昨年5月にこちらのエントリーでご紹介したように、ICOCA・PiTaPa・Suica他全国の主要交通系ICカードの相互利用が平成25(2013)年春にも実施されることが発表されていましたが、この度、相互利用開始日などの詳細が発表となりましたので、ご紹介したいと思います。

交通系ICカードの全国相互利用サービスがいよいよ始まります!(JR西日本プレスリリース)
交通系ICカードの全国相互利用サービスがいよいよ始まります!(スルッとKANSAIプレスリリース)

サービスの概要は、以前のエントリーで述べたように、北から順番にKitaca(JR北海道)・Suica(JR東日本他)・PASMO(関東地区民鉄・バス)・TOICA(JR東海)・manaca(名鉄他)・ICOCA(JR西日本・JR四国)・PiTaPa(関西地区他民鉄・バス)・SUGOCA(JR九州)・nimoca(西鉄他)・はやかけん(福岡市交通局)の計10種類の交通系ICカードが相互利用できるようになるものです。
但し、これらのICカードの利用エリア全てで相互利用ができるわけではなく、例えばPiTaPaエリアのバスで、既に相互利用できるICOCA以外の交通系ICカードで今回から相互利用ができる事業者は、大阪市交通局・水間鉄道・しずてつジャストラインの3事業者のみとなっていますし、他の交通系ICカード利用エリアでもそういったケースもありそうなので注意が必要です。

また交通利用だけでなく、電子マネーによるショッピング利用についても相互利用が可能となります。但し、PiTaPaについてはこの相互利用からは除外されています。
つまり、PiTaPa加盟店での交通系ICカード決済は従前どおりPiTaPaのみ、またPiTaPaカードによる電子決済が利用できるのもPiTaPa加盟店のみのままとなります。
やはりこの辺りは、PiTaPaが今回相互利用の交通系ICカードの中で唯一の後払い方式を採用していることに起因しているのかな、とも思ったりしました。

ただ、PiTaPaエリアでのバス事業者での相互利用の少なさは、後払いとはあまり関係が無いのかな、とも思います。今後利用できる事業者の拡大が望まれます。

PiTaPaに関していえば、相互利用エリアでの支払いが後払いなのかプリペイド(前払い)なのかが気になるところですが、現状のICOCAエリアとの相互利用の様子から見て、プリペイドでのみ利用可能と扱うのかな、と推測されます。


これまで、例えばSuicaあるいはPASMOを所持する関東在住の利用者が、出張等で関西地区の民鉄・地下鉄を利用する場合は手持ちの交通系ICカードが利用できなかったのですが、そういった不便がようやく解消されることとなりますし、そういう意味ではこの相互利用拡大を待ち望んでいた人にとっては待望のニュースになるかな、とも思いました。

鉄道主要10 ICカード、2013年3月23日相互利用開始: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
交通系ICカード発行事業者10社局、交通系ICカードの全国相互利用サービスを2013(平成25)年3月23日(土)より開始 - kqtrain.net(京浜急行)
交通系ICカードの全国相互利用サービス開始のお知らせ: 鉄道の小箱


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