ご報告が遅れましたが、9月29日「特別ギャラリートーク・シュマイサーが訪ねた地」の第2弾「ラダック」を開催しました。講師は写真家で編集者の山本高樹氏。台風24号の接近が警戒されるあいにくの天候にもかかわらず、ラダックに興味をお持ちのみなさまにご参加いただきました。

ラダックでの取材をライフワークとされる山本氏は、この夏も現地を訪ねられたとのこと。ラダックの生活や人々を身近に知る山本氏ならではのお話となりました。
 
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インド北東部のラダック地方は、国境紛争のため外国人の立入りは1973年まで禁じられており、古くからの文化が残されていました。シュマイサーがここを訪ねたのは1984年。「この異世界がまだ違っているうちに、その壮大で感動的な姿を捉えるのに辛うじて間に合った」と当時出版された画集に書かれています。

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シュマイサーたちは荷物を馬に積み、ほぼ徒歩で6週間をかけこの地を巡りました。30年以上経った今日では自動車が走り、インターネットの利用も進んでいます。そんな現代の目で見ても、「そう、あそこはこういう場所だ」と感じさせる何か、その場所の「本質」みたいなものがシュマイサーの作品にはとらえられている、と山本さんはおっしゃいます。

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シュマイサーがこの地を訪ねたのは7月。標高の高いラダックの空気は澄み渡り、強い陽射しのなか、はるか遠くの景色までくっきりと目に映るのだそうです。そして聞こえてくるのは風の音。山本さんはそれを「風息」という言葉で表現されています。
「行こうと思えば意外と簡単に行けますよ」とのことですが、さていかがでしょうか?
Days in Ladakh: http://ymtk.jp/ladakh/

特別ギャラリートーク「シュマイサーの訪ねた地」第3回はオーストラリア・アーネムランドをとりあげます。シュマイサーが最晩年に訪ね、アボリジニのアーティストたちと共同制作を行った地です。この地域に暮らすヨルング族の研究をされている、文化人類学者の窪田幸子先生のお話です。ぜひご参加下さい!
 
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