この数日、昼夜にわたって、日越で選び抜かれた超一流の政治行政学者、研究者、実務者の皆さんと意見交換をし、様々なご示唆やご指導を受け、自らの政策の方向性を確認することができました。

お話会風に記録するとこんな感じ:
・これからの日本の最重要課題は人口の減少と社会保障だね。でも、人口の減少は政策でどうにかなるもんじゃあない。人口が減っても減ったなりの経済や生活が確保されるかどうかのほうが重要なんですよね。コンサルタントに作ってもらった金太郎あめのような「人口ビジョン」なるものを掲げて地方創生と騒いでいるようじゃ、日本の地方都市の未来はないと思います。
・社会保障が行政として取り組む最大の課題となるでしょうね。そこが腕の見せ所です。
・佐久市は国保会計が破たんして、その欠損を国保税の値上げや借入で対応しているようだけれど、それは賢いやり方ではないですね。国民皆保険はすでに社会保障政策の最重要課題。現行の制度の中で市町村が対応するなら、一般会計からの補てんしかありませんね。一部で組合健保や協会けんぽとの関係で不公平という人たちがいますが、いずれも金額やパーセンテージの多寡は異なりますが、国庫からの支援を受けているのですから、市レベルで不公平云々という議論をするのは適切とは思えません。社会保障の一つの柱として一般会計で対応すべきでしょう。
・その分、佐久市が持つポテンシャルとしての医療に注目し、医療関係の産業の蓄積や医療サービス、学校等、保健医療関連分野を強化し、そこからの収入をあげて国保税不足への補てん源とする、というような積極策をとったほうが将来に向かって希望を残せます。
・2年後の国保会計の都道府県への移管まで、適当にごまかそうなんてのは言語道断です。1年後の選挙前の値上げの回避なんてのはもってのほかで、きちんとした議論を早急にすべきですねえ。
・CCRCに振り回されている自治体が多いですね。当初の計画で最も適していると言われた自治体からの応募がなく、現在進められている対象地・候補地にはそれそれ克服しなければいけない課題があると思っています。実際にその自治体での医療体制が不十分なのに受け入れようとしている自治体や、都市部にあり高齢者を送り出す立場にある自治体が対象となっていたり、大きな混乱があります。最も重要なのはそこに住む住民が理解して計画が進められているか否かでしょうね。住民の理解なしにはCCRCは失敗します。
・佐久市の地域医療・高齢者医療・保健・介護のアセットは最大の売りになるよね。ただし、ここ数年の佐久の落ち込みはひどいらしいじゃない。高度医療への傾注と佐久を育てた地域保健とのバランスを再考し、医療費負担の軽減を図る事と、その産業クラスター化で経済を活性化するのなんてのがいいんじゃないの?JICAの保健分野の研修なんかも多いんじゃあないの?
・佐久市とベトナムの都市との戦略的互恵都市って素晴らしいと思います。単なる友好都市ではなくて産業や観光、専門家や研修生の往来、連携学校間での相互学位取得なんて、ベトナムの収穫都市がまさに求めているもの。花里さんがやってくれるなら候補の都市はいくらでも探しますし、サポートします。今、たくさんの地方自治体がベトナムに来て友好都市契約を結んでいますが、そのあとは何も起こりません。是非、人や経済が動く連携都市を作りましょう。
・高齢者医療って言っても、ベトナムではまだピンときませんが、地域保健の重要性は認識されています。佐久がそれを提供できるなら、佐久を有力なリソースととらえるベトナムのカウンターパートは沢山います。実際に何人もの医療関係者が佐久を訪れて勉強してきています。

佐久でお話会や勉強会で話し合ってきている、”佐久市のビジョン”の方向性は間違ってはいないようです。
地域の皆さんのご意見を歩いて確かめ、自主研究を進める。時に最高レベルの学識経験者からアドバイスをいただき方向修正や内容の確認を行う。地方自治体レベルの政策形成のアプローチとしてはめったにない理想的な体制ですね。