「私は若い人をサポートすることが、私に課された使命だと思うの。自分が今までの人生で培ってきた経験や技術、知識を若い人の才能を伸ばすために使いたい。若い人たちが活躍できる社会を作っていくのが我々、リタイアした者の責任だと思うわ。」

お話し会開始時刻の35分前に会場に着くと、玄関脇で佇むご婦人がいました。「ちょっと早く来すぎちゃって。」
昨夜はちょっと冷え込みましたので、ストーブを点けて、暖まりながら、プレお話し会です。

東京から2年半前に佐久に越してきたという彼女は、「佐久は大好き!移住してきてすごくよかったって思ってます。観光する場所はないけれど、住むには最高の土地です。○○区第○班、○○組の所属なんて言われて、すごい網の目レベルで地域社会が構成されているのにびっくりしたけれど、楽しく、幸せに暮らしています。」と佐久大好き宣言でした。自分の経験を生かして、ボランティアで佐久の若者の活動を支援して、ようやくその成果が出るそうで、とてもうれしそうに説明してくださいました。
「私はね、佐久のことをもっと知りたいの。だから、いろいろな機会を見つけていろいろな人のお話を聞くことにしているの。文章を読んでも「コピー&ペースト」している人もいて、やっぱり本人の生のお話を聞くのが一番。その人が自分で何を考えることができるのか、人柄や能力もわかりますから。」
これって、結構なプレッシャーですね。

そして、お話し会本体は、またまたの”女子会”となりました。座布団車座の女子会に参加できるのも、こんな活動をしている私くらいのもんでしょうか。忌憚のないご意見を伺いました。

・私は神奈川からきて50年。最初はなんて文化のないところかと思ったけれど、長く住んだらとても良いところだとわかったの。当初は日帰りで東京に芸術鑑賞に行ったりしたけどね。特にこの上宿は良いのよ。周りの自治区で人と人のつながりがなくなっていく中で、ここでは老人会も参加者が増えて活発に活動しているし、農協の婦人部もそう。ちょっと特別に良いところかも知れないわよ。でも佐久全体だったらもっと文化や芸術を大事にして楽しめる環境づくりが必要だと思うわ。
・私は佐久市内からここに嫁いできたので、あまり大きな差はないかも。でも程度の違いはあれ、ちょっと閉鎖的な感じはしますね。選挙になるとそれは顕著。スパイみたいな人もいるって聞きますね。

・この辺りは自校給食でもめたけれど、ちょっと論点が違っていたような気がするの。今の子供たちの食生活は給食だけを良くしてもどうにもならないんじゃないかしら。もっと”家庭”というものに焦点を当てて、しっかりと朝ご飯を自宅で食べさせるくらいのことをしてからじゃないと、給食だけ良くしても効果的じゃない気がする。
・たぶん、家庭の責任ですることや学校、地域社会でできることがそれぞれあるはず。でも、今、朝ごはんさえきちんととれない子供、きちんと準備できない親が現実にいる中で、地域社会としてきちんと取り組まなければいけない課題ですよね。親と子供の関係も変わってきているし。
・子供の同級生で、何度も姓が変わる子がいたし、両親が離婚して転校する子も多かったです。
・スマホは持っていても朝ごはんは食べてなかったり。お弁当がカロリーメイトだったって話も。話を聞いて可哀想になりましたが、本人はあまり気にしてなかったようです。そういうのが普通になってしまったのかもしれませんね。
●5人に1人は貧困とされる長野県の子供たち。佐久市の子供たちの実態・家庭環境をきちんと調べて、子供の貧困対策を重点施策として取り組むのは行政の喫緊の課題です。

未来の佐久については:
・佐久平駅から佐久大学までの地域を”文教地区”にするっている構想は素晴らしいと思うわ。我々が住む周辺部は環境を守り、里山を守り、優しく住むことができる場所に。そして文教地区には学生が行きかい、国際的な文化や芸術の香りがする街に。主要産業となる保健医療が我々の生活と海外のニーズを繋げる役割を果たす。そういうビジョンが必要なのよね!