を掘ってさあ埋めようって茶々を抱えた時、体内の空気が外に出て「な。」って鳴いたこと

父はちょっと恥ずかしそうに

「30年ぶり位かな?人前で泣きました。」と言った。

母は「笑ってるのかと思ったのよ。」

茶々が初めて家に来た日、もらい先からついてきた小さなぬいぐるみを母が一緒に埋めてほしいと言った時、父は泣いたのだという。

「あなたはそんなことのないように。」

母に言ったのか私にいったのか、私は少し笑って応えた


7月9日。

夏のように晴れた暑い日の朝、本能を忘れた茶虎柄の猫ががんばって生きとげました


hanatan328 at 22:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年05月17日

月のゆびきり

隣のデスクのママさんと話をしたら

ご主人が船乗りさんだった

「どれくらいのペースでお家に帰ってこられるんですか?」

「1月に1度。2、3日。

満月の時はお魚がとれないからおやすみなの。」

「次の満月はいつなんですか?」

「6月の10日頃かな。

空を見上げてお月さまがまぁるくなってくると

そろそろ帰ってくるなと思うのよ。」

月とともにある生活

じゃあお月見の時はいつも一緒なんですねといったら

したことないけどねって笑ってた

なんだか、いいなぁ

月の満ち欠けのリズムで日々を過ごす

それもすてきなのだけど

満月の日に帰ってくる。

その確かな約束がうらやましい

今の私がもっともほしいものだから

あの人はいつ帰ってくるのかな

あてどないまちぼうけ。


hanatan328 at 23:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年05月02日

06.05.02

細い月の夜でした

hanatan328 at 14:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年03月21日

2年前の自分(忘れないために)

逃れられない たくさんの想い

会いたくない この苦しさから解放されたい

次の時間を それまでの時間を楽しみたい

だけど、そこからまた苦しさがあふれてくる

あたしに与えられた試練はいつまで続くのかな?


一面の青


考える事が多すぎて 疲れる

考える事から逃げると自分が嫌になる

どうしたら笑えるんだろう? 心から。

自分自身をもっと理解して納得して次へ行きたい。

次ってどこなのかな? わかんない キライ


どうしたら納得?

自分のため 誰のために

どこで どうしたいか

今は色恋で悩む時じゃないのに

ダブルでくるとさすがにめげるよ


いつかのように

ただ不必要な位に幸せな時を

また作りたい。

そのために次へ行く。

次を作っていく。

次の勝負のための自分になる

信じられる自分を求めていく どこまでも。

誰かみてくれるかなぁ? 強くて弱い私を。

make my future,make my way

to know myself.


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2006年03月06日

新化

本を読みたいとずっと思ってた

図書館にきて短篇を1冊読んで

ただ現実逃避したいだけだったんだとわかった


白石一文さんの本はもう目を通したものしかなかった

白石さんは私の中の現実を描く

『17才のカルテ』のアンジェリーナ・ジョリーと同じ

あまりの近しさに他人なら顔をしかめるような心の動きさえ

共感を持って笑いだしてしまう

現実逃避したくて自分の思う現実を望む

ひきこもりなのか
前向きなのか


新しい毎日が待っているのに

周りの空気は日々のかわりなさに倦怠しながらも

変化に対応するおっくうさにみちみちていて

私の中にある少しの不安が

そんな思惟にからめとられる

新しい世界
新しい出会い
新しいリズム

もうすぐ春がくる


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2006年02月14日

春雷

新しい風が吹く

いつのまにか倦んでいた

凪ぎの海に別れを告げて

新しい風に乗る

見たことのない景色

触れたことのない世界

高くはなくともゆるやかに

私は未知の眼下を手に入れる

願わくばこの羽根の

いつまでも白くあらんことを




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2006年01月27日

a day

明日が来なければいい

幸せでそう願うこともあるのだとわかった日


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2006年01月15日

とらわれびと

旅行以来初めて

違うマフラーを身につけようとしたら

うまくまけなかった


2人でまくために作ったマフラーは
1人でまくと長くて

首の前からまきはじめないと
うまくまけない

いつものように

首の前から巻いて
結び目が前にきてしまってからきづいた

いとおしいくせ


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2006年01月05日

共生の法則

たとえば

基本、男を70kg女を50kgとする

私の考えるに、2人で生活をしていくということは

男は10kgの荷物を女に持ってもらい
女は20kgの荷物を男に持ってもらう

ということ

女は軽くなった10kgのかわりに基本外の負荷をしのび
男は重くなった10kgを糧に日々を生きぬいていくのだ

だけど

私は20kgを減らすことによって生まれる負荷をしのべず
まして相手の10kg持つことは体感重量として100kgにも200kgにも思われてならない

それならば50kgのまま生きれるだけ生きたい

1kg2kgの荷物を少しの間もつならいくらでもかまわないのに

いつか

負荷をものともせず
その人の荷物をもってあげたい

そう思える人にめぐりあい
そう信じれる自分になりたい


hanatan328 at 17:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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