版画工房では、来る10月にメゾチントの講座を開催します。

メゾチントは銅版画の技法のひとつ。

表面全体をヤスリ状にザラザラに加工した銅板を、版に使います。(これを「目立てをした版」と呼びます。今回の講座ではあらかじめ目立てをした版を使用します。)


①目立てDSCN0004②ベルソー

写真左:「ベルソー」という道具で銅板の表面全体に細かな凹凸をつけます。
写真右:ベルソー(先端が無数の細かい刃になっています。)


版面のザラザラした細かな凹凸を、削ったり磨いたりすることで絵を描いてゆくのです。

③描画DSCN0017


目立てをした版をそのまま刷ると、均一に真っ黒な面になりますが、
少しだけ削ったところは濃いグレーになり、もっと削ると明るいグレーになります。

そしてさらに磨けば、その部分は白くなります。

エッチングやドライポイントとは対照的に、メゾチントはこのように黒からグレー、白に至る様々な段階の階調(グラデーション)で絵を描くのです。

こうして作られる作品は、描かれた対象が光を受けて闇に浮かび上がるような表現が特徴です。

当館の収蔵作品より
ジョン・マーチン『失楽園』より「神の声を聞くアダム」1826年刊
失楽園


2013年度メゾチント講座 受講生作品

 名称未設定-4
狼

現在常設展示室に出品中の、現代日本を代表する銅版画家・深沢幸雄氏の作品にもメゾチントの技法が多く用いられています。
(展示は9月2日まで。詳しくはこちら。)

この魅力的な銅版画にあなたも挑戦してみませんか。
講座受講生の募集期間は8月30日正午から9月17日までです。
ご応募お待ちしています!!

ピックアップ技法講座 銅版画(メゾチント)
期 間:2018年10月12日、19日、26日
(金曜日・全3回。3回とも要出席。)
時 間 : 午後1時30分~4時30分
会 場 : 町田市立国際版画美術館・版画工房 
講 師 : 馬場 知子氏(ばば ともこ:版画家)
受講料:6,000円 定員:15名
詳しくはこちらをご覧ください。