2013年06月30日

*内容の紹介は、基本的に記憶頼みで書いておりますので、書き手の記憶違い認識不足読み違い等はご容赦ください。
(メモを取れ)




冲方丁『にすいです。』
<対談を読むのは、好きなほうです。
これは冲方氏の、方方の雑誌で組まれた対談を集めた本ですが、タイトルがふるってます。確かに、このペンネームは読めぬ。
ま、それを含めて富野監督からけちょんけちょんに言われてるんですけれど(笑)。
(落として上げるとか、監督恰好良いですわー。対談内容も一番刺激的ですし)
しかし、実は書き手は冲方作品を『SF JACK』の短篇以外読んだことがない。
…面白そうではあるんですが、本丸の周りをうろうろ遠巻きにしているだけで、まだ手が出ない。
でも、今清少納言の話を書いていらっしゃるということなので、それが纏まるくらいまでには読んでおこうかなぁ…(悠長)>

武井義雄『だまし食材天国』
<ウナギ・牛肉・豚肉・マグロ・マツタケ・ペットボトルの水(だったかな)。
完全アウトの偽装、そこまでは行かないけれどグレーな感じのする表示、といったものを見分けるために役に立つと思われる、法令や生物学の基礎を書いた本。たぶん解りやすい部類と思います。
しかし、法令って、やっぱりワザと解りにくくしてるとしか思えんがな…(呆)。頭良い人人が作っているはずなのにねぇ>

市川染五郎『染五郎の超訳的歌舞伎』
<言わずと知れた高麗屋さんの、歌舞伎解説本。
徹底的に演じ手側から書いてあるので、文字で綴ってはありますが、多分に身体的な本だと思います。一般人には決して得られない視点なので、興味深いです。
巻末の澤瀉屋(当代猿之助)さんとの対談が、非常に忌憚がなくて大変面白いです(笑)。芸の世界は、いくつになってでも果てが見えないもののようです(いろいろな意味で)>

田向健一『“珍獣ドクター”の動物よろず相談記』
<獣医師さんが、患者の飼い主の質問・疑問に一問一答形式で答えてゆく、という体裁の、まぁ、ペット本?
治療や検診等の実際や、飼い主さんとの攻防(?)もありつつ、一開業医が普段どういったことを考えて治療に当たっているかも書かれていて、ふむふむとなります。
獣医師―飼育下動物―飼い主、は常に心情的に三角の関係になる、という意見には、ははあ、と納得させられました。動物のお医者をやっているつもりでも、開業医は結局、人間相手の商売だものな…>

小林賢章『「暁」の謎を解く―平安人の時間表現』
<…国語学者というても、文章が上手いとは限らんね。
論自体は納得できる部分が多いんですが、それを解説・論述してゆく文章が、拙いっていうか…うん、拙い(言っちゃった)。強調したいのは解るけど同じこと繰り返してるよとか、引用の形態が統一されてないから、ちょっと戸惑うとか、文章の組み立て方は、もう少し練る必要があるんじゃなかろうかとか(そして誤字が多い)。
平安時代には寅の一刻が日付変更時点ではなかったか、という論は納得できるので(少なくとも、日付変更時点が二つあったとかいう説よりは説得力があると思う)、ちょっともったいない感じ。
ま、私の理解力が弱いだけ、とも言えますが(ははは)>

鹿島茂『「悪知恵」のすすめ―ラ・フォンテーヌの寓話に学ぶ処世訓』
<『イソップ寓話』は、知らぬものがないくらいの教訓話集でありますが、国(文化)が違えばそこから引き出される教訓も違ってくるということで。17世紀フランスの著述家ラ・フォンテーヌが著した本に依りながら、世間(大袈裟に言えば世界)を見る眼を養う本。鹿島さんの文章が軽やかに常にぷりぷりしていて楽しいです(笑)。
つか、人間社会はいつの時代もどこの国でも本質に変化はないですな(極論)>

岸本佐知子『なんらかの事情』
<とにかく可笑しいエッセー集。岸本さんの世界は、すごく好きだー>

Connie Willis著 大森望訳『All Clear2』
<完結巻。
別れというものは、たとえ当人たちが前向きな気持ちを持っていても、涙を誘うものですね。1944年パートで泣いて、1995年パートでも泣けて、畳みかけて1941年パートでも泣く。先が分かっていても泣けるのは、流石だ脱帽だ。
そして、ウィリスの描く子どもは、どうしてこうも最悪(褒め言葉)で可愛らしいんだろうなー。ホドビン姉弟凶悪に素晴らし過ぎる。
あーもー、皆皆大好きだー!
(あまり感想になってないのは、ちょっとでも詳しく書くと即ちネタバレになるからです。どこもかしこも伏線だらけなんだもんなー)>

小野不由美『丕緒の鳥』
<一気読みでした。何せ12年ぶりだもの。
その後、シリーズ全作読み返しました。何せ12年ぶりだもの(笑)。
面白かったです。
優れたファンタジーは、現実を照射するものだ、という論はよく聞くところでありますが。確かに、ファンタジーの世界で語らせることで見えてくる現実というものが、あるのだと思います。
そして、十二国記はずっとそうです。今回の短篇集もそうでした。
4篇とも、濃い薄いはあれ現実と重なるところがありましたが、「落照の獄」が顕著です。
他3篇が救いのある結びだったので、逆にラストの重苦しさが、とても印象深かった。
さて。
順調にゆけば、来年には新作長篇が出るそうなので、楽しみに待ちます!>




五月生hanatokobato_1102 at 00:00│コメント(0)トラックバック(0)読書 │

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