政策策定ワークショップ














「皆さんの、”理想の1日”を描写して下さい。」
「ただし、ただ歯を磨くと言っても、界面活性剤や体、環境に良くないものが入っていない歯磨きを使うとか、朝食も、無農薬や有機栽培野菜を食べるとか、お散歩だって、きれいに整備された遊歩道を歩くのか、犬が歩きやすい道を歩くのか、草がぼうぼうのワイルドな道を歩くのか、全てを具体化・詳細化して考えてみて下さい。そして、なぜそれがあなたの理想なのかも一緒に。」
参加者は戸惑いながらも、自分の理想の1日を描写します。

「次は、グループごとに、みなさんの理想の一日の一つ一つの行動がどう成り立っているか考えてください。あなた一人でできること。向こう三軒両隣でできること、地区レベルで取り組むこと。行政の力がいること。それらの相関関係も念頭に。」

さて、みんなで発表です。
皆いろいろと考え工夫して、いろいろな相関図や、役割図を説明しました。

「皆さん、駄目ですね。全員失格です。いつもだと、このワークショップは2日半かけてやって、このタイミングで気力を失くす人がいるほど、皆さんの意見を否定します。例外なく皆さんの考えが間違っているからです。今日は半日だけなので、皆さんを否定するのはやめて、なぜダメなのかを簡単に説明します。」(以下は私の意訳です。正確ではありません。その後の懇親会での意見も含みます。)
・行政にやってほしい仕事をただ陳情してはダメです。要望もダメ。やってもらうのではなくて、自分たちを含めてどうすべきか提案しなければ。
・自分の役割をもっときちんと考えましょう。行政の仕事と整理した内容にも必ずあなた個人が果たすべき役割があるはずです。
・「政治」というのは、個別の事象の判断。判断してやると決めたものをどう具体化していくかが政策。
・「政治」という判断に主体的に参加していくのは、市民の責任。そういう形で一人一人が責任を負うべき。
・誰に任せれば良い。ということではなく、誰と一緒に”考え”、”判断し”、”行動する”かを選択することが大事。
・口先だけの住民参加ではなく、市民の皆さん一人一人が本当に政治に参加することができれば、佐久市は間違いなく日本で一番幸せなマチになります。選挙用の政策ではなくて、本当に市民のためになる政策を考えようとする皆さんのような方がいるのですから。

13人の参加者は、13通りの感想を抱いたと思います。言葉の受け取り方も異なるでしょう。
でも、2時間半のワークの後の「我々がすべきは、要望ではなく、提案だ。」という言葉は、見事に全員の心を射止めたはずです。