芹ヶ谷だより

美術館スタッフが皆さまにお届けします。

2013年11月

リトグラフで制作の秋

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秋らしい気候となった芹ケ谷公園。
レンガの石畳を歩くと、
ユリノキの大きな黄色い落ち葉が
風に乗って追いかけてきます。






美術館の版画工房では創作講座リトグラフが始まっています。
講師は版画家の近藤英樹さん。この講座ではアルミの版を使います。
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受講生は自分の下絵をもとに、それぞれのペースで多色刷りの作品を制作中。
みなさん芸術の秋を楽しまれています。
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リトグラフは水と油が反発する原理を利用して印刷します。
そして、えがいたまま、そのままの版ができる、
魅力的な版画です。
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木版のように彫ったり削ったりしないのに、なぜ版画が刷れるのでしょうか。
不思議ですね!
それは薬品で化学反応を起こしているからです。
版のうえの化学反応によって、えがいた部分は油分をひきつけるようになります。

それ以外の部分は水をひきつけるようになります(製版といいます)。
印刷するときは、版をスポンジで適度に湿し、油性のインクをつけます。
それをプレス機で刷りとれば、作品のできあがり。



・・・言葉だけでは「???」というかたには、一日でリトグラフが体験できる講座もあります。
ただいま、今年度最終回の受講生を募集中です。
一日講座リトグラフのご案内へ(PDFファイル)

製版の工程が少し複雑なのと、プレス機の操作に力が必要ですが、ぜひ挑戦してみて下さい!

「縁起もの」展 後期展示はじまりました!

秋の企画展「縁起もの―版画と絵画で楽しむ吉祥図像」後期の展示がはじまりました!
作品全点展示替しております。前期をご覧いただいた方もあらためて楽しんでいただける内容になっています!

後期展示の作品からいくつかおすすめをご紹介します。

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森狙仙(もり そせん)「猪図屏風」(株式会社千總所蔵)です。
動物画の名手といわれた大坂の画家が描きました。
どっしりした大きなイノシシの絵ですが、とても深い意味があります。
描かれた「身をふせる猪」=「ふせゐ(い)」という言葉は「撫綏(ぶすい)」と音が通じます。
「撫綏(ぶすい)」とは、「民を撫(な)で安んじる」という意味ですから、この図様は天下泰平を表すのです。
猪の悩ましげな表情や、ブルーの瞳が魅力的な一枚。ぜひ近寄ってご覧下さい。

02
続いて、喜多武清(きた ぶせい)「布袋(ほてい)と唐子(からこ)」(町田市立国際版画美術館)をご紹介しましょう。
七福神の一人、布袋様の背負った袋から、可愛らしい子供達と宝珠がころころ転がりだしてきます。布袋様のにんまりした顔にご注目!

11与謝蕪村「尉姥図」
与謝蕪村(よさ ぶそん)「尉姥(じょううば)図」です。
朝日を拝んでいる老夫婦は、謡曲「高砂(たかさご)」に登場する松の精霊です。
夫婦が仲良く長生きできるように、という願いを込めた一枚です。
もうすぐ11月15日、七五三の日ですが、千歳飴の袋にもこのご長寿カップルは描かれています。

その他、縁起のいい作品を取り揃えて、みなさまをお待ちしております。

前期に引き続き、おみくじもご用意しております。入り口で運気アップを!
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美術館入り口には、かわいい「縁起もの」スタンプも!
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どうぞ記念にペタッと押して、お持ち帰りください!

見れば見るほど縁起のよくなる(かもしれない?)展覧会、みなさまぜひお運びください!

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