私は実は吹奏楽をしていたり(但し只今は諸事情により休団中)する関係上、吹奏楽だけでなくオーケストラの演奏会とかにも幾度も聴きに行っていますが、たまたま私が行っていた演奏会では聴衆のマナーが良かったのか、それとも関西地区の演奏会しか聴きに行っていないからなのか、キレる人なんて見た覚えないんですけどね・・・

キレる客対策、業界本腰 クラシック演奏会でトラブル急増(朝日新聞Webページ)

何だか、業界を巻き込んだえらい問題になっているようで、チラシ配布(他楽団の演奏会のお知らせなどが入っている)を止めたりマナーブックを配ったり・・・業界の皆さんの苦心のほどが伺えます。

ところで、この記事で妙に一番納得したのは最後のくだり。

ちなみに関西からは、こんな「キレ客」にともなうトラブルはあまりきこえてこない。「何か問題があれば客同士が『おい、やめえや』と注意しあうし、さばさばしているから不快感も後にひかない。主催者を巻き込んでのトラブルは、ほとんど聞かない」(大阪フィルハーモニー交響楽団事務局)とか。

「関西の方がキレ客のトラブルが多いんじゃないの?」と不審に思う人も多いと思いますが、意外や意外、そうではないようですね。
そもそも見ず知らずの人に対しても物を言える人の割合が多いという関西地区の風土が、ここでは妙にプラスに作用しているようで、例えトラブルになっても今度は他の第三者が仲裁に入るというパターンも結構あるので主催者まで巻き込む事がないのかな、とも思います。

いくら関西人が喧しい(あくまでもイメージ)と言ったって、みんなが喧しいわけでもないし(現に私は寡黙な方ですし)、また「オーケストラの演奏会」というものが、関東地区に比べて関西地区ではよりフォーマルな場所であるという認識、つまり取るに足らない事で我を通すのはみっともないという認識を持っている人が多いのかな、とも思います。

それは逆に、関西地区ではまだまだオーケストラの敷居が高い、と言う事にもなりますし、どっちもどっちなんでしょうけどね・・・