「婚活」に疲れる若者たち デートのハウツー講習も

 
 土曜日の午後7時。東京・赤坂のブライダル施設は、約200人の若者でいっぱいだった。この日は20代対象の婚活パーティーが開かれ、男性と女性がそれぞれ100人ずつ集まった。

 
 パーティーが始まってから1時間が経過すると、女性が一度に15人ほど会場から出て行った。記者はそのうちの1人に話しかけた。

 「パーティーはまだ30分ありますよ」
 「飽きたから帰るんです。だって男子が少ないでしょう? 女子ばかりで何か疲れた」

 この感想は少し変だ。会場の男女比は1:1に設定されており、男性が少ないはずはない。女性が錯覚を抱いてしまう本当の理由は何なのだろう……。

 
パーティーの途中で「男が少ない」と帰ってしまった女性を思い出した。将来のパートナーを決めるとなれば、収入や人となりが気になるのも仕方ない。しかし考え込むほど相手の「選択肢」が狭まり、徒労感ばかりが募るのかもしれない。


 
これは興味深い。なぜ未婚なのかという質問に「適当な相手がいない」という答えが多いが、男女同じ人数でも自分の理想に合う相手がいないと「男が少ない」と錯覚してしまう。

このブログで何度も書いてきたように、女性が男性に希望する男性の年収は平均年収よりも高い。女性の認識が男性を不当に切り捨てているんじゃないだろうか。

 
 だが、やみくもに婚活パーティーに出席しても、出会いにはつながらないかもしれない。出会いの成功率を上げるには、最低限のマナーやテクニックがいる。そこで総合小売業イオン(8267)の傘下で結婚相手紹介サービスのツヴァイ(2417)は、「出会い準備講座」を開いている。

 東京・銀座で週末、開かれる「出会い準備講座」に行ってみた。参加者は20〜40代の27人。女性と男性は半々だ。

 
講座は必要だと思うな。

 
 講座の後半は、初デートのハウツーだ。男女の振る舞い方のダメな例とよい例を、映像で交互に見せる。目的のスポットに行く道で迷わない、店員に偉そうにしない……など、街でよくみかける悪例に注意を促す。

 「お会計では、絶対に男性が女性におごらなければいけません。男性は女性をエスコートします。割り勘は避けて下さい」

 相手が割り勘を望む場合もあるのでは? 記者がそう思っていると、高橋氏が続ける。

 「男性のみなさん、女性が割り勘を主張したら、こう言ってください。『今日はカッコつけさせてください』」

 会場は笑いに包まれた。


 
男女平等に異論は全くないが、男性が女性におごらないと話が進まないのなら、女性の権利を主張する人々は「男性におごってもらうのをやめよう」と言うべきなんじゃないか?