東山道の北側に広がるため池の群。桑山地区の特徴はなんといっても、地区の農業を古くから支えてきたため池です。歩いてみると、のどかなため池の風景の中にも、ちょっと手入れが行き届いていないため池があるのには気づいていました。
熊本の地震の影響もあってか、住民が居住する環境、生計を委ねる環境について意見が多く出されました。

・一番大きな問題は、ソーラー発電です。一般住宅やこじんまりした複数世帯用のものではなくて、山を買い上げて木を伐りはらって、所々で建設が進む大規模ソーラー施設です。ソーラーがいけないとは思いません。でも、そこに住む住民は、そのほとんどが「雨が降ったら鉄砲水が出る。」、「崩れてきたらどうしよう?」、「まぶしくってしょうがない。」、「熱放射で暑くなっちまう。」、「せっかくの風景が台無しだ。」などなどの不安や反対意見を持っています。
いくら市に言っても中止してくれない。「法律に違反してないから。」、「条例違反がない。」から行政は何も関与できない、の一点張りです。業を煮やした私たちは”法律には法律”ということで、勉強して、民法で対抗することにしました。そこの居住する住民がその地域に伝わる慣習や環境を受け継ぎ守る権利を主張しました。なんとか、今は少し収まっていますが、また突然進行してしまうかもしれません。我々の住む環境を壊すことがあっても良くすることはない大規模なソーラー開発は、すぐに条例を作って厳しく規制すべきだと思います。

・ため池の補修を市に3年間要望し続けているけど、「実現には5年かかります。」と言われて早3年だよ。あと2年たてばなおしてもらえるかもしれないけれど、地震でもきて決壊したらどう責任を取ってくれるだい?ため池なんてのはその下に住む住民の命がかかってる話で、5年待てなんつう話じゃねえはずだ。そのうち「担当が代わったのでもう一度要望してください。」とか言われそうな気がして堪らねえ。

・大雨でため池が決壊しそうになったり、その下の新幹線や住民に被害が及びそうなことがたまにある。でもその時は行政は何もしてくれない。JRは自分の新幹線だけを守るために迅速に人を出して、新幹線を守るための水の排出をする。その水はその下に住む住民にかかってくるんだよね。もちろん新幹線も大事だが、そこに住む人の命をもっと大事にして欲しい。何かあってからでは遅すぎる。

・このあたりの山は”里山”。昔のように木が使える状況が生まれれば、もっと手入れもするようになるし、希望も生まれる。雇用も生まれる。金も地元で回る。林業の再生やバイオマスの活用は、ぜひ進めて欲しい政策です。

地元の人たちの意見を無視する行政。「法律の範囲内だから」という言い訳は、ただの怠慢にしか聞こえません。何が住民を苦しめているのか、何が彼らを不安に晒すのか、同じ目線で物を見て、一緒に考えないと、住民の皆さんが求める市民サービスの提供は難しいですね。
何か起こってしまってからでは、遅すぎます。