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兄が「おふくろのお墓参りに行きたい。」と言っていると、姪っ子から伝え聞いたのは2週間程前でした。「連休になって暖かい日を選んでね。」と、その日が今日。
仕事を早めに切り上げて、お墓掃除に。そして、兄夫婦と甥っ子を迎えに行き、お墓参りです。

闘病につかれ、死を覚悟していたであろう兄がすごく前向きになったのは、春が来て暖かくなり体が楽になったから、というだけではないでしょう。兄の周りで、彼に生きる希望を与える出来事が、いくつか起こっているんだろうなと感じます。
4年前の交通事故で失明して以来初めてのお墓参りになったそうです。
3月には歩けなかったのに、腕を支えてあげると自分でどんどん歩きます。急な坂だけおんぶして、会いたかった亡き母の墓前へ。
「おふくろと良いお話ができたかい?」と聞くと「うん、・・・・・・」とちょっと恥ずかし気に笑ってくれました。

このところ、知人やお世話になった人たちの不幸が続いていました。ほんの一か月前に一緒に飲んで楽しく過ごした人がある朝突然他界する。「死ぬ時期は自分で選べないんだな。」と思いました。一方で、何度も死を覚悟していた兄がどんどん回復する姿を見ると、「人を生かす力ってのが、本当にどこかに存在するんだな。」とも思えます。

全てが決まっていることなのかもしれません。

お墓参りの後に墓参道から見えた志賀上宿の佇まいの美しいこと。これが私の住む故郷です。