こちらのエントリーでご紹介したように、東北新幹線の新青森開業後に運転されるE5系新型車両を用いた新列車名の名称が募集されていました。

本日、その応募結果をもとにした新列車名称が発表されました。

新しい東北新幹線の列車愛称等の決定について(JR東日本プレスリリース)

新列車名称は、「はやぶさ」です。

「はやぶさ」といえば、昨年3月まで東京〜熊本間の寝台特急に付与されていた名称ですが、僅か2年のブランクで新幹線の名称に返り咲きとなりました。
この2年という期間は、伝統のある列車名の中では一番短い部類になるのでは、と思いました。

例えば、ぱっと思いついただけでも、

「つばめ」:1975年廃止〜1992年復活(17年間)
「さくら」:2005年廃止〜2011年復活(6年間)
「はくたか」:1982年廃止〜1997年復活(15年間)

といったように、それなりの期間がかかっているだけに、「はやぶさ」の返り咲きの早さが目立ちます。

さて、今回の列車愛称募集の結果は、上位3位までがプレスリリースに掲載されていました。
それによると、
第1位:はつかり、第2位:はつね、第3位:みちのく
となっています。

私自身は第1位の「はつかり」に投票しましたが、先の「はやて」の例にもあったように、トップの愛称名が必ずしも採用されるわけではありませんでした。

「さくら」の場合は元々本州・九州間の列車愛称だったので、あまり違和感ありませんでしたが、「はやぶさ」の場合は、本州・九州間の寝台特急から関東・東北間の新幹線の愛称となるために、違和感を感じる人も多いのかな、とも思います。
違和感だけならまだしも、伝統ある列車愛称を九州から東北へコンバートすることについて、何か異議とかあったのかな、と思ったりもしたのですが、そういう点は、事前にチェックした上での今回の決定という旨、下記の記事にて紹介されていました。

高速新幹線の愛称が決定(レスポンス自動車ニュース)

何故だか自動車ニュースでこういう話題が取り上げられているのですが、該当する箇所は次の通りです。
「東京と九州を結ぶ伝統列車として親しまれてきた愛称を採用するということで、JR九州をはじめとする関係各所には事前に使用確認、商標上のチェックなどを経て今回の発表となった」(同社)


これに類する話として、「つばめ」が1992年に九州内の特急として復活する際にJR各社に確認を取ったというエピソードを思い出しました。

東京と九州を結ぶ伝統ある列車名が東京と青森を結ぶ新幹線の列車名として復活する。
そのことに対して賛否はあるのかも知れませんが、ともあれ「伝統ある列車名」がまた一つ復活し、その列車名自体の歴史に新たなるページを記すことができることは、個人的には嬉しいな、とも思いました。

ところで、応募上位の愛称ですが、第一位「はつかり」、第三位「みちのく」は、いずれも東北本線の特急として(「みちのく」は途中常磐線経由)採用された愛称ですが、「はつね」は何か…と思った方は、こちらの記事をお読みいただければと思います。

東北新幹線・新型車両の愛称募集、「はつね」は2位だった(ITMedia News)

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