JR西日本のWebサイトには、業者向けの資材調達情報のページが掲載されています。
資材調達情報:JR西日本

様々な取引先から、良質の資材を適正な価格で、何より適切な時期に調達することは、多様な物品を要する鉄道事業においても重要なことには相違ありません。

その資材調達情報のページの中に、資材調達計画の情報も掲載されています。
調達計画:JR西日本

ここでは、取引先の事業計画に資するべく、JR西日本自身における今後の資材調達計画を公表していますが、その中に、「JR西日本の保有車両一覧」という資料が掲載されています。
JR西日本の保有車両一覧

この資料では、車種ごと、製造年度ごとの保有車両数が一覧となって掲載されています。
取引先は、この資料を基に今後のリニューアルや新造を予測し、それに要する資材を供給するための自社計画を練ることとなります。

今回この資料を取り上げたのは、欄外に記された今後の車両投入計画であります。
以下にその欄外注記を引用します。
・381系 約60両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2022〜2023年)
・113系、117系 約170両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2022〜2025年)
681系、281系、283系 約110両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2024〜2027年)

https://www.westjr.co.jp/company/business/material/pdf/list_rolling_stock.pdfより引用

国鉄時代末期〜民営化後初期に投入された車両の置き換えが記されています。
381系は「やくも」運用中の車両で、昭和57年の伯備線電化時より使用されてきたことから、流石に40年近くも経つと陳腐化も著しいことから、早々の置き換えは予想の範囲内、といえるでしょう。
ただ、置き換え後の車両が何なのかは気になるところで、381系のように振り子機能を搭載した新形式を起こすのか、それとも「くろしお」のように287系等の非振り子車両に置き換えるのか、今後の詳細を待ちたいところです。

また113系・117系については、恐らく京都地区(湖西線・草津線等)の置き換えと考えられますが、既にJR京都線・琵琶湖線等で投入実績のある225系や、和歌山地区に投入される227系がベースになるのかな、とも思われます。


注目は、上記引用部で下線をつけた「681系・281系・283系の置き換え」です。
いずれも1990年代半ばに投入された車両で、間もなく車齢30年を迎えることから、リニューアルなのか置き換えか、今後の動向が気になるところでしたが、思わぬところから置き換えという答えが明らかになりました。

これらの車両の投入時期は2024年〜2027年となっていますが、北陸新幹線の金沢〜敦賀間と、うめきた新駅が開業するのが、いずれも2023年春ということから、このタイミング以降に「サンダーバード」「はるか」「くろしお」の車両が一気に置き換わることになるかと思われます。

また、投入車両数は110両となっていますが、281系は63両、283系は18両、681系は99両となっています。
そのうち、681系にはリニューアル工事が実施されていることも考慮すると、置き換えの順序としては281系→283系→681系になると考えられることから、早ければあと6年程度で281系・283系の姿が見られなくなる、という可能性もありそうです。
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近い将来の置き換えが計画されている283系(2018年5月撮影)
製造後30年を迎える2024年頃からの置き換えが計画されています。

更に、681系・281系・283系をまとめた置き換え計画となっていることから考えると、この置き換えと併せて、敦賀方面と関西空港・南紀方面とを直通運転する運行体系の変更、というのもあり得るかも知れません。

「うめきた新駅」が開業することで、現状「はるか」「くろしお」が大阪駅を経由しないという問題は、一応解決します。
また、他のJR線からの乗換は新大阪駅で対応することが可能ですし、車両面では敦賀までの運転となることから、電化方式は直流のみで対応可能です。
加えて、営業戦略的にも、関西空港と北陸方面をダイレクトに結ぶことで、広域的な集客への効果も大きいとなれば、両系統をスルー運転する素地が揃っているようにも感じます。

それだけに、北陸新幹線の延伸、うめきた新駅、そして今回の新車投入を機に、「はるか」「くろしお」「サンダーバード」の各列車の姿が、車両の面でも、ダイヤの面でも大きく変わりそうな気がしないでもありません。
加えて言えば、新たに設定される列車系統、例えば「敦賀〜うめきた新駅〜関西空港」を結ぶ特急列車の名称が何になるのか、といった点も、今後の気になる点といえるでしょう。


今回ご紹介したのは、単なる車両投入計画でしたが、それを軸に今後の北陸方面や関西空港、南紀方面の特急列車の将来像にまで触れてみました。
今後、阪和線を通る特急列車がどのような姿となっていくのか見守りつつ、新たな発表情報についても適宜ご紹介していきたいと思います。

【JR西日本】2024年頃から681系・281系・283系の約110両を新製車両に置換? | いまどきの鉄道サイトの作り方
JR西日本の2020年代の置き換え計画: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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