和歌山バス那賀では、同社の運行する橋本線のうち、那賀営業所前〜橋本駅前間を、来る平成29年3月31日(金)の運行をもって廃止することを発表しました。

和歌山バス系統廃止のお知らせ|和歌山バス

上記によると、橋本線「那賀営業所前〜橋本駅前間」を廃止し、この橋本線を那賀線に改称することとしています。
またこの廃止により、「名手」〜「橋本駅前」の全ての停留所が廃止となります。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

この和歌山バス那賀の橋本線ですが、南海和歌山市駅から、ほぼJR和歌山線に沿って橋本駅前まで、主に国道24号線を走る路線で、通して乗車すると約100分(1時間40分)かかる、かなりのロングラン路線となっています。

JR和歌山線と並行していいるとはいえ、国道が駅から離れているところもあり、それなりの需要はあったようで、最盛期には1時間に3本程度も走っていた時代もあったようですし、つい最近まで朝から夕方までおよそ1時間間隔で運行されていたように記憶しています。

それがいつの間にか大幅な減便が行われ、現在では末端区間となる那賀営業所前〜橋本駅前間は平日朝夕2往復(土休日運行なし)という状況となっていました。
それだけにこの路線の動向が気になっていたのですが、この3月末をもってこの末端区間が廃止となりました。

思えば、鉄道路線にほぼ並行して走る路線であり、また路線バスでありながら片道1時間40分というロングランな路線、そしてつい最近まで1時間間隔の運転本数が確保されていたことから、バスファンにとっても割と有名な路線で、趣味的に乗車した方もいらっしゃるのではないかと思われます。
かくいう私自身も、何度かこの橋本線を通しで乗車したことがあり、その時の記録を見つけましたのでご紹介します。
img002

この写真は、今から14年ほど前のゴールデンウィークに、この橋本線に乗車した際、那賀営業所前の時間調整の間に撮影した一枚です。
この車両ですが、関空リムジンバスの塗色になっているのですが、これはどうやら、関西空港交通から移籍してきた車両と思われます。
参考:車両画像アーカイブ|OCEAN547.net

那賀営業所前で途中休憩みたいなものを挟みながらの1時間40分の乗車は、変化もあり面白く、また途中利用の乗客もそれなりにいたように記憶しているのですが、やはり年々利用者は減ってきたのか、この近年で一気に見直しが進み、そしてこの年度末に遂に廃止されることとなり、時代の流れを感じずにはいられないニュースでした。

なお、惜別乗車を検討される際のご注意ですが、上述の通り本数が大幅に減った結果、南海和歌山市駅〜橋本駅前を通しで運行する便は、下り(橋本駅前行き)は和歌山市駅16:30発、橋本駅前発は9:20発の上下各1本(平日のみ、土休日は運行なし)となっています。
乗り納めされる際には、十分計画的に行動する必要があるので、実際に計画される方は注意が必要といえるでしょう。

wap ONLINE:【追記あり】和歌山バス那賀、ついに橋本から撤退



↓↓その他の鉄道関係ニュース・ブログはこちらをクリック!↓↓
鉄道コム