2010年10月21日

こんなはずじゃないのに2

どうやってコンサルタントを選べばよいのか、のつづきですよ。

ウェブサイトの中身ですが、「有名人との対談が雑誌に載りました」みたいなことをウリのひとつにしているお方。お金を払えば、そこそこの芸能人との対談を掲載してくれるビジネス誌は何誌もありますから、まともな人は絡んではきません。注意しましょう。


また、無料相談を大々的に掲げているお方。これは、実は見分けがむずかしいです。なかには、ほんとうにボランティアや、好奇心旺盛であるがゆえに無料相談をしている人もいます。しかし、多くはクライアント獲得に困っているお方です。あるいは、若手にトレーニングさせたい、なんていう組織の都合もあるでしょう。

 

結果をちゃんと出せるコンサルタントなら、クライアントが離してくれません。それゆえ、新規のご依頼案件を受けつけることがむずかしかったりします。実際、無料相談にまで応えている時間はないはずなのですが…。

 

同様に、「成功報酬制」を掲げているお方も、ちょっと。きちんと顧問料、契約料を支払ってくださるクライアントさんが何社もあったら、当面無料のコンサルティング依頼を受けることはむずかしいですよね。“1位指名”してくださる会社さんがあるのに、なぜ成功報酬を? 考えられるのは、集客に苦慮しているか、その「報酬」額がとても高率であるか、のいずれかでしょうか。


……ちまたにあふれる無数のマーケティングサービス。その深層には不景気が横たわっていると思います。すなわち、景気が悪ければ、自前のビジネスをがんばるのではなく、増加傾向の困っている企業に向けたサービス展開をするほうが商機がある、という普遍のセオリーです。

 

たとえば、ゴールド・ラッシュでおおぜいの人が確率の低い賭け(金を発見すること)に熱中するなら、必要な道具や衣類(ジーンズのルーツ!)を彼らに売るビジネスのほうが確実に儲かる、という発想。

クーポンサイトである「米グルーポン」のサービスが前例のないほど急速に拡大しているのも、集客に困っている飲食店やエステサロンが非常にたくさんある、という現況があるからこそ、でしょう?



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