ウルトラファインバブル














なんとなく大学の実験室を思い出す光景。
昨日は、佐久商工会議所ものづくり研究会チーム創佐久主催のウルトラファインバブル講演会に参加させていただきました。近年経済産業省が科学技術重要施策として取り組んでいたり、NHKなどで特番が組まれたりと、注目を集めている技術ですので、どんなものか実際に見て聞いてみたかったんですね。そして、それを佐久の技術者の方々がどういうスタンスでそれぞれの事業分野に取り込んだり応用したりするのか、そのあたりの議論を聞いてみたかったのが今回参加の一番の理由です。

内容は非常に分かり易く、すでに解明されている仕組みや、まだわかっていない部分等も含めて、これからの地場産業への応用可能性が非常に高いものだというのは素人の私でもよくわかりました。
ウルトラファインバブルは目に見えないくらい小さく数nm(ナノメートル)で、数μm(マイクロメートル)のマイクロバブル(例として入浴剤)が2~3分程度で水面に出て消えてしまうのに比して、ブラウン運動をするウルトラファインバブルは消えるのに4~5年かかるという驚異の安定した泡なのだそうです。
用途の可能性として(取り込む期待で異なる効果)
●加工時間の短縮
・ファインバブル調味液→煮物等の惣菜類、漬物
・塩抜き→漬物原料、水産加工品
●保存期間延長
・すすぎ水、冷却水、窒素FBでの静菌作用→保存期間の延長
●ph調整(CO添加)
・殺菌工程、製造工程
●洗剤、薬品、加工液の削減、作業時間の短縮
・目に見えない汚れに効果的

水耕栽培や魚の麻酔に使ったり、すでに実用化されている応用例は多様です。技術自体は特許がとられているのでこの技術を後追いで研究するというよりも、応用の可能性を開拓し自社製品の質の向上に資するという感じの技術なのだと思います。

地元の企業の方からの質問で一番多かったのは”介護施設での匂い”への対応可能性でした。ものづくり研究会の中でも、いろいろな議論がされてきたようですが、その可能性について発表者と参加者の間で意見交換がなされました。
・オゾンを取り込み噴霧することで脱臭効果が期待できるか?
・オゾン自体の人体への影響は?
・介護施設の匂いの原因は洗濯物。ファインバブルを用いた選択でより効果的な脱臭が可能。
・臭気自体をファインバブルに取り込み、排水処理するというようなことは可能か?

健康ブランドで佐久を世界に売り出していく中で、介護施設の作業環境や、入居者にとっての居住環境はQOLを左右する大変重要なもの。このファインバブルの議論がきっかけになり、地元企業による新たな脱臭環境が構築・改善されていくのであれば、地場の産業にとっても、介護を受ける人、介護技術者にとっても素晴らしいことだと思います。

頑張れ、ものづくり研究会!