喫茶店や本屋さん、美容院や歯医者さんなどなど、近所のお店に置かれたフリーペーパー、ミニコミ誌、ZINE。紙を四つ折りにしただけの簡単なつくりだったりもするけれど、手に取ってみると、その地域ならではの興味深い情報がのっています。

 ところで、こうしたフリーペーパーって、どんな人たちが作っているのでしょう? 「インプリントまちだ展2020」では、住む町に育てる文化としてフリーペーパーを取り上げ、町田周辺で発行されている4誌をご紹介しています。

フリーペーパー


 FC町田ゼルビアのホームゲームで配布される 「ガゼッタ・デロ・マチダ」(現在は休刊中)。試合の予定や選手インタビューなど、ゼルビアに関する記事はもちろん、応援を楽しむための情報ものっています。サポーターが集まり、熱い応援を繰り広げるスタジアムのゴール裏は誰でも入れるエリアですが、初めて行くのはちょっと勇気がいるかも。そんな応援初心者にもわかりやすい記事を心がけ、ゼルビアサポーターの輪を広げることを目指しています。

「玉川つばめ通信」は玉川学園周辺の情報を発信するフリーペーパー。その名前は、かつて小田急線の玉川学園前駅の構内にあったつばめの巣に由来するとか。イラスト入りで紹介される「気になるお店訪問」など、地域に住む人だからこそ書ける内容となっています。

 こどもの国駅周辺エンタメマガジン『国マガ』は、この地域に住む、マンガ家を目指す同人で創刊されました。少年ギャグマンガの新人に贈られる赤塚賞の29年ぶりの入選賞受賞者として最近話題のおぎぬまX氏も、かつてここで腕をみがきました。今回の展覧会にあわせて発行された特別版「町マガ」を展覧会場で配布しています。
 
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 「らぶ♡ふぁみ」は子育て世帯のための情報誌。「ママ友」という言葉がありますが、乳幼児をかかえて外出もままならない時期に友だちをつくり、子育て情報を得るのはそれほど簡単ではありません。乳幼児連れでも安心な飲食店や美容室などの紹介や、授乳室や子どもトイレの情報など、自分が体験してよいと思ったものだけを掲載し、子育て世帯を応援するフリーペーパーです。

 「インプリントまちだ展2020」ではこの4誌に、始めたきっかけや誌面づくりの工夫などをインタビューし展示室でご紹介しています(詳しい内容を図録にも載せています)。こういう活動が文化を育て、街を住み良くしてくれるのですね。

 7月24日(金・祝)にはこれらを発行している4団体をお招きし、「町田・フリーペーパー・ギャザリング」を開催します。それぞれの活動についてお話いただくほか、パネルディスカッションも予定しています。会場からの質問タイムも予定しています。ぜひご参加ください。

http://hanga-museum.jp/exhibition/index/2020-444