少し前の発表資料ですが、京阪電鉄では駅ホームの安全性の向上に、ハード、ソフト両面から努めていくための施策を発表しました。
駅ホームの安全性の向上に、ハード、ソフト両面から努めます (京阪電鉄|ニュースリリース)

発表の内容としては、駅ホームの安全性の向上として、「ホームドアの整備」「注意喚起シートの試行設置」「内方線付き点状ブロック設置」「ホーム異常通報ボタン設置」「ホームベンチ設置方法変更」「声かけの実施」といった項目が挙げられています。

この中で、「ホームドアの整備」内では、以下のような記述がなされています。
京阪線では、車両形式により扉の枚数や位置が異なることから、現状ではホームドアの整備が困難な状況にあります。そのため、今後、車両の更新計画(5扉車両の3扉車両への置き換え)
を一部前倒しして進めることにより、ホームドアの整備が可能な状況をつくります。
(上記ニュースリリースより引用)


ここで言う5扉車両は、言うまでもなく5000系車両のことで、ラッシュ時には5扉、閑散時はそのうち2扉の部分に天井から座席が降下して3扉になるという、国内でも唯一の構造を有する車両となっています。
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京阪電鉄5000系(2013.9.20、西三荘駅)

この5000系ですが、京阪線の混雑が激しかった時代(昭和40年代後半)に乗降時間の短縮を図るために導入された車両で、導入当初は混雑・遅延の緩和に威力を大いに発揮しました。
その後、京阪線の複々線化の進捗、大阪市営地下鉄谷町線の大日延伸、JR片町線(学研都市線)の輸送改善やJR東西線の開通、そして沿線人口の少子高齢化といった様々な要因により、混雑は大幅に改善されてきており、近年では輸送力に余裕がある状況さえも見られる状況となっています。

そのような状況下で、間もなく営業運転開始50年を迎えるこの5000系の動向が注目されていましたが、上記発表資料によれば、5000系の置き換えを前倒しする車両更新計画を進めることが記載されています。
具体的な置き換えスケジュールには触れられていませんでしたが、一つの目安としては、平成32年度(2020年)の京橋駅でのホームドアの一部試行整備の時期が5000系引退の時期となるのかな、とも思ったりしました。

5000系の引退については、勿論今後の発表待ちということになるのでしょうが、ともあれ座席昇降機能を備え、ラッシュ時の混雑緩和に貢献するという、日本の高度成長期を支えた車両の一つの引退が明らかになり、やはり一つの時代の終わりを感じずにはいられませんが、残された期間で、できれば5000系の記録をきっちり残していきたいな、とも感じたニュースでした。

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