新しい道路や鉄道の建設が昔からの地域の生活圏を分断してしまい、住民の生活に大きな影響を与えるという事例が、日本でも海外でも多発しました。私が長年働いた東南アジアでは特に大規模道路の建設による生活や通学、商売、通院のアクセスなどに少なからぬ負の影響を与えた事例が散見されます。

上塚原地区は、見事に地区の真ん中を新幹線の高架が通り、また主要道路が縦貫しています。今日のお話し会の会場「上塚原コミュニティセンター」は、新幹線建設の地元還元施設だそうです。建設費およそ2億円といわれる建物は和室や広い板の間、大きな台所があり、区民215軒(区に加入していない家庭を含めると約300軒)が使うには十分な機能を備えた施設です。
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チラシを配りながら観察すると、高架といっても、一部は地面から直接構造物が立ち上がる構造で、いかにも問題がありそうでしたが、実際には分断された地域を迂回路等で繋ぐ工夫がされていて、見た目よりは弊害は少なそうにも感じました。

・前はね、新幹線の騒音もそんなに気になんなかったんだよ。ペアガラスの窓を閉めちゃえば、音も聞こえないし、振動なんてそんなに感じなかったよね。でも、長野新幹線から北陸新幹線になってから、佐久を通過するのが多くなっちゃて、それまで佐久平で停まるもんでゆっくりだったのが、すごいスピードで駆け抜けるようになっちゃったんだよ。
・それまでの、8両編成が12両編成でしょう?連休で混むときなんかは重いからかなあ、すごい音だし、すごい振動だよ。こんなの想像していなかった。
・「新幹線ができた後に建てた家は補償対象じゃあない!」って言われて困っている人たちもいるさ。
・市役所にJRと交渉してもらってるけど、何か少しでも改善してもらえるといいけどね。
・新幹線が全部佐久平に停まれば、たぶん騒音も振動も元通りで問題ないと思うよ。行政が頑張ってJRと交渉してくれないと、俺たちの生活だって大変だよ、こんな振動や騒音で悩まされるなんて思わなかったもの。

・地籍と行政区の不一致で問題があるよね。赤岩や常田では、区民で区費も払っているけれど、地籍が長土呂だから、新しい浅間小学校に通ってる子供が20人もいたりして、混乱してる。中には兄弟で違う小学校に通ってるなんて言う家もあったよ。
・そういえばお祭りやいろいろな行事に参加するのも、行政区や地籍の違いでいろいろと問題があるね。

・ワクワクする佐久市を創るには、まず”ワクワクする上塚原”を創っていくこと、まず自分たちの周りからワクワクすることを始める必要がありますよね?
・老人クラブはワクワクしないね。60歳で老人じゃねえ。ただ、役員押し付けられるだけだしね。
・文化や伝統行事をしっかりと見直して再興したいね。そして、子供たちとお年寄りの絆っていうか関係の強化。イキイキクラブも良いけれど、もう少しお年寄りの力を子供たちの教育や生活に役立てられるような活動。そこからワクワク感が生まれてくる活動を見つけ出したいなあ。

・高校野球の公式戦もできなような野球場を建設するなら、きちんとした大会を開けるソフトボール場を作った方がずっと喜ばれると思います。中途半端はダメ。
・ミニバスケットも会場に困っている。県大会を開催するのに「会場にはバスで来ないように!」っていうくらい駐車場も確保できないレベルの会場でやってるんですよ。
・テニスだって、女子選手が汚いトイレに長蛇の列を作って並んでいるのを見ると、何とかしてやりたい。
・温泉だ、野球場だ、サッカー場だ、と中途半端なものばかり作っているのは、財源に余裕があるからなんですか?だったら、市民が本当に欲しいものを創ってほしい。

・医療システムもきちんと機能していないと感じます。市外に嫁いだ娘が、里帰り出産をしたのだけれど、「紹介状がないとだめです。」って断られて、すごく不安な思いをしました。産婦人科もないところからせっかく生まれ育った佐久の病院を頼ってきたのに、もう少ししっかりした対応が必要だと思います。患者に寄り添うような。ホームドクター制度は良いと思いますが、今の佐久市は全然機能していません。
・医療費の高騰は、そういうところにも原因があるよね。きちんとしたシステムを運用できていれば、突然の医療費高騰や、国保税の値上げはなかったはず。
・もうおら家は大変。国保税だけで年間80万円も払えたもんじゃあねえよ。どうにかして欲しい!