JR北海道とJR東日本は、春季、夏季および冬季期間に「北海道&東日本パス」を発売していますが、先の春季期間では、これに合わせて北海道内の特急自由席等が利用できる「北海道&東日本パス特急オプション券」(以下「特急オプション券」と称します。)を発売しました。
参考:【JR東日本】【JR北海道】「北海道&東日本パス」「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」発売を発表。春季発売分では一日6,000円追加で北海道内の特急自由席も利用可能に : 阪和線の沿線から

この春季期間中に多数の利用があり、好評だったことから、今年度の夏季・冬季にも新たに発売することが、JR北海道・JR東日本の両社から発表がありました。

ご好評につき「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」を夏休み・冬休み期間にも新たに発売します!|JR北海道
ご好評につき「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」を夏休み・冬休み期間にも新たに発売します!|JR東日本

上記発表資料によれば、概要は以下の通りとなっています。
●発売期間:
夏季:2018年6月20日〜9月30日
冬季:2018年12月1日〜2019年1月10日

●利用期間:
夏季:2018年7月1日〜9月30日、ただし2018年8月1日〜8月20日を除く
冬季:2018年12月10日〜2019年1月10日、ただし2018年12月28日〜2019年1月6日を除く

●価格:
大人6,000円、小児3,000円

●有効期間:
1日間

●発売箇所:
JR北海道・JR東日本の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センターおよび主な旅行会社で発売。

●利用可能路線等
・有効な「北海道&東日本パス」と組み合わせて利用することで、北海道新幹線の新函館北斗〜新青森間の立席(空いている席)と、北海道内の在来線の特急列車の普通車自由席が乗り降り自由。
・1枚の「北海道&東日本パス」に対して組み合わせる枚数に制限はなし。

●新幹線の乗り越し等について
・北海道新幹線新函館北斗〜新青森間以外の区間にまたがって、新幹線に乗車する場合には、新幹線乗車全区間の運賃および料金が必要。
※同一列車での乗車のほか、別の列車へ改札内で乗り継ぎすることによって、区間をまたがって乗車する場合も、新幹線乗車全区間の運賃および料金が必要。
・普通車指定席、グリーン車指定席、グランクラスをご利用になる場合は、乗車区間の特急料金、グリーン料金等のほか、運賃が必要。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


冒頭のエントリーで記したように、この春に設定された北海道&東日本パスの「特急オプション券」ですが、その時のエントリーでも縷々述べたとおり、1日6,000円で道内の特急等が利用できるという絶妙な価格設定から、相当の人気を博した模様で、この度夏季・冬季にも設定が行われるということで、ファンや観光客にとっては非常に嬉しいニュースといえるでしょう。

ただ、今回追加された夏季・冬季の設定では、超繁忙期となる8月上旬〜中旬、及び年末年始は流石に利用期間外となっているので、利用の際には注意が必要ですが、これはただでさえ混雑することを考えると、まあ妥当な設定といえるでしょうか。


このブログでも折々でご紹介しているように、自社単独での維持が困難な線区を多く抱えているJR北海道。
路線維持のためには、地域の支援は勿論ですが、その支援を引き出すためにも、そもそもの利用者を維持していくことが必要となっています。
「利用者の維持」と一言で言っても、維持困難線区では人口の減少トレンドが続いていることから考えると、維持自体が高いハードルであるといえるだけに、沿線住民がこれ以上増えない状況を考えると、やはり沿線外からの利用者を集める必要があります。

そのために、様々な企画きっぷやイベントを通じて集客に努めているところは、これまたこのブログでもご紹介していますが、今回ご紹介した「特急オプション券」は、もとよりおトクな「北海道&東日本パス」に追加するだけで特急利用が可能となり、これまで道内での鉄道移動を躊躇していた層にも、特急列車の利用を通じて維持困難線区への利用を促進するという効果もあるのではないかと思われます。


今回の「特急オプション券」を利用して、特に宗谷線や石北線のように、特急が走っているものの、JR北海道単独で維持困難とされている線区の利用者が少しでも増えることで、沿線自治体との路線維持に向けての議論にプラスの材料になればいいな、と思っています。

ちょっと難しいことを書いたきらいはありますが、ともあれ、「北海道&東日本パス」と「特急オプション券」を利用して、今年の夏には稚内や網走、そして根室といった最果ての地への鉄道旅行を楽しんでもらえるといいな、と思い、ご紹介したニュースでした。



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