フック事務総長2














ホテル ニューオータニの正面玄関に掲揚された国旗。私のベトナムでのカウンターパート(仕事相手)のフックさん一行を迎えるために掲揚された赤に黄色い星が一つベトナムの国旗、ベトナム社会主義共和国の国旗です。

ベトナムには別に国章というのもあってこれは
ベトナムの国章ういう感じです。
しかし、やはり国会事務総長って偉いんですね。天下のニューオータニが国旗掲揚して歓迎するんですから。ちょっと驚きで、記念撮影をしてしまいました。私が抱えているのは風呂敷で包んだ佐久の地酒です。宴会用の一升瓶と、お土産用の4合瓶。

グエン・ハイン・フックというのがフックさんの名前です。生まれは私と同じ1959年で4か月ほどお兄さん。お互いのもともとの専門が建設関係ということで、いろいろな話も弾みます。
現在は国会事務総長、中央執行委員会委員、国会議員と国の要職をいくつも兼務され大変多忙な毎日ですが、昨年からの調整がようやく実り今回の訪日が実現しました。
今回の訪日は、来年から始まる日本とベトナム国会機関間の新しい協力について関係者と協議をするためです。

「日本はきれい。美しいきれいと清潔なきれいの両方。素晴らしい国です。」 随行の国会事務局外交局長のゴック女史は初めての日本に興奮しながら、覚えたての日本語で”きれいです”と言いまくっています。今回の訪日に合わせて、プロジェクトの佐久間さんから日本語を習ってきたのだそう。結構上手でびっくりしました。

仕事上の精緻な議論や真摯な対応はもちろん重要なのですが、外国の要人を日本に呼ぶことの最も有効なポイントは”日本の良さを自分の目で見てわかってもらえること”です。今回もベトナム国会幹部が自分達の目で日本の衆議院法制局や事務局、国立国会図書館が如何に機能的に国会議員の補佐をしているかを確かめ、そこからベトナム国会の将来を導いていくための一つのマイルストーンになるはずです。

ゴック女史の「日本はきれい!」はまさに訪日の副次効果です。技術や知識だけでなく日本人や日本の組織がもつ素晴らしさを見て経験して日本を好きになってもらう。好きな人や尊敬する人との協力関係は、何でもない人とのソレとは少なからず異なるはず。そこに日本外交の根っこがあります。

昔の話ですが、エジプトでスエズ運河架橋の設計をしていたとき、どうしても日本の技術者を信頼できないというエジプト橋梁公社の総裁を日本に呼び本州四国連絡橋を見学してもらったことがあります。実物を見たその日から総裁の態度が一転して、尊敬と信頼の態度で担当技術者に接するようになりました。それまでの何百時間という不毛な議論がうそのようでした。これは百聞は一見に如かずの一例ですが、こういう技術面だけではなく、精神面も含めて、実際に現場を訪ねてもらい、見て触って感じていただくのが一番手っ取り早いことがよくあります。

さて、夕食会で飲んだ日本酒。巷ではやりの大吟醸ではなくて、私の好きな吟醸酒を少し冷やして飲んでもらいました。
「佐久には13蔵もあって、それぞれがすごくおいしい酒を造っているんですよ。今度マレーシアにも輸出を始めますが、ベトナムへも是非輸入してください!」
「ハノイもホーチミンも日本食屋が沢山あるし、どんどん増えてますよね。日本酒もベトナム人好みですし、この佐久のお酒はおいしいから人気が出ると思いますよ!輸入したいっていう人も必ずいると思います。」
とお墨付きをもらいました。お酒も、まず飲んでもらって、ですね。お米も野菜も同じでしょう。

佐久の酒、米、野菜 ベトナム輸出作戦開始でしょうか?
フック事務省庁1