JR北海道の江差線のうち木古内〜江差間は来月5月11日(日)の運行をもって廃止となります。

この廃止に向けて、キハ40系やキハ183系を用いた団体臨時列車が昨年春より「ありがとう江差線企画」として運行されてきました。
ところが、臨時列車に用いるキハ183系が昨年夏のエンジン炎上事故の関係で車両不足に陥ったり、またJR北海道そのもので安全体制を揺るがす不祥事も明るみに出てきたことによる自粛の影響もあり、この「ありがとう江差線企画」がどのように運行終了まで続くのか、気になってはいました。

そんな中、廃止の本当に間際となりますが、14系客車を使用した団体臨時列車「ありがとう江差線号」が函館〜江差で運行されることがJR北海道函館支社から発表がありました。

臨時列車『さようなら江差線号』乗車と江差線木古内〜江差間全駅めぐりの旅(JR北海道函館支社|トピックス)

運行日は廃止直前の5月10日(土)・11日(日)の二日間です。
使用される客車は、「SL函館大沼号」で使用されている14系客車で、これにディーゼル機関車を前後で挟むプッシュプルで運行されます。
この列車を使用したツアーでは、この団体臨時列車の乗車に加え、江差線の廃止される10駅を全駅バスで訪問するという、まさにフィナーレにふさわしい企画となっています。

参加費は大人13,500円となっています。なお、ツアーは両日とも函館から往路でありがとう江差線号に乗車する「Aコース」と、江差から復路で乗車する「Bコース」が用意されています。


本来なら、もっと面白い企画が連続して江差線の関係で行われたのかも知れませんが、前述の理由で実現されなかったとすれば、やはり惜しいといえますが、それでも最後に客車列車による臨時列車の運行ということで、最後の最後に見せ場を作ってくれたのかな、と感じました。

ところで、参加申し込みについては、往復はがきによる応募のみで、応募多数の場合は抽選となります。また、応募の締め切りは4月10日(金)消印有効となっています。
その他の詳細は、上記の募集案内をご覧になっていただきたいのですが、廃止直前でかつこれまでになかった客車による団体臨時列車であることから、相当な人気になるのかな、と思ったニュースでした。

江差線最終日に14系客車: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」


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