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原文入力:2010-04-19午後09:54:26(1604字)
‘伊藤=平和主義者,安重根=理想主義者’
右派 顔色伺い…歴史認識 転換できず

チョン・ナムグ記者

←左側から安重根,伊藤博文.

‘日本と朝鮮半島’特集放送

‘両班出身. 国債補償運動に参加した民族主義者’. 日帝が外交権を剥奪し軍隊を解散させるや‘義兵運動’に加担し、日帝の強制併合が現実に近づくと‘朝鮮独立と東洋平和のために断指同盟を結び伊藤を暗殺した人物’.

韓日強制併合100年を迎え、日本公営放送<NHK>が18日夜9時から73分間にわたり放送した‘日本と朝鮮半島’ 5部作の特集プログラム初回‘韓国併合の道、伊藤博文(右側写真)と安重根(左側)’編は、安義士をこのように描写した。孫のウンホ(92)氏が祖父を‘ロマンチスト’と表現したことを、それとなく強調し安義士を実現されがたい平和論を掲げた‘理想主義者’のように描いた部分は頷きがたいとは言え、‘暗殺者’と表現してきた安義士の行跡を偏見抜きに扱おうと努めた跡は歴然としていた。

しかし、乙巳条約を強要し朝鮮統監を務め植民地支配の道を整えた伊藤博文に対する<NHK>の描写は、両国間の歴史認識の谷を埋めるのがどれほど難しいかを示した。<NHK>は伊藤が‘現実主義的帝国主義者’だったことを否定しなかった。だが伊藤を‘朝鮮を近代化した自治植民地に作ろうと構想した平和論者’として描写した。ただし、植民地争奪戦が広がった当時、国際情勢がその道を開いてくれず1905年乙巳条約に高宗が反対し朝鮮で民族主義が高揚され葛藤が全面化され‘併合の道’に進んだということがこの特集の根幹だ。

特集の初回は‘国際的な視点’で歴史を振り返ると明らかにした通り、周辺国の動きも振り返った。1905年、乙巳条約(第2次韓日協約)が‘自由な雰囲気で締結されたものではない’という駐韓米国公使の報告書を通じ条約の正当性問題を提起した。しかし 「高宗が1907年にオランダ,ハーグ万国平和会談に密使を派遣し、乙巳条約が朝鮮政府の意に反することを知らせようとしたが、米国・英国だけでなく一時 朝鮮政府を支援していたロシアも密使の会議参加を阻んだ」とし、強制併合が日本の独自決定だけではないという印象も漂わせた。

もちろん日本の視聴者たちの間では‘安義士の見解に傾倒した放送だった’という不満も出た。批判してはならない‘聖域’に置かれていた伊藤の歩みを、道徳的正当性を持った安義士の歩みと対応させたためと見える。反面、日本視聴者たちの中でも‘良い帝国主義と悪い帝国主義がありえるのか’という指摘があった。‘ホクシュ’というIDを使うネチズンはブログで「(放送は)伊藤が韓国を近代化するなど良くしようとしたが理解を得られなかったと言うが、改革運動は朝鮮が独自に先にしていた」と指摘した。

シン・ウニョン安重根義士記念事業会責任研究員は「伊藤を帝国主義者として描写するなど一部進展もあるが、帝国主義侵略を周辺国の意向に反して、大きな苦痛を加えたことと見る認識の大転換には進むことができなかったのは残念だ」とし「当初、放送を準備する時<NHK>は非常に意欲的だったが、結局 日本国内右派の反発を大きく意識したようだ」と話した。
<NHK>は5月16日に第2部‘民族自決を要求する声’編を放送する。続いて‘戦場に動員された人々’,‘冷戦に裂かれた在日韓国人’,‘韓日関係はこのように構築された’ (以上 仮題)編を続けて放送する予定だ。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/416730.html 訳J.S