近畿日本鉄道(近鉄)では、フリーゲージトレインの実用化に向けて開発をすすめていくことを発表しました。

フリーゲージトレイン開発推進に向けて|近畿日本鉄道

上記発表資料によれば、近鉄では歴史的経緯から軌間の異なる路線を抱え、特急ネットワークにおいて乗り換えを必要とする場合がありましたが、フリーゲージトレインが実用化すれば、その場合でも乗り換えなしで直通運転できることとなり、利便性向上や近鉄のネットワーク価値向上につながることとしています。

また、検討対象路線としては京都駅から吉野線が挙げられており、現在の運行形態では、レールの幅が途中で変わるため、橿原神宮前駅での乗り換えが必要となっていました。
以前から、軌間の統一、三線軌条など、直通運転実現のために様々な解決方法を模索しましたが、フリーゲージトレインが実用化すれば、京都駅から京都線・橿原線を経由し、橿原神宮前駅からレール幅の異なる吉野線を経て、吉野駅まで直通運転することが可能となります。

近鉄では、今後、国土交通省とも相談しながら、他の鉄道事業者や鉄道車両メーカーなどとともに、フリーゲージトレインの実用化に向けた検討をすすめていく、としています。


詳細は、上記発表資料をご覧ください。


フリーゲージトレインは、線路幅の違う路線でも直通運行できる車両ということで、これまで新幹線・在来線直通列車等の車両として開発が進められてきています。

特に九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)では、佐賀県内を中心とした在来線区間と、長崎県内を中心としたフル規格区間とを直通運転できる切り札として期待されてきましたが、昨今の報道等をみていると、開発が順調に進んでおらず、どうやら途中駅での乗り換えとなりそうな様相となっています。

一方、今回発表された近鉄のフリーゲージトレインでは、新幹線のような高速運転を行うわけではないので、実用化に向けた技術的ハードルは高くないと考えられることもあり、この度実現に向けた検討を正式発表したものと考えられます。

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吉野駅で出発を待つ「青の交響曲」と「さくらライナー」(2016.9.18)
フリーゲージトレインが実用化されれば、この駅から京都駅までの直通特急が運行されることとなります。

近鉄のフリーゲージトレインが導入されれば、発表資料にあるように京都方面から吉野方面への直通運転が可能となることから、国際的な観光都市・京都から吉野方面への集客の目玉となり、吉野線を中心とした沿線の活性化に寄与することは間違いないといえます。

それのみならず、線路幅の異なる会社・区間への直通運転が可能となれば、例えばなにわ筋線を介した南海電鉄と阪急電鉄との直通運転等といったような、これまで「線路幅が違うから」という一言で夢物語として片付けられてきた直通運転構想が、一挙に実現に向かうことも十分考えられるといえるでしょう。

このように、様々な可能性を秘めている、とも思われる今回近鉄が発表したフリーゲージトレイン計画。
実現にはまだ課題は多いと思われますが、これらをクリアして、是非とも京都〜吉野の直通特急列車を見ていたいな、と感じたニュースでした。


近鉄がフリーゲージトレイン開発推進へ 京都〜吉野間で直通列車を運転か | 乗りものニュース
近鉄,フリーゲージトレインの開発を推進へ|鉄道ニュース|2018年05月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp
近鉄がフリーゲージトレインを開発へ…京都-吉野方面の直通を視野に | レスポンス(Response.jp)
近鉄、フリーゲージトレイン開発を公表 - kqtrain.net(京浜急行)
近鉄がフリーゲージ推進を発表: がんばりません
近鉄 フリーゲージトレインの開発推進を発表 ( 鉄道、列車 ) - 西和路快速の撮り鉄日記&情報局 - Yahoo!ブログ
近鉄、フリーゲージトレインの開発を始める: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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