ベトナムから佐久を訪問中の建設会社の社長さんと人材派遣会社の社長さんと一緒に研修生が働く現場を訪問しました。

今回の訪問は、私が顧問を務める日本の建設会社とベトナムの建設会社の合弁会社設立に関連して、日本の建設事情や建設技術を視察してもらい、その技術をもっていかなる展開が期待できるか、日本国内でどのような分野でベトナムからの人材を訓練するか等を検討するためでした。また、人材派遣会社の社長も、自ら語学訓練をリードし、仲介の労をとって派遣した研修生たちが、どのような環境下で働き、どのような生活を送っているか自分の目で確認するために同行しました。

今日お会いした研修生の皆さんは、みな一様に満面の笑顔で迎えてくれました。日本語でのあいさつも慣れたものでした。でも、派遣会社の社長とのベトナム語での会話はちょっと違いました。ベトナム語が得意でない私でもわかる単語がたくさんあり、内容の粗筋はわかるのです。

「日本語がすごく難しい。」「習慣が違って困ることがある。」・・・・・・、とにかく「すごく難しい」という言葉がたくさん使われていました。

派遣会社の社長さんに確認すると、やはりそう。生活面でも仕事面でもいろいろと大変なことがある、と。でも、頑張ってるから、って。

私も、・・十年前は、ヘルメット被って現場に出ていた身です。冬場の工事現場の厳しさ。特に寒風吹きすさぶ佐久の山奥の仕事はつらかったでしょう。よくわかります。訪日して1年目のベトナム出身の若者には、私が堪えた以上につらい体験だったかもしれません。
でも、今日はぽかぽかの陽気。彼も「暖かくなって仕事が楽になりそう。たくさん覚えることがあるから、頑張ります。」と喜んでいました。
彼が何より嬉しかったのは、ベトナムから送り出した側の人たちが、自分の働く現場まで足を運んでくれたこと。励ましてくれたこと。そして、今研修生として働く日本の会社の社長が、そういう場を設定してくれたことでした。

正直言って、日本で働く研修生の多くはもっとずっと恵まれない環境で働いています。今日の現場視察で一安心したのはそれぞれの研修生が現場に溶け込み、周りの日本人の皆と一緒に笑顔で、でも真剣に仕事をしている姿を確認できたことです。

受け入れ組合や受け入れ会社に関しては佐久は恵まれているのかもしれません。少なくとも私がお会いした関係者の皆さんは、心から研修生のことを想い接しています。ここに行政がもう一歩踏み込み、異文化や異人種をもっとおおらかに受け入れる社会環境を醸成できたら、もっとたのしい素晴らしい街になっていくと思います。労働環境は重要ですが、生活環境の充実(社会への受容)は不可欠だと思います。
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嬉しそうに報告する研修生











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中部横断自動車道の工事現場














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鉄筋加工工場で働く研修生