この1月27日(金)に新型車両泉北12000系の営業運転が開始となり、より注目を集めるようになった、泉北高速鉄道の特急「泉北ライナー」。
ところでこの「泉北ライナー」ですが、元来泉北高速鉄道沿線の通勤・通学客の有料着席サービスという性格を有していることから、その本領と実態をこの目で見るためには、平日の朝の難波行きである上り列車(62号・64号)か、同じく平日の夕方〜夜の和泉中央行きとなる下り列車(65号・67号・69号・71号)に乗ってみないと分かりません。

泉北高速鉄道沿線に住んでいれば、これらの乗車は難なくできるわけですが、(かつては住んでいたが)現在阪和線沿線に住んでいる私にとっては、これが意外と難しいところがあり、今までは土休日の乗車がほとんどでした。

今回、ようやく平日の下り(難波18:35発)の泉北ライナー65号に乗車し、通勤・通学時間帯における着席輸送サービスの実態をこの目で確かめてくることができましたので、ご報告したいと思います。

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難波駅の発着表示。
この日は高野山のケーブルカーが雪の影響で終日運休となっていましたが、そんな運行情報は案内表示が右下に表示されるようになっています。
泉北ライナー65号は、18:26発の準急泉中央行きの後に入線します。

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難波駅改札内にある「泉北ライナー」特急券自動販売機。
券売機は2台あるのですが、行列はできていないまでも常に誰かが特急券を買っている状況でした。
思っていた以上に意外に特急券が売れているのかな、という感じを受けました。

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泉北ライナー65号となる泉北12000系は18:28に入線してきました。
難波駅で10名ほどの降車があったのもこれまた意外でした。
この時間の上り列車は夕ラッシュと逆方向なので基本的に空いていて、泉北ライナー自体も利用そのものはあまり見込めない時間・方向なわけですが、それでも10名程度この列車に乗っていたということで、空いていても特急の座席に座りたい、という人が少なからずいる模様です。


私の乗車したのは2号車。
元々、難波駅からは4号車(3階改札に近い側)から埋まっていく傾向があるのですが、そこから少し離れた2号車でも難波から15名ほどの乗車がありました。

続く新今宮、天下茶屋ともに5名ほど乗車し、天下茶屋発車時点では窓側はほぼ全て埋まっていて、通路側の席にも若干座っている人がいる、という乗車率で泉ヶ丘まで向かいます。
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天下茶屋〜泉ヶ丘間の2号車の様子。
やや見づらいかも知れませんが、通路側の座席には誰か座っているのが分かるかと思います。

この状況は、他の1・3・4号車の各車両でも同じような状況で、4号車では通路側まで埋まっている席が若干多かった感じでした。
あくまで目算ですが、乗車率にして6割程度でしょうか。

今度は泉北線内の下車の状況です。
これも私の乗車した2号車を基準でみます。

まず泉ヶ丘(18:57着)では5名ほど下車。
続く栂・美木多(19:00着)では2名ほど下車。
光明池(19:03着)では8名ほど下車
終点の和泉中央(19:06着)で残り10名ほどが下車しました。
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和泉中央駅に到着。

これまた意外ではありますが、下車客の数では和泉中央>光明池>泉ヶ丘>栂・美木多となっていました。
勿論私の乗車した2号車の様子だけでは判断できないのですが、おおよその傾向として、乗車時間の長い=長い時間座っていられる光明池・和泉中央着の利用が比較的多くなるのかも知れません。
なお、以下でご紹介している泉北線内の駅の降車人員でみると、以下の通りとなっていて、そのデータとはまた違う傾向がみられるのも興味深いところでしょうか。

(参考)泉北線内降車人員(中百舌鳥除く、平成26年)
泉ヶ丘(21,277)>和泉中央(16,092)>光明池(15,719)>深井(12,383)>栂・美木多(10,535)
(出典:大阪府/平成27年度大阪府統計年鑑(平成28年3月刊行)


このように、平日の夕方下りの「泉北ライナー」に乗車し、その利用状況を観察してきました。
朝に比べて混雑が分散する傾向のある夕方〜夜で、そのうち18時台の列車となることから、まだ着席利用がそこまで多くない時間帯なのかな、とも思っていましたが、それでも6割程度の利用があるというところからみると、ある程度の特急利用は定着してきているのかな、と感じました。

そのことは、難波駅の特急券券売機で、自然と特急券を買っていく利用者が普通に見られていた光景からも感じることができましたし、当の南海電鉄でも、2017年3月期第2四半期の決算説明会(2016年11月18日)の資料でも、「特急利用は徐々に浸透中」とまとめているところです。
(参考:2017年3月期第2四半期決算説明会資料(2016年11月18日開催)|南海電鉄

新型車両泉北12000系の導入により、特に座席のコンセントが設置されたことから、そういった点も目当てに、更なる利用者の浸透も見込まれるのではないか、とも言えます。
逆に言えば、夕方下りに関して言えば、乗降客が中百舌鳥除く線内で一番多い泉ヶ丘駅までの利用者に、如何に夕方も「泉北ライナー」を利用して貰えるかが、今後の浸透の鍵になるのかな、とも実際に乗車して感じたところです。

また、私自身はまだ利用していない平日朝の上り(62号・64号)の様子や、平日夜の下りの更に遅い時間(67号以降)の様子も機会があれば確かめていきたいな、とも感じていますので、乗車する機会があればこのブログでご紹介していきたいと思います。

【考察】泉北ライナーに乗って京阪特急プレミアムカーを考察する: Kissyの鐵路日記



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